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社会学科

I.学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

社会学科は、現代社会の課題を発見・理解・解決する能力の養成、コミュニケーション能力の育成をとおして、学生一人ひとりが「地球的視野を持って、地域社会の発展に貢献できる人材」となり、かつ個性的、自律的な人間となることができるよう、以下の3点を身につけるべき学士力として明示します。

1.知識と技能

社会学の知識に基づく視角・方法・理論の成り立ちと現代的展開を修得し、実社会における現象や問題・課題について、社会学的に理解・分析し、自身の考えを表現する技能を身につけている。

2.思考力・判断力・表現力

修得した社会学的知識と技能を基礎に、自ら社会的な課題を発見し、社会問題の解決に取り組み、その成果を表現するために必要な社会学的思考力・判断力・コミュニケーション能力を身につけている。

3.協創力

激しく変動する現代社会において、自ら身につけた社会学的知識を多様な科学や学問に照らしつつ、主体性を持って多様な人々と協力し、学び合い、新たな価値を創造する意欲と実行力を身につけている。

II.教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー)

急激な社会変動を迎えている現代社会で、自ら問題や課題を見出し、その解決に向けて人々の文化や多様性を理解し、実証的方法に基づいて論理的に思考し、異なる価値観や文化・属性を持つ人々との共存のための社会を構想できる能力を備えた人材を育成できるよう、以下の3点を教育課程の編成方針として明示します。

1.基礎から発展へ

社会学の方法・理論の成り立ちと現代的展開に関する基礎的知識から応用的領域までを網羅し、体系的に修得できる科目を社会学主専攻科目に配置します。

2.視野の拡大

広い視野を有する人間性を涵養するために、学問領域を横断しながら「人間とは何か」を探究する人文学領域の科目を中心として構成された人文学部総合科目を配置します。また、社会学の領域では幅広く多様な視角・方法・理論を修得する科目を社会学主専攻科目に配置します。

3.経験の拡充

実社会で主体性を持って多様な人々と協力し新たな価値を創造するために、主専攻科目に人文学部総合科目と社会学専門科目という二つの科目群を設けます。また、社会学専門科目には、社会構想に関する科目群と特殊演習科目群を設置し、社会において実践的な力を涵養するために「社会安全政策論」「社会構想と公共政策」「マスメディア論Ⅰ・Ⅱ」「応用社会学特殊演習」「ジャーナリズム論特殊演習」等を配置します。

III.学生の受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

1.求める学生像

社会学科は、高等学校卒業程度の学力、すなわち入学後に学士課程教育を受けるに必要な学力を有し、次のような人を広く国内外から受け入れます。具体的には、(1)社会における諸現象・諸問題に関心があり、自ら調査し、考え、他者とコミュニケーションすることによって学ぼうとする人、(2)豊かな人間性を培うために、広い視野を有し、多角的な社会学的視点から実社会を理解しようと努める人、(3)社会学の視角・方法・理論を修得しようと努める人、(4)将来に関して目標を持ち、自己の人生を切り開く能力を身につけようとする人です。
社会学科が求める学生像は、次の「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性等」を有する人です。

(1)知識・技能
高等学校における英語・国語・社会科・数学などの教科に関する知識・技能を習得している人。社会の構造、社会に生きる人々の意識や価値観を理解し、社会におけるさまざまな現象や問題・課題について理解・分析し、自身の考えを表現し、他者と議論する際に基礎となる能力を有する人。

(2)思考力・判断力・表現力
自ら社会的な課題や問題を発見し、その解決に取り組み、成果を社会において表現するのに必要な社会学的思考力・判断力・表現力を修得することに意欲がある人。

(3)主体性等
激しく変化していく現代社会のなかで多様な価値観を持つ他者に対して理解しようとする態度を備え、主体性を持って多様な人々と学びあい、相互理解をはかっていこうとする意欲がある人。

【入学前に学習しておくことを期待する内容】
大学での学習には幅広い分野の基礎知識が必要です。したがって入学を希望する人は、高等学校における教科・科目の教科書レベルの知識を幅広く習得していることが大切です。特に、英語と国語については高等学校の学習を基本として、入学までに可能な限り基礎学力の向上に努めてください。基礎学力は、大学での授業や演習で文献を読んだり、レポートを書いたり、自分の意見を発表するために必要です。また、自分の興味関心を広げるために、様々な本を読むこともおすすめします。

2.入学試験制度と評価

社会学科は、以下の入学試験制度ごとに、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性等」を多面的・総合的に評価します。それぞれの入学試験制度における評価の比重と評価方法については、別表をご覧ください。

(1)一般選抜
入学後に必要な基礎学力を有する生徒を選抜するために、個別学力検査と出身学校調査書によって多面的・総合的に評価します。後期日程では、個別学力検査で合否ラインの得点帯の受験生について、出身学校調査書に記載される主体性に関する情報を評価して、個別学力検査の得点に加点したうえで合否判定します。
一般選抜では、学力の3要素のうち、知識・技能、思考力・判断力・表現力に重点を置いて評価・判定します。

(2)共通テスト利用選抜
入学後に必要な基礎学力を有する生徒を選抜するために、大学入学共通テストの成績と出身学校調査書によって多面的・総合的に評価します。
共通テスト利用選抜では、学力の3要素のうち、知識・技能、思考力・判断力・表現力に重点を置いて評価・判定します。

