同窓会の支援金を活用し、発達障がいを知るための「VR体験会」を企画、実施した山下 桃佳さん(健康科学部 心理学科4年)にインタビューをしました!
二つ返事で始まった挑戦
「みんなでVR体験!発達障害を知ろう!」という企画は、心理学科の先生から「広島修道大学チャレンジ支援金」※の制度について教わり、「やってみないか」と誘われた際に、二つ返事で引き受けたことから始まりました。実施するなら意義のある企画にしたいという思いが一番にあり、心理学科の友人や先生と、「発達障がいの認知を高める」というテーマで何度もミーティングを重ね、どのようなイベントが適切かを検討し企画を立案していきました。
発達障がいを伝える難しさ
私は心理学科で発達障がいについて学んでいます。「発達障がい」という言葉は近年、社会的な認知が高まっていますが、その具体的な特性や困難さについて十分に理解している人はまだ多くありません。発達障がいは個人差が大きく、明確な線引きが難しい性質を持っています。
発達障がい(特に自閉スペクトラム症)の特性の1つに、光がまぶしく見え、音が大きく聞こえるなどの感覚過敏があります。この感覚は周りの人からの理解が得られにくく、偏見や支援の繋がりにくさが問題となっています。この感覚過敏という特徴を、VR(バーチャルリアリティ)で疑似的に体験することのできる企画として、「みんなでVR体験!発達障害を知ろう!」と題した体験会を3日間かけて行い、計22名の方に参加していただきました。
発達障がい(特に自閉スペクトラム症)の特性の1つに、光がまぶしく見え、音が大きく聞こえるなどの感覚過敏があります。この感覚は周りの人からの理解が得られにくく、偏見や支援の繋がりにくさが問題となっています。この感覚過敏という特徴を、VR(バーチャルリアリティ)で疑似的に体験することのできる企画として、「みんなでVR体験!発達障害を知ろう!」と題した体験会を3日間かけて行い、計22名の方に参加していただきました。
発達障がいを正しく伝えるには
この企画では発達障がいに対する偏見を持ち込まず、参加者へ誤った情報が伝わらないよう細心の注意を払いました。そのために、発達障がいに関する学会に参加したり、参考書を熟読したりと、今一度発達障がいについて時間をかけて学びました。目に見えない特性や困難さは、言葉や絵での説明が難しく、VR機器で経験できる感覚過敏も、特性の一つに過ぎないため、参加者へ広い視野で学んでもらえるよう配慮し、ディスカッションの時間を設けて情報の修正や共有が行えるよう工夫しました。
学ぶことから広がった世界
心理学科で学んだ基礎心理学や臨床心理学などはこの企画で大いに役立ちました。そして改めて心理学の奥深さや学ぶべきことの多さを感じ、勉強がより楽しくなりました。また、VR体験会は多く方からの反響をいただき、チャレンジ支援金制度を活用して挑戦したことに満足しています。企画の実行にあたり不安もありましたが、全力で取り組み体験会を終えた後は、その不安が些細なものであったと感じています。
VR体験会を終えて
チームの皆さん、先生、同窓会の方々、学生センターの方などからの多くの支援をいただき、また参加してくださった方々のおかげで、VR体験会を成功させることができ、深く感謝しております。イベントの企画・運営を通して、やればできるという自信を持つことができました。これからも挑戦を続け、苦しい時でも諦めず、常に周囲に感謝する心を忘れないようにしたいと思います。
広島修道大学チャレンジ支援金※…広島修道大学同窓会による学生活動の支援制度。様々なことにチャレンジする学生を金銭面で支援する。応募し、採択されたプロジェクトに対し上限10万円を支援する。
※掲載内容は全て取材当時(2024年)の情報です。
※掲載内容は全て取材当時(2024年)の情報です。