Hiroshima Tour Guide Programに参加した中野 温子さん(人文学部 英語英文学科3年)にインタビューをしました!
実践的な通訳ガイドへの挑戦
2年次に通訳演習Ⅰ(入門)を履修し、通訳に興味を持ったため、3年次も継続して通訳演習Ⅲ(同時通訳)を履修しています。通訳の難しさを痛感することも多く、思い悩むこともありましたが、さらに通訳のレベルを上げることをめざし、広島の主要な観光地を訪問し、英語でどのようにガイドするかをプロの通訳ガイドの方に指導していただけるHiroshima Tour Guide Programに参加することを決めました。
活動の中で気づいた通訳ガイドの本来の目的
Hiroshima Tour Guide Programでは、2グループに分かれて行動し、私のグループでは、初日に平和記念公園を訪問しました。ワールド・フレンドシップ・センターの方より平和記念公園各所について英語でのガイドを聴講した後、他の参加者に向けて、実際に英語でのガイド実演を行いました。2日目は、シュモーハウス・旧広島陸軍被服支廠・宮島を訪問しました。各所で初日と同じく英語でのガイドを聴講し、ガイド実演や参加者同士での質疑応答を英語で行いました。
実際に実演してみると、「どう英語で伝えたらよいか」という点ばかりに気をとられ、本来の目的である「ガイド(案内)」が疎かになっていました。英語でのガイドには、語学力や文法の知識だけでなく、相手の目を見るなど伝え方の工夫も必要と実感しました。普段から英語に限らず日本語でも、どうすれば人に伝わりやすい表現になるかを意識してコミュニケーションをとるなど、改めて自分の通訳ガイドへの取り組み方を見直す機会になりました。
実際に実演してみると、「どう英語で伝えたらよいか」という点ばかりに気をとられ、本来の目的である「ガイド(案内)」が疎かになっていました。英語でのガイドには、語学力や文法の知識だけでなく、相手の目を見るなど伝え方の工夫も必要と実感しました。普段から英語に限らず日本語でも、どうすれば人に伝わりやすい表現になるかを意識してコミュニケーションをとるなど、改めて自分の通訳ガイドへの取り組み方を見直す機会になりました。
プログラムで感じた使命
今後は、プログラムで学んだ内容を、現在履修している通訳コースでの学びに生かしていきたいと考えています。さらに、この経験を経て、特に平和記念公園について通訳ガイドができるようになりたいと思いました。小学生の頃は、毎年8月に被爆者の方のお話を聞く機会がありました。しかし、年々、被爆者でご存命の方は少なくなり、被爆者から直接被爆体験を聞く機会はかなり少なくなっています。国際平和文化年である広島に住む者として、平和記念公園を訪れる海外の方に伝えられることがあると思っています。この活動で学んだことをまとめ、海外の方との意見交換や、戦争の歴史について多くの人と一緒に考える時間を作ることで、より多くの海外の方に平和への理解を深めてもらえるよう活動していきたいです。
※掲載内容は全て取材当時(2024年)の情報です。