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活躍する卒業生 Vol.22

濵村 洋平さん

旭鳳酒造株式会社 7代目蔵元 兼 杜氏
商学部 経営学科 2012年3月卒業

社会への意識が芽生えた学生時代

大学入学前は漠然と考えていましたが、実家が醸造業を営んでいる背景から、経営学を学ぶことを意識して広島修道大学への進学を決めました。大学3年の時、「起業家精神養成講座」の授業で受けた刺激は、今でも印象に残っています。授業で取り組んだ新事業の立案も刺激になり、また、実際に起業された先輩方の、誇りを持ってお話しされる姿に、純粋に憧れたのを覚えています。沢山のエネルギーをもらい、同時に、視野が広がり社会への意識が強く芽生えた瞬間でした。
学業以外でも、サークルや、参加したイベントで知り合った多くの人との繋がりは今でも仕事に生かされています。広島の地元に根付いた大学であり、学生数の多い広島修道大学だからこそ、多くの出会いに恵まれ、仕事に繋ぐことができたと思っています。

7代目蔵元 兼 杜氏として

醗酵タンク内をかき混ぜる作業

当初家業を継ぐタイミングなどは具体的には考えていませんでしたが、在学時代に少しずつ「蔵を継ぎたい」と思うようになりました。先代である父に「お前は好きなことをせぇ」と育てられ、在学中自由にさせてもらっていたことも、自発的に家業を継ぐ意識が生まれることに繋がりました。
大学卒業後、蔵を継ぐ姿勢を見せることを意識して醸造業のあらゆることを経験しました。26歳のときに父が亡くなったことから7代目蔵元へ就任し、葬儀の時に「親父の為に酒を一本造りたい」と思い立ち、一から酒造りを学びました。翌年には杜氏※を兼務し、自分の納得する味の酒を造ることができました。それにより熱量を持って酒の案内をしています。
現在は「蔵のある可部でしか造れない酒、旭鳳でしか表現できない味わい」をキャッチフレーズに、地元可部の象徴として酒蔵の伝統を残していきたいと考えています。そのために、地元の水や広島の原材料を使用し、地域性や蔵の個性を大切にしています。可部に人を呼び込める酒蔵であり続けることで、地元への恩返しをしたいと考えています。

※杜氏…酒造りの職人を統率する製造の最高責任者

人生を豊かにする存在

蒸しあがったお米の放冷作業

若くして蔵元となった私にとって、酒は「人生を豊かにする存在」です。これまで様々な人との御縁をつなぎ、出逢いの中で見識を深めることができたのは、私なりに考える「酒の役割」を大切にしてきたことも大きいです。酒があることで、その空間が和み、その場にいる人とのコミュニケーションを深め、また、日本酒があることで食事が彩られ美味しくなります。今後も御縁をつなぎ、生まれ育った街、可部から「旭鳳」を全国に伝えていきます。

魅力ある地元であり続けるために

 現職とは別に、地元可部の地域活性化を目的とした団体である「噂通りの会」に所属しています。JR可部駅東口前の道路を「噂通り」と名付け、「噂通り」周辺にお店を構える地元企業、飲食店、建築関係等の方々と一緒に、可部のにぎわい創出に取り組んでいます。例えば、「噂通りのフェスティバル」や「噂通りの浴衣フェス」など、可部に人が集まるイベントを開催しています。「自分たちの町は自分たちが面白くしたい」のスローガンのもと、可部に住む私たちが街の活性化に携わることで、地元の魅力を最大限に発信することが出来ると考えています。魅力的な地元であり続けることが、そこに住む自分たちのことを誇らしく思う帰属意識に繋がり、また、私たちにとっても可部にあるお店や酒蔵を知ってもらえる良い機会となっています。

繋がりから還ってくるもの

 学生時代は、様々なことに挑戦する時間がある時期だと思います。私自身、留学を経験しておきたかったなと今でも思っているので、学生のみなさんには積極的に挑戦してほしいと思います。自分が興味を持ってアクションを起こしたことで出会った人は、自分と同じような価値観を持っていると思うので、その繋がりを大切にしてほしいと思います。そして、その繋がりを自ら断たないことが大切です。後々に良いものとなって還ってくるかもしれません。
※掲載内容は全て取材当時(2023年)の情報です。