(3)総合型選抜
社会学科への入学を強く希望し、社会学を学ぶことの意義について適切に理解し、かつ入学後に学士課程教育を受けるに必要な基礎学力を有している学生を、主として個別学力検査に基づいて、面接、志望理由書、出身学校調査書の内容、高等学校などでの活動・経験などを加味して選抜します。さらに、面接に基づいて、「思考力・判断力・表現力」及び「主体性等」を評価します。
総合型選抜では、学力の3要素のうち、知識・技能、思考力・判断力・表現力に重点を置き、出身学校調査書に基づく知識・技能の評価を加味して多面的・総合的に評価・判定します。

(4)学校推薦型選抜(公募)
【専願】
社会学科での学修に意欲を持つ者で、社会学を学ぶことの意義について適切に理解し、かつ入学後に学士課程教育を受けるに必要な基礎学力を有していると高等学校長などから推薦された者から、主として個別学力検査と面接に基づいて、志望理由書、出身学校調査書の内容、高等学校などでの活動・経験などを加味して学生を選抜します。個別学力検査では、英語を含めた資料読解力・理解力に基づいた資料小論文方式を実施します。
学校推薦型選抜(公募・専願)では、学力の3要素のうち、知識・技能、思考力・表現力に重点を置き、出身学校調査書に基づく知識・技能の評価を加味して多面的・総合的に評価・判定します。
【併願】
学校長から推薦され、入学後に必要な基礎学力を有する生徒を選抜するために、個別学力検査と、出身学校長の推薦書、出身学校調査書によって多面的・総合的に評価します。
学校推薦型選抜(公募・併願)では、学力の3要素のうち、知識・技能、思考力・判断力・表現力に重点を置いて評価・判定します。

(5)学校推薦型選抜(指定校)
社会学科への入学を強く希望し、社会学を学ぶことの意義について適切に理解し、かつ入学後に学士課程教育を受けるに必要な基礎学力を有していると高等学校長などから推薦された者から、主として面接に基づいて、志望理由書、出身学校調査書の内容、高等学校などでの活動・経験などを加味して、学生を選抜します。
学校推薦型選抜(指定校)では、学力の3要素全てを同じ比重で評価し、出身学校調査書、出身学校長の推薦書の評価を加味して多面的・総合的に評価・判定します。

(6)学校推薦型選抜(附属校)
【専願】
志望理由書に基づいて社会学科で学修することの意義を理解し、強く入学を希望していることを確認したうえで、面接に基づいて主体性、多様な価値観に対する包容力及び相互理解を図る能力を評価します。
学校推薦型選抜(附属校・専願)では、学力の3要素全てを同等の比重で評価し、出身学校調査書、出身学校長の推薦書の評価を加味して多面的・総合的に評価・判定します。
【併願】
志望理由書に基づいて社会学科で学修することの意義を理解し、学習意欲があることを確認したうえで、面接に基づいて主体性、多様な価値観に対する包容力及び相互理解を図る能力を評価します。
学校推薦型選抜(附属校・併願)では、学力の3要素全てを同等の比重で評価し、出身学校調査書、出身学校長の推薦書の評価を加味して多面的・総合的に評価・判定します。

(7)社会人選抜
社会学を学ぶことの意義について適切に理解し、かつ入学後に学士課程教育を受けるに必要な基礎学力を有している学生を、個別学力検査に基づいて、面接、志望理由書、出身学校調査書の内容、社会人としての活動・経験などを加味して選抜します。個別学力検査では、英語を含めた資料読解力・理解力に基づいた資料小論文方式を実施します。

(8)帰国生選抜
帰国生選抜は、総合型選抜と同じ方式で評価・判定します。

(9)外国人留学生選抜
日本留学試験の成績によって日本語運用能力を評価します。さらに面接によって、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性等及び日本語でのコミュニケーション能力等を評価したうえで、日本留学試験の成績と面接結果を同等の比重で評価・判定します。

(10)編入学試験・学士入学試験
個別学力検査によって、主に第3学年次に修学するために必要な知識・技能及び思考力・判断力・表現力を評価します。さらに面接によって主体性等を評価したうえで、個別学力検査結果及び面接結果を同等の比重で評価・判定します。

3.社会学科の教育を通じて養う能力

社会学科の教育を通じて養う能力は、以下のような能力です。

(1)社会学の知識に基づく視角・方法・理論の成り立ちと現代的展開を自ら学び考えることによって、実社会における現象や問題・課題について、社会学的に理解・分析し、自身の考えを表現できる能力。

(2)修得した社会学的知識に基づく視角・方法・理論を持って、自ら社会的な課題を発見し、社会問題の解決に取り組み、その成果を社会的に表現するために必要な社会学的思考力・判断力・コミュニケーション能力。

(3)激しく変動していく現代社会において、自ら身につけた社会学的知識を多様な科学や学問に照らしつつ、主体性を持って多様な人々と学びあう能力。

(4)国際化を進める社会で活躍できる的確なコミュニケーション能力を身につけ、自らの課題とテーマに関して主体性を持って学問的に追求する能力。

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