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2040年の広島修道大学ビジョン

 開学80周年を迎える2040年に広島修道大学があるべき姿として「開拓者精神:未知(道)を切り拓く挑戦と創造の拠点」を掲げます。
2024年現在、Volatility(不安定さ)、Uncertainty(不確実さ)、Complexity(複雑さ)、Ambiguity(あいまいさ)をもつ「VUCAの時代」と呼ばれる社会の実際を、私たちは目の当たりにしています。社会の価値観の変化、技術革新、経済動向等あらゆる面において、長期的予測が難しい時代となっています。そうした中、長期的なビジョンを持つことは無駄であると考える人もいるかもしれません。しかし、こうした時代であるからこそ、広島修道大学のあるべき姿、ぶれない広島修道大学の姿を描き、変化する環境の中であっても柔軟に対応しながら、その目標に向かって進んでいくことが大切であると考え、本ビジョンを策定しました。

学長メッセージ

VISIONのもっとも重要な要素は、「広島修道大学らしさ」、また同時に「変わることを恐れない」姿勢です。広島修道大学は、「道を修める」という建学の精神に基づき、1952年に設立された修道短期大学を前身とし、1960年に広島商科大学として開学しました。開学当時、初代学長原田博治が好んだ言葉に「パイオニア精神」があります(『広島修道大学五十年史』より)。その志を大切にしつつも、開学時とは異なる社会経済環境の中で、その志をどのように示すかという議論を経てできあがったのがVISIONです。
学生だけではなく教職員を含めた広島修道大学の全ての構成員の持つ志としての「開拓者精神」、具体的な行動として「挑戦」と「創造」を掲げています。そして、その行動の目的として、校名にある「道」とその同音語でありVUCAな時代を表す「未知」を切り拓くことを記しています。

ビジョン策定の方針

建学の精神に基づく長期的な目標(将来広島修道大学があるべき姿)を、「VISION」として掲げます。そして、「VISION」を達成するため、教育、研究、社会貢献、大学運営の全てを横断する基本的な指標、大切な価値観として6つの「VALUE」を示します。
ビジョン策定においては、バックキャスティング思考を重視しています。バックキャスティングとは、将来のあるべき姿、理想とする姿を想像し、そこに到達するために私たちが今何をすべきなのかを考える方法です。
今後、本ビジョンを本学の事業計画の目標設定や具体的事項へと反映させていき、実現に向けて取り組みます。

基本的な指標、大切な価値観としての6つの「VALUE」

誰もがやりたいことに挑戦できるトポス

トポスとは、ギリシャ語で「場所」を意味します。開拓者精神を醸成するトポスとして、広島修道大学が学生たちにとって挑戦の場所、大切な居場所、誰もがそこで充実した学生生活を送ることができる場所となるようさまざまな環境面を整えていきます。

地域を導き世界を変える研究力

研究者個々の研究活性化とともに、学内で広く研究交流の場を設け、大学全体として研究力を高めます。特色である広島や瀬戸内地方に関する研究の拠点性を高めるとともに、研究者の自由な発想と研究意欲を幅広い学術的成果につなげ、社会に還元します。

ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン

「多様性」「公平性」「包摂性」を大切にし、多様な背景をもつ人々が学べるキャンパス、学びたくなるキャンパスを創出していきます。また学生だけでなく教職員も含め、全ての構成員が個人として尊重され、それぞれの能力を発揮できる環境を整えます。

デジタルシナジーキャンパス

学生の成長のみえる化、IR(インスティテューショナル・リサーチ)機能の強化、教育・研究を活性化させる円滑な手続きの構築、大学内の人材・資源・空間を有効に活用するための業務DX(デジタルトランスフォーメーション)等、教育・研究・運営面においてさまざまな情報や新しい技術を挑戦的に活用していくとともに、そのための環境整備を進めます。

コラボラティブでイノべーティブな組織文化

VISIONの達成につながるアイデアや課題意識が大学構成員から次々と生み出され、それらを共有し、積極的創造的にその実現に取り組むことができる組織、体制、制度、意識風土を構築します。

社会からつながりを求められる大学

広島修道大学で学ぶこと、広島修道大学で働くこと、広島修道大学とつながることが一人一人の誇りとなるよう、教育の方針や優れた取り組み、研究の成果、さまざまな学生活動を発信していくとともに、それらが社会との有機的つながりの中でさらに進化するよう取り組みます。

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