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活躍する修大生 Vol.12

宮島観光活性化プロジェクトに参加した後藤 直志さん(人文学部 英語英文学科4年)にインタビューをしました! 
人文学部 英語英文学科4年 後藤 直志さん

  

授業の学びを生かして地域に還元したいという思い

言語学の中でも特に日英対照言語学という学問を学んでおり、授業で学んだことを地元である廿日市市の活性化のために生かしたいと思っていたところ、当時のゼミ担当教員だった石田崇先生から、宮島を舞台に「地域つながるプロジェクト」で活動することを考えていると聞き、これはやるしかないと思い、地域つながるプロジェクトへの参加を決意しました。

観光面と言語面の側面から地域を活性化

活動拠点として、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている中江町を選びました。古風な街並みが魅力的な地域ですが、宮島のシンボルである赤い大鳥居や、海に浮かぶ嚴島神社ほど知名度がそれほど高くないことを課題としています。そこで、「宮島の第3の観光地」として活性化させることを目標にしました。
2022年度の活動で行ったアンケート調査で、宮島に来る9割の外国人観光客が「日本語で観光をしたい」と感じている結果を受け、言語学の側面から、外国人観光客の満足度向上をめざしました。具体的には、「英語圏以外の外国人観光客にいかにして宮島の情報を伝えるか」に着目し、「やさしい日本語」を用いたフリーペーパーを作成・配布しました。さらに、中江町で毎年開催される「ちゅうえマルシェ」の運営・企画や、中江町の歴史を感じてもらうために「松明づくりワークショップ」にもスタッフとして参加しました。それぞれのイベントについての広報活動にも力を入れ、幅広い世代の方々に中江町という地域の魅力を発信し、観光と言語の両面から中江町の活性化をめざす活動できたと思います。

「つながる」ことの大変さ

地域つながるプロジェクトの活動を通して感じたことの中で、強く印象に残っていることは「つながる」ことの大変さです。学生メンバー同士の様々な意見をまとめることは想像以上に大変でした。また、連携先や地域の方、立場や年齢の違う方々と関わる際も、慣れないことが多く、頭を悩ませていたことを覚えています。しかし、「地域を活性化させたい」という思いを学生メンバーや関係者の方々と共有し、実際に行動すると、多くの方々が協力してくれました。この経験から、目標を共有すること、そして実際に行動して示すことの大切さを学びました。そして、その学びの集大成となったのが中江町の「宮島ゲストハウス三國屋」様で毎年開催される「ちゅうえマルシェ」の企画・運営を行ったことです。県内外の大学生、地域の方々、連携先や外国人観光客の方々と思いを共有し、それぞれの関係者が同じ方向に向かい、密につながったからこそできた活動だと実感しています。

修大生へのメッセージ

地域つながるプロジェクトを通じて、人とつながることの大切さ・大変さ、実際に行動することでわかる街の魅力の発見など、多くのことを学びました。地域貢献活動に興味を持っている方、地域のために何かしたい!という漠然とした思いがある方はぜひ、「ひろしま未来協創センター」に行ってみてください。ひろみらセンターの方々が、必ず皆さんの思いを汲んで相談に乗ってくれます。そして、地域貢献活動に参加する際は、地域の活性化などの目的だけでなく、地域の人の想いに応えることも忘れずに頑張ってください!
※掲載内容は全て取材当時(2024年)の情報です。