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教育学科

教育学的素養を高め実践力を養う

1年次に自分の興味や適性について考え、2年次からは4コースに分かれて子どもたちの成長と学びのつながりを学んでいきます。幼稚園教諭・保育士、小学校教諭、中学校教諭、高校教諭、特別支援学校教諭、社会教育士など、教育に関わるさまざまな免許・資格を取得することができます。即戦力になる教員としてだけでなく、幅広い教育学的知識を基礎として、大学院への進学など、教育を見る視野の広がりを得ることができます。

4年間の学び

1年次

基礎を固める

1年次から演習に取り組み、教育に関する基礎的知識を修得します。また、教育について幅広く学び、自身の興味・関心や適性を理解します。

2年次

コースを選ぶ

2年次より4コースに分かれます。少人数による演習科目を履修し、教育を捉える複合的な視点を養います。

●初等教育コース

乳幼児から児童期の子どもたちへの教育的働きかけに重点をおいて学びます。
幼稚園・保育士コース ●幼稚園教諭一種免許状・保育士資格
幼稚園・小学校コース ●幼稚園教諭一種免許状・小学校教諭一種免許状

●学校教育コース

青年期を視野に入れて、児童・生徒への教育的働きかけを重点的に学びます。
●小学校教諭一種免許状・中学校教諭一種免許状(社会)

●教育科学コース

人間に対する理解を深めるとともに、自らのキャリア形成に活用できるように教育学を深く学びます。
●中学校教諭一種免許状(社会) ・高等学校教諭一種免許状(地理歴史)

●特別支援教育コース

教育現場において特別なニーズを有する子どもたちの能力や個性に応じた支援の実践方法を重点的に学びます。
●特別支援学校教諭一種免許状(知・肢・病)・小学校教諭一種免許状

3年次

実践経験を積む

研究に加えて実習も経験。教育現場で実践力を体得します。

4年次

4年間をまとめる

研究してきたテーマを論文にまとめ上げるとともに、専門的な能力を深めていきます。

●卒業研究テーマ例

「話し合い活動」における子ども同士の相互作用

5歳児の協同的活動場面での話し合いの様子を観察して、意見交換時に子どもが用いる方略とその作用を分析し、幼児期の意思表現と他者理解を促す保育指導法について考察した。

児童への呼称と使い分けの規定要因に関する研究

~小学校教師を対象とする面接調査を通して~

現在の小学校において、児童への呼称(名前の呼び方)は何か、なぜその呼称が使われているのかを調査した。「児童個人の特性」「児童集団に対する考え」「幼小接続」「人権尊重」など、多様な背景(呼称の決め手)が見いだされた。

知的探究心を向上させる中学校社会科歴史授業

~クイズやゲームを活用して~

中学校社会科歴史的分野の授業において生徒の探究心の向上が最重要課題であると考え、探究心を向上させるための様々な方法がある中でクイズやゲームに着目した。 探究心の向上させる理論やクイズやゲームを活用した先行実践の検討から、クイズやゲームの様々な学習効果を明らかにし、その活用は自ら楽しく探究するという点から有効であることを導いた。

発達障害児の問題行動に対する支援の在り方

~保護者と指導員の捉え方の差に着目して~

発達障害を有する子どもが抱える困り感やアプローチしたいと感じる内容において、保護者とのズレを感じる点を放課後等児童デイサービスの指導員へのアンケート調査より明らかにし、保護者と指導員の連携方法や支援の在り方について検討した。

資格取得

取得できる資格・免許状

授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。

  • 幼稚園教諭一種免許状
  • 小学校教諭一種免許状
  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
  • 特別支援学校教諭一種免許状(知・肢・病)
  • 保育士
  • 社会教育士・社会教育主事(任用資格)※1
  • 児童福祉司(任用資格)※2

※1:課程修了者は「社会教育士(養成課程)」と称することができます。任用資格を得るには1年以上の実務経験が必要です。
※2:1年以上の実務経験が必要です。

特長的な学び

教職課程

幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭・高等学校教諭をはじめ、特別支援学校教諭の免許も取得できます。2年次から4コースに分かれ、「人間の発達と形成」の過程を、段階的に多様な視点から捉えていきます。

保育士養成課程

現代の保育・教育と人間形成に関わる諸問題に対応できる保育観・教育観と総合的な保育実践能力を持つ保育士を養成します。資格取得希望者には、幼稚園教諭一種免許状の取得も奨励します。

研究 in FOCUS

持続可能な社会の創り手を育むESD授業

オーストラリア ウルルの観光資源調査

永田 成文 教授

持続可能な開発のための教育(ESD※)の究極目標は、主体的な探究活動から持続可能な社会づくりにつながる学習者の行動の変革を促すことです。私の研究では、地理授業に焦点を当て、諸外国のESDプログラムの分析などを通して、持続可能な社会の実現につながる、ESDとしての地理授業のプログラムや単元の開発に取り組んでいます。
※ESD(Education for Sustainable Development)

TOPICS

学科 DATA

教育学科のポイント

1.1年次で教育学の基礎を学びながら将来を考え、2年次にコース選択
2.コースにかかわらず特別支援学校教諭一種免許状(知・肢・病)も取得可能
3.複数の学校種の専門的学習が同時にできる
4.ピアノ実習室、保育実習室、機能訓練室・観察室など、各免許種に対応した充実の施設・設備

教育学科の進路(2022年3月卒業生)

コース別資格・免許状取得者数(2022年3月卒業生)

※教育学科は複数免許取得可能なため、卒業者数より資格・免許状取得者数が上回っています。
※他学科の授業を受講すれば高等学校教諭一種免許状(公民)の取得も可能です。
※特別支援教育コースは2024年度新設のため本表には含まれていません。

4年間で成長したこと

愛媛県公立学校(小学校教諭) 就職

大西 涼雅 2023年3月卒業 愛媛県立松山中央高校出身

小学生のときから教師になるという夢を持っており、広島修道大学では、2年次から授業の一環として、学生が長期的かつ継続的に学校現場で学ぶ機会が与えられているということを知り、入学を決めました。学校現場には、さまざまな特性を持った児童がいます。2年間課外活動として参加した「大学生による学校支援活動」では、1年生から6年生までの多様な教育的ニーズを持つ児童のそばで、学習や生活の支援を行い、児童理解の視野を広げることができました。自分がめざす教師像に近づくために、今の自分には何が足りていないかということを考え、教科教育に関するさまざまな理論や指導法を修得できるよう計画的に学んだ4年間。課題を見つけて、改善・解決するための継続的な努力ができるようになりました。

進 路

教師以外の選択肢も

教育学の幅広い学びを応用し、多様な分野に進めます。

▼就職実績(2022年度)

●主な就職先

愛媛県公立学校/岡山県公立学校/システナ/テラル/デルタ工業/広島県・広島市公立学校/広島県警察/広島県職員 大卒程度行政(一般事務)/広島市職員Ⅰ種(保育士)/広島市農業協同組合/山口県公立学校/LITALICO