情報科学の最新技法とシステム科学の研究に取り組み、経済情報の取引、伝達が重要な役割を果たす高度情報化社会や省エネルギー社会および環境問題など学際的問題へのアプローチを試みるとともに、ミクロ、マクロ両レペルでのモデル分析と経済予測に対する情報理論の実践的応用について研究します。
開講授業科目
経済情報専攻の科目は主に、経済や情報の知識を幅広く学修する「A群」、システム・数理関係について掘り下げる「B群」、コンピュータ・情報関係について掘り下げる「C群」などに分類されます。学生は自ら希望する専門領域に応じ、例えば経済社会や情報社会などの研究を目指す場合はA群を、経済社会のためのシステム科学や数理科学の研究を目指す場合はB群を、そしてコンピュータや情報科学の研究を目指す場合はC群を中心に履修していくことになります。具体的には以下のような科目が用意されています。
博士前期課程 | <A群 (共通科目)>
<B群 (システム・数理関係分野)>
<C群 (コンピュータ・情報関係分野)>
<D群 (特設科目)>
<E群 (研究指導)>
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博士後期課程 |
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学位論文
上記の科目を履修しつつ、自ら設定した問題に対し、専任教員の指導を受けながら学位論文を執筆、提出します。提出された学位論文は厳正な審査を受け、他の修了要件を満たした上で最終試験に合格すれば、規定に従って学位が授与されます。経済情報専攻では、これまでに以下のようなテーマで修士論文、博士論文が執筆されています。
博士前期課程
- 環境制約下での経済成長
- JavaScriptによる自由形状変形の研究
- 中国経済の発展と日中貿易
- 曲面の隙間を考慮した形状設計支援システムの研究
- 災害時情報通信とWebページ
- 企業経営におけるシステム監査とコンプライアンス
- 中小規模ネットワークシステム及びサーバ構築
- 日中貿易の経済分析
- 中日プライバシーマーク制度の研究について—大連と日本の異同を中心に—
- 経済成長の理論的分析—新古典派モデルを中心に—
- Javaによるシステム開発の研究—SSHフレームワークの応用—
- 情報リスク対策-個人情報を中心に-
- 中国個人情報保護法案の検討
- 中国における教育および教育の経済効果
- 自治体クラウドに関する研究
- クラウド・コンピューティングにおけるセキュリティの研究
博士後期課程
- ソフトウェア技術者:プロの精神と職業倫理~ソフトウェアの開発に関する諸問題と高等教育におけるソフトウェア技術者の育成
研究紹介
3DCGを用いたサッカーのバーチャル観戦システム
最新のCGやVR/AR技術を応用することで、情報提示や情報共有の新たな手法について研究を行っています。現在は、サッカーの試合を3DCGで再現し、それをweb上に展開することにより、多数のユーザがバーチャル観戦できるシステムを構築しています。
このシステムの特徴は、ユーザが視点を自由に変更して試合を多角的に観戦できることです。通常のTV中継などの場合、位置や画角が固定されたカメラを通して試合を観ることになるため、その観戦体験は限定的なものになりがちです。これに対し提案システムでは、実際の試合で計測された選手やボールの位置情報をもとに、試合全体を仮想空間内に再構成しており、ユーザはその空間の自由な位置から観戦できます。これにより、例えばスタジアム上空から試合全体を俯瞰したり、グラウンドに立つ選手と同じ視野を追体験したりと、文字通り多角的な観戦が可能となり、既存のメディアには無い新たな観戦体験を提供します。
このシステムの特徴は、ユーザが視点を自由に変更して試合を多角的に観戦できることです。通常のTV中継などの場合、位置や画角が固定されたカメラを通して試合を観ることになるため、その観戦体験は限定的なものになりがちです。これに対し提案システムでは、実際の試合で計測された選手やボールの位置情報をもとに、試合全体を仮想空間内に再構成しており、ユーザはその空間の自由な位置から観戦できます。これにより、例えばスタジアム上空から試合全体を俯瞰したり、グラウンドに立つ選手と同じ視野を追体験したりと、文字通り多角的な観戦が可能となり、既存のメディアには無い新たな観戦体験を提供します。
また本システムでは、試合内容に応じたコメント入力機能と、他人が入力したコメントの表示機能を実装しています。これは例えば、試合中の選手がシュートした際に「ナイスシュート」「惜しい」といったコメントを送信すると、そのユーザの観戦位置に合わせて文字が浮かび上がるといった機能です。この結果、試合展開中の仮想空間が様々なコメントによって彩られ、一つの試合を多数のユーザで応援しているかのような一体感を演出できるようになりました。
今後は3DCGによる試合の再現性をさらに向上させ、よりリアルな観戦体験を追究していくと共に、本システムのシミュレーションツールやコミュニケーションツールとしての可能性にも言及していきたいと考えています。
今後は3DCGによる試合の再現性をさらに向上させ、よりリアルな観戦体験を追究していくと共に、本システムのシミュレーションツールやコミュニケーションツールとしての可能性にも言及していきたいと考えています。