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英語英文学科

今、大学で英語を学ぶ意味。

今、世界は急速に変化しています。そして、世界の変化の多くが英語で語られ、記述されています。言語はただの道具ではなく、世界を捉え、作り出していく力です。新しい世界で生きるためには、教えられたことを踏襲するだけでなく、自分の言葉で考え行動する力が必要です。英語英文学科では、外国語としての英語を通して世界を見ることで、激動の世界をしたたかに生きる知性を育みます。

4年間の学び

1年次

英語力の土台を築く

毎日英語を使い、「読む」「書く」「聴く」「話す」の英語の4技能を確実に高めます。

2年次

専門領域にチャレンジ

2つのコースとゼミで、さらに高度な英語力を育みます。両コースとも並行して通訳翻訳プログラムを履修することもできます。

●英米文化・文学コース

演劇や詩、小説などの研究を通じ、英米の歴史や文化を紐解き、異文化への理解を深めます。

●英語学・英語教育学コース

英語の発音や文の仕組み・成り立ち・構造などについて、より専門的に学びます。

●通訳翻訳プログラム

2コースで実社会での通訳・翻訳を想定した授業を展開。両コースの履修も可能です。
〈通訳コース〉基本的な通訳訓練から同時通訳まで体系的に学びます。
〈翻訳コース〉文芸翻訳の演習や実務文書の翻訳など、幅広い翻訳方法を身につけます。

3年次

研究テーマを深める

少人数ゼミナールで自分自身のテーマを追究していきます。

4年次

4年間の集大成

研究テーマをより深めた「卒業研究」に取り組み、4年間の成果を論文または実践的な翻訳として形にします。

●卒業研究テーマ例

ハリー・ポッターにおける口語英語表現について

「ハリー・ポッター」シリーズの映画で使用されるイギリスの口語英語表現を考察。英語の訛りと方言、階級差による英語、著者独自の表現スタイルなどからセリフを分析した。

スピーチ分析を通して見るバラク・オバマとドナルド・トランプ

オバマ元大統領とトランプ前大統領のスピーチの言語的特徴を、総語数、法助動詞、発話行為動詞、人称代名詞、語彙レベル、頻出語句、形容詞など多様な角度から分析した。

先住民族迫害の歴史と今
——ANNE WITH AN “E”から深堀していく

カナダを代表する文学作品、Lucy Maud MontgomeryによるAnne of Green Gablesを原作とするNetflixシリーズドラマANNE WITH AN “E”を出発点として、先住民族(インディアン)迫害に焦点を当て、カナダの歴史と現在を深く堀り起こし、ドラマ打ち切りの背景に隠された諸問題を考察した。

イギリス英語にみられるRight-Dislocated Pronounとその機能について

本論文は、イギリス英語の口語表現において、重要な特徴として指摘されているタグ (Tag) の中で「右方転位代名詞 (Right-dislocated Pronoun)」(以下ProTag)と呼ばれる現象(例:"That was a big store that." の2回目に出てくるthat、"I like Rihanna me."のmeなど)に注目し、Mycock (2017) による指摘および議論を中心としながら、その言語使用上の機能を整理したものである。

高等学校外国語科「話すための思考」形成の適切な指導法—移動構文を中心に

日本語では「トムは公園に走って行った」と言うところ、英語ではTom ran to the parkと言う。これは、日本語と英語では、全く同じ事態を観察してもその解釈の仕方が異なるという「話すための思考」パタンの違いによるものである。この移動構文における「話すための思考」形成について議論し、効率的かつ有益な指導法を考察した。

資格取得

取得できる資格・免許状

授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。

  • 中学校教諭一種免許状(英語)
  • 高等学校教諭一種免許状(英語)

特長的な学び

Project Work (通訳実践)

通訳翻訳プログラムでそれまで学んだ通訳と通訳訓練に関する知識と技能を生かして、自ら課題を解決する力を伸ばし、実社会への貢献をめざします。授業は専用の同時通訳機器を備えた教室で実施しますが、学内・学外での通訳実践の機会を与えられ、実社会での現場を経験することもあります。2022年度は、広島市現代美術館主催のワークショップ、セブ島貧困救済支援プロジェクトなどで通訳翻訳を担当しました。

研究 in FOCUS

英語はいかにして世界の共通言語に発展したか

水野 和穂 教授

近年のグローバリゼーションなどにより、約20億もの人々が使う世界言語に発展した英語ですが、1500年前にはわずか15万人の言葉でした。世界の諸語を吸収し発達してきた道のりは、いわば波乱万丈の冒険と言えます。現在そして未来の英語の特徴を理解するために、その冒険の歴史をたどっています。

TOPICS

留学派遣学生インタビュー

「学科で学んだ知識が通用する」。留学先の日常会話で感じた手応え

Q:留学はどうでしたか?

女性学やカナダの先住民族について学びたいと考え、この大学に留学を決めました。現地の学生と同じ講義を受けること自体が私にとっては挑戦で、予習復習に努めても決して容易なことではありませんでした。少しでも疑問があれば、教授や現地の友人に自分の理解に誤りがないか積極的に質問し、疑問を解消することを心がけていました。

Q:留学で新たな発見がありましたか?

私が留学した大学は、さまざまなバックグラウンドを持つ、さまざまな年齢層の学生が世界中から集まっていました。講義内の学生の発言やディスカッションの内容は多様性に富んでおり、発見の連続でした。

Q:学科の学びが役立ちましたか?

留学中の何気ない会話一つをとっても、発話者の意図を語用論※的観点から推測している自分がいました。学科で学習したことが無意識のうちに実際の言語使用の場に適用できていることに気づいた瞬間は鮮明な記憶として残っています。
※ことばの意味を言語使用者、状況とのかかわりで捉える言語学の一分野

4年間で成長したこと

ANA関西空港株式会社 就職

鴨野 舞 2023年3月卒業 広島修道大学ひろしま協創高校出身

英語英文学科の魅力は、英語圏のネイティブスピーカーの先生の授業が多くあることです。発音や文化の違いを体感できることはもちろん、授業を通して、積極性やコミュニケーション能力を身につけることもできました。なかでも、Active EnglishやEnglish Communicationの授業では多様な先生方のさまざまな発音を聞くことで、リスニング能力の向上を実感し、また、先生との会話から、教科書にはないリアルで日常的なフレーズに触れることができました。
私は、大学で過ごした4年間で物事を「考え」、常に「なぜ」と深く追求する力がつき、考えたアイデアを人に明確に伝えることができるようになりました。積極的に自らアクションを起こせるよう成長できたと思います。

進 路

英語力で地域に貢献

多様な業界の中で、英語を活かせる進路を選べます。

▼就職実績(2022年度)

●主な就職先

ANA関西空港/キヤノンシステムアンドサポート/西京銀行/セイエル/西武・プリンスホテルズワールドワイド/TKC/デルタ工業/日本製鋼所/広島県・広島市公立学校/ヒロテック/ホテルグランヴィア広島/マツダロジスティクス