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国際政治学科

現地交流を行いながら世界各国の多様な見方・考え方への理解を深める

国際化した地域社会や海外において活躍できるよう、諸外国の政治、文化、歴史の学びを通じて国際性と課題解決力を身につけ、コミュニケーションツールとしての英語力を高めます。1年次の夏休みから第3学期にかけて、オーストラリア、韓国、フィリピン、アメリカ、国内の国際NPOなどでの体験実践を通じて、多様性への理解を深め、学びと成長の基盤を形成します。コミュニケーションツールとしての英語学習は4年間、集中的・継続的に行います。

4年間の学び

1年次

基礎学習と学外実習

4学期制の学習サイクルで学習スキルを身につけます。集中的な学びで英語力を向上させ、学外実習を通じて異文化への理解・関心を広げます。

2年次

専門領域を広げる

世界の諸問題に関心を持ち、専門領域を広く深く学び、海外留学に挑みます。

●国際コミュニケーション領域

国際共通語としての英語によるコミュニケーション力を養成するとともに、異文化コミュニケーションの重要性を意識づける科目群。

●国際政治領域

世界に広がる国際政治の諸問題を扱い、かつ先端的な問題を考える科目群。

●地域研究領域

世界各地の歴史分析と現状分析を考察していく科目群。

●政治・経済領域

国際政治の基礎となる政治・経済の関連科目や国際経済に関する科目を配置する科目群。

3年次

テーマを追究

国際政治学・世界諸地域の知識・理解を広め深めつつ、ゼミナールで興味あるテーマについて追究します。

4年次

発展的な学びと4年間の総まとめ

4年間の学修の総まとめとして、卒業研究に挑戦。取り組むテーマや論文完成に向けてゼミナールの教員が指導します。

●卒業研究テーマ例

戦艦の盛衰と近代日本

「一等国」をめざした近代日本にとって象徴的な意味を有した建艦政策を取りあげ、日露戦争から第二次大戦期の戦艦の技術進歩とその限界、戦艦問題が日本外交に与えた影響を論じた。

自由権規約12条4項の自国に戻る権利における自国の範囲の解釈について

—日本の解釈と国際的な解釈の比較—

国際人権条約の「自国に戻る権利」の展開に照らし、日本の判例等で示された「自国」の解釈を批判的に考察した。

土地権利をめぐるニュージーランド文化の特徴

—ワイタンギ条約締結をもとに—

先住民のマオリと英国出身のパケハによる二文化主義を採る現在のニュージーランド。その原点を土地権利問題に絞って歴史的側面から説明した。

ベトナム人の国際労働移動について

—日本と韓国で働くベトナム人—

ベトナムセミナーでの現地体験を背景に、現在急増するベトナム人労働者の来日理由や置かれた立場を、韓国の事例と比較しながら検証した。

戦後在日朝鮮人の人権問題

—生活と教育に焦点をあてて—

戦後日本に残った朝鮮半島出身の人びとが置かれた立場について、生活や教育の問題点に焦点を当てながら、法律面や政策面の課題解決策を考察した。

平和教育がもたらす影響

—広島県と他県の比較による検討—

平和教育の内容は県により異なることに着目し、平和の定義、貢献への意欲、行動に生じる出身地別の違いをアンケート調査によって明らかにした。

資格取得

取得できる資格・免許状

授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。

  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 高等学校教諭一種免許状(公民)

特長的な学び

体験実践論

この授業では、1年次に全員が臨む学外学習(体験実践)での個人的体験や感想を、客観化して人に語り、社会課題との関係や大学での学びとの関わりを考えます。抽象化や一般化は、知識や考察を深めるために必要なプロセスです。フィールド体験から世界や地域を考える、本学部の学びの基礎となる科目です。

研究 in FOCUS

中国の政治外交からみる国際政治

王 偉彬 教授

中国は1950年代の「連ソ反米」から、外交戦略を度々変更していますが、21世紀以降ははっきりとした外交戦略を示していません。中米・中日関係の歴史を遡ると、両国の関係は友好と対立の交替状態にあります。興味深いのは、戦後の中日関係の変化は、中米関係に歩調を合わせたかのように見えることです。その要因について、研究しています。

TOPICS

SEMINAR in FOCUS ◎隅田 姿 ゼミナール

教育開発、国際協力の課題をみつけ、研究調査するゼミで学ぶ楽しさを知る。

ゼミのモットーは「No fun, No seminar(楽しくなきゃゼミじゃない)」。開発途上国を対象とした国際協力や教育開発をテーマに、学生主体で課題を見つけ、調査・報告します。これまでの調査では、多民族国家における言語と教育の関係や、JICAのノンフォーマル教育の課題などが検討されました。英語を使って外国人にインタビューをしたり、国際協力の実務家や専門家から現場を聞くことで、学ぶって楽しい!と思える体験が待っています。

4年間で成長したこと

株式会社中国銀行 就職

宮澤 華那 2023年3月卒業 広島県立福山葦陽高校出身

国際政治学科では、授業やゼミナールで、多様な文化について学び、国際性や客観的な視点を持つことができます。学びを通して4年間で成長できた点は、大きく二つあります。一つは「課題解決力」です。課題がある時、一面的に捉えるのではなく、他者に意見や考えを求めることや、多様な情報を用いて分析を行うようになりました。二つ目は、「他者理解」です。異文化理解について学ぶ授業や、他の学生と意見交流する機会などを通して、「異なる文化」や「なぜそう考えたのか」などを意識してコミュニケーションを取るようになりました。このような他者を理解しようと努めることがコミュニケーションの円滑化につながっています。これからは、人の思いを汲み取りながら、多様な視点で地元経済の発展に貢献していきたいと思います。

進 路

地域と世界をつなぐ仕事へ

ローカルとグローバルの学びを、多くの業界に活かすことができます。

▼就職実績(2022年度)

●主な就職先

アンデルセングループ/呉信用金庫/国家公務員(一般職・大卒程度)/中国銀行/日本年金機構/日本郵便/パナソニックカーエレクトロニクス/ひろぎんITソリューションズ/広島県警察/広電エアサポート/福山市農業協同組合/ライト電業/ネッツトヨタ