
瀧本 剛士さん
人文学部 人間関係学科 教育学専攻 2015年3月卒業
株式会社広島ドラゴンフライズ 営業部 部長
学生時代の経験が今につながる
在学中、1~2年生の頃は教員をめざし教育に関わる内容を中心に学んでいました。教育実習なども経験し、人に教える・伝えるということを学問として学び考えると共に、それが実際の現場でどのようにつながるのかということを体感させていただきました。特に、ゼミでの卒業論文執筆の経験は現在の仕事に大きくつながっています。教育学と社会学の観点でマイノリティとマジョリティの関係性を調べることを研究テーマとし、多くの関連書籍を読み、一つの事象に対し多角的な視点を持つことの大切さを学びました。これらの経験は、お客さまから求められるものをさまざまな角度から想定しご提案させていただく現在の営業という仕事に生きています。
営業部長として逆境を乗り越えた経験

新卒1年目は建材メーカーへ就職しましたが、恩師とのご縁で現職へ転職しました。現在のメイン業務はスポンサー・チケットの営業と、営業部の部長として営業全体の管理を行っています。特徴的な業務としては、興行(試合)の運営をクラブスタッフ全員で行い、試合会場での運営対応・会場の設営・撤収なども行います。
コロナ禍でのクラブ運営はさまざまな苦労がありました。興行運営を中心に多くの人を集め、スポンサーやチケットの営業を行うことが仕事であったにも関わらず、入場制限・無観客試合、急な試合中止など困難が続きました。その反面この環境がオンラインコンテンツの発展やLIVEイベントの価値向上につながりました。スポーツ指導格差の解消を目的として、メディアやIT関係の企業と連携して、山間部等の都市部から離れた地域で5G回線を活用した「遠隔バスケットボール教室」の実証実験を行ったことは、逆境に屈することなく、さらなる発展をめざそうとする強い思いを感じた経験です。
コロナ禍でのクラブ運営はさまざまな苦労がありました。興行運営を中心に多くの人を集め、スポンサーやチケットの営業を行うことが仕事であったにも関わらず、入場制限・無観客試合、急な試合中止など困難が続きました。その反面この環境がオンラインコンテンツの発展やLIVEイベントの価値向上につながりました。スポーツ指導格差の解消を目的として、メディアやIT関係の企業と連携して、山間部等の都市部から離れた地域で5G回線を活用した「遠隔バスケットボール教室」の実証実験を行ったことは、逆境に屈することなく、さらなる発展をめざそうとする強い思いを感じた経験です。
広島ドラゴンフライズ初優勝を経て

B.LEAGUE 2023-24 SEASONにおいて、クラブ創設10年目での初優勝を果たした時は本当に嬉しく、これまで応援し支えてくださった方々に対し大きな感謝を感じた瞬間でした。しかしそれと同時に、クラブを支える運営(フロント)としてはまだまだ実力不足で、真の日本一のクラブへの成長を誓った瞬間でもありました。
また、初優勝によって多くのメディアに取り上げていただき、街中でもさまざまなお祝い幕を掲出いただくことで、多くの方々に広島ドラゴンフライズを知っていただく機会となりました。新規営業においてもコンタクトの取りやすさは格段に上がったと感じます。優勝という結果を経て、今後いかに発展していくことができるかは我々の仕事にかかっていると考えているので、より一層励んでまいりたいと思います。
これまでお世話になった人、自分自身のルーツを大切にし、私を成長させてくれた地元やバスケットボール、母校に多少なりとも恩返しにつながることができればと思っています。
また、初優勝によって多くのメディアに取り上げていただき、街中でもさまざまなお祝い幕を掲出いただくことで、多くの方々に広島ドラゴンフライズを知っていただく機会となりました。新規営業においてもコンタクトの取りやすさは格段に上がったと感じます。優勝という結果を経て、今後いかに発展していくことができるかは我々の仕事にかかっていると考えているので、より一層励んでまいりたいと思います。
これまでお世話になった人、自分自身のルーツを大切にし、私を成長させてくれた地元やバスケットボール、母校に多少なりとも恩返しにつながることができればと思っています。
日本一のクラブへ
今後は、広島ドラゴンフライズでの仕事を通じて、地元広島と日本バスケットボール界のさらなる発展をめざし、広島に新アリーナを作ることを目標としています。広島の新たな象徴となるような「広島らしさ」が詰まった夢のアリーナを作りたいと思っています。そしてその先に「日本一のクラブ」として、チームだけでなくクラブ(会社)も日本一に認められるよう、一丸となって、クラブを盛り上げていきたいと思います。
大学卒業後も大切にしているもの
仕事とは別に、実家がある地元自治会による祭保存会の活動に参加しています。私が幼い頃は、子どもの人数が多く、自治会の活動が活発でしたが、徐々に子どもの人数が減ることで活動がなくなった自治会もあります。地域の子どもたちが参加する地元のお祭を後世に引き継ぎたいという自治会の活動に賛同し、できる限り参加するようにしています。この活動へは大学卒業後に実家を出た後も継続して参加しており、仕事をしていく上でも大切にしている「地域愛着」という考えの原点となっています。
大学生活の一つ一つの経験が思いがけない未来につながる
めざしている将来に向かって進み続けることも良いと思いますし、在学中のさまざまな学びや多くの経験を通して将来の夢・目標が変わっていくことももちろん良いと思います。大学生活での一つ一つの学び、経験が、今は想像もしていない思いがけない未来につながることもあるかもしれません。さまざまな苦労やたくさんの楽しい経験をして、充実した今を過ごしてください。仕事を通じて皆さんと出会えることを楽しみにしています。
※掲載内容は全て取材当時(2024年)の情報です。