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  4. 食農科学科の教育方針

食農科学科の教育方針

食農科学科は、作物の生産から加工、評価、流通に至るまでの一連のプロセスを対象とした「食と農」に関する専門知識と技能を、基礎と応用の両面から体系的に学修し、「食と農」に関連する多様な「現場」での実践を通じて課題を発見し、解決に貢献することができる人材を養成します。

I.学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

食農科学科コンセプト: 「農場と食卓をつなぎ、新たな価値を創出する食農科学」

食農科学科では、「農場と食卓をつなぎ、新たな価値を創出する食農科学」を学科コンセプトに掲げ、「食と農」に関連する多様な分野で活躍し、社会のニーズに応えることができる人材の育成を目指します。この学科コンセプトに基づき、以下の3点を学士課程教育において身につけるべき学士力として示します。

1.知識・技能

食農資源の強みを発掘し、新たな価値を創出するため、農場における作物の生産から加工、評価、流通、そして食卓に至るまでの一連のプロセス(Farm to Fork=農場から食卓へ)に関する幅広い知識・技能を身につけている。

2.思考力・判断力・表現力

食農科学の知識・技能を基に、農業や食品産業、サプライチェーンにおける課題を発見し、課題の解決方策を考える力、科学的根拠に基づいて解決方策が適切であるかを評価する力、得られた知見や解決方策を他者に分かりやすく伝える能力を身につけている。

3.協創力

食関連産業の発展に寄与するために、他者と協力して課題に取り組む協創力を有している。持続可能な農業の発展を目指し、食農科学に関する新たな価値を創出し、実践する意志を持ち主体的に行動する力を有している。

II.教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)

食農科学科では、食農科学の基礎から応用に至るまでの知識と技能を体系的に学び、実社会の課題に対処するための総合的な方法論と地域や社会に貢献できる実践的なスキルを身につけます。学修成果については、シラバスに明示した成績評価基準による厳格な成績評価とともに、広島修道大学アセスメントプランに基づいた教育課程全体の評価によって総合的に評価されます。本学科のカリキュラムは、以下の方針に基づき編成されています。

1.基礎から発展へ

初年次から履修する学部共通科目と入門科目では、食農科学を学ぶための前提となる知識に触れ、農学における食農科学の位置づけを把握します。1~2年次の基礎科目では、生産農学、食品科学、そして食農循環の3つの主要領域の基礎知識を身につけます。2~3年次で発展科目を履修することで、食農科学分野の理論を体系化します。

2.視野の拡大

少人数授業形態の演習科目、実験・実習科目では、専門分野の講義科目で修得した知識に基づく視野を拡大します。具体的には、実験室等での作業を通じて実験手法や分析技術を修得し、特に産学官連携科目では、圃場や加工施設、市場などの多様な現場において、実践的な技能を修得します。3年次には食農科学科で修得した知識・技能を他学科の学生と共有し、協働的に課題に取り組むことで、専門性を統合し、多角的な視点から農学的課題の本質を探究する学部共通科目を配置します。これらにより食農科学が社会においてどのように活用されているか、現場で応用する力を身につけます。加えて、基礎演習では英語スキルを磨き、学部共通科目の海外プログラムを通じて国際的な視野も拡大します。また全学共通科目では、専門に直結する知識のみならず、その枠を超えて広く学問への関心を高めることで、ものごとを総合的に捉えられる能力を養います。

3.経験の拡充

高年次のゼミナール科目では、チームワークで共同研究やプロジェクトに取り組む経験の機会を得ます。特に卒業研究では、これまでの学びを基に自らの研究課題を設定し、その課題を解決します。以上により、学生自らが食農資源を活かすための新たな価値を創出できる能力を身につけ、実社会の課題に対する具体的な解決策を提案できるスキルを身につけます。

III.学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

食農科学科では、入学者を受け入れる方針を以下のように定めています。

1.求める学生像

食農科学科は、学士課程教育を受けるために必要な基礎学力を備え、「食と農」の現場に関心を持って学ぶことができる人を求めます。これは入学後に本学科において能動的に学修するために必要であると考えられる学生像です。その具体的内容は、以下の「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性等」にまとめられています。

(1) 知識・技能
高等学校で学習する基礎的な知識(数学、理科、英語、国語、地理歴史、公民等)を持ち、「食と農」の現場に対して関心を持つ人。

(2)思考力・判断力・表現力
「食と農」に関する問題についての基礎的な知識に基づいて、論理的・体系的に考えようとする意志がある人。

(3)主体性等
学科コンセプト「農場と食卓をつなぎ、新たな価値を創出する食農科学」に共感し、他者と協力して課題解決に取り組む意志がある人。

【入学前に学習しておくことを期待する内容】
・「食と農」に関連する文系・理系の枠組みを超えた専門分野を学ぶために、高等学校で学習する幅広い教科の教科書レベルの知識を身につけておくこと
・書籍や新聞等を読んで、「食と農」に関連する問題をはじめとする国内外の問題について幅広い知識を身につける努力をしておくこと
・国内外の「食と農」に関連する問題について普段から関心を持ち、自分の考えを表現できるように努めておくこと

2.食農科学科の教育を通じて養う能力

食農科学科では、ローカル・ナショナル・グローバルな視点から「農場と食卓をつなぎ、新たな価値を創出する食農科学」を展開し、実際の農業や食品加工、流通などの現場に還元できる能力を養います。