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人間環境学科

社会環境、地球環境について幅広く専門知識を身につけ卒業後のキャリアに活かす

「環境マネジメントコース」「環境教育コース」「環境科学コース」の3つのコースを設置しています。学生はこれらのコースの専門知識を主体的に学ぶことができます。自身の関心・興味に応じて他のコースの科目も横断的に受講でき、将来「環境人」として社会で活躍可能な能力を身につけます。

4年間の学び

1年次

マインドを育む

環境を考える上で重要な入門知識や価値観・態度を身につけます。

2年次

学びを深める

少人数のフィールド科目に取り組み、知識を実践に生かすとともに、3つのコースで専門的に学びを深めます。

●環境マネジメントコース

企業や個々人の経済活動と環境問題の関わりについて主に経営学・経済学の分野から学び、その解決に向けた企業や市場の役割について理解する能力を身につけます。

●環境教育コース

フィールドでの実践的な学びを重視しながら、さまざまな領域で環境教育に取り組むことができる力を身につけます。

●環境科学コース

環境問題が自然環境に与える影響を科学的に観察・分析し、それが生態系や個々の生命にどのような影響を及ぼすかを理解する能力を身につけます。

3年次

テーマを追究

環境ゼミナールを履修して自分が関心のあるテーマを深く追究します。

4年次

4年間を総括

研究してきたテーマを、卒業研究としてまとめ上げます。

●卒業研究テーマ例

人口減少に伴う土地利用の変化が中型哺乳類の食性に与える影響

人間が住まなくなった地域における野生中型哺乳類の食性を調査した結果、柿などの放任果樹が主だった。人間が生活していた場所は野生動物にとっても棲みやすい場所である可能性が示唆された。

環境パフォーマンスと経済パフォーマンスとの関連性について

本研究では、企業の環境パフォーマンスと経済パフォーマンスの関連性について、リーマンショック前後で差異が生じることを、相関分析を用いて明らかにした。

海産動物クモヒトデ類は環境指標生物になりうるか

海産無脊椎動物クモヒトデ類は、あらゆる海底環境に生息しており、多様な生態を持つことや群集を形成すること、体が化石に残ることから、新たな海洋環境指標生物として有望です。瀬戸内海や広島県内の地層から得られるサンプルを基に、クモヒトデ類が環境指標生物になりうるかを検討します。

日本における「森のようちえん」の推進について

日本における「森のようちえん」の推進について、「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」を主導している3県(長野県、鳥取県、広島県)それぞれにおける推進や支援の制度について、創設過程、概要、認証基準などについて調査を行い、問題点や改善点などを明らかにした。

資格取得

取得できる資格・免許状

授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。

  • 中学校教諭一種免許状(社会)
  • 高等学校教諭一種免許状(公民)

特長的な学び

環境プロジェクト

実際のフィールドでの調査やプログラムの企画・実施のプロセスを体験することで、環境問題解決に向けた実践力やスキルの習得をめざす科目です。瀬戸内海の海洋生物調査、中山間地域の活性化、中心市街地の土地利用、生物多様性や獣害対策などに関わる多様なテーマやフィールドのクラスが開講されています。

研究 in FOCUS

干ばつのオーストラリア、稲作最前線

オーストラリアの稲作地帯

佐々木 緑 教授

オーストラリアの大規模農業が、自然環境や経済、政策によって受ける影響や課題を研究しています。皆さんはオーストラリアで稲作が行われていることをご存じでしょうか。降水量の少ない現地で稲作に必要な水をいかに確保しているのか、干ばつ時に栽培農家はどう対処しているかなど、現地情報も収集しながら考察しています。

TOPICS

SEMINAR in FOCUS ◎白石 智宙 ゼミナール

農山村の振興につながる資源やエネルギーについて考える。

私のゼミのテーマは「資源やエネルギーの地域的な利用と管理」です。ゼミでは、資源やエネルギーに関する本や論文を輪読しながら興味関心を広げ、地域が直面する問題についてフィールドワークをしながら考えていきます。また、他大学とのゼミ交流を行い見識を広げます。日本の農山村は、地域にある資源やエネルギーを生かした多種多様な取り組みを展開しています。本ゼミでは、そこにある実践の最先端を学んで欲しいと思います。

4年間で成長したこと

大陽日酸株式会社 就職

松田 塁 2025年3月卒業 広島県・広陵高校出身

気候変動や生態系の破壊など、さまざまな環境問題の解決に向け、科学的な知識や実践的なスキルを身につけたいと考え人間環境学科を選びました。カリキュラムには、座学だけでなく、実際の環境問題に現場で向き合うフィールドワークが多くあり、理論と実践を結びつける重要な体験になりました。環境について学び、「環境問題をどう捉え、どう解決するか」について考えるなかで、問題解決能力が向上したと感じています。また、さまざまな分野にわたる知識と実践的なスキルが身につき、自分の価値観や思考力が深まった4年間でした。今後は、学科で得た知識を、企業が社会的責任を果たすために取り組む計画立案やその実行に役立てたいと考えています。

進 路

あらゆる業界で活躍可能

興味のある業界で、自分なりの方法で環境や社会と関わっていくことができます。

▼就職実績(2024年度)

●主な就職先

イズミ/島根電工/住友不動産販売/生活協同組合ひろしま/大陽日酸/中電工/TOPPAN/広島県/広島県警察/広島市Ⅰ種行政/広島市農業協同組合/三島食品