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英語英文学科

英語の世界を学び、英語で世界を作る。

日本の中だけで暮らしていれば、英語ができなくても困ることはありません。しかし、英語ができるとあなたの世界は変わります。英語ができる人にしか、見えない世界があるのです。英語英文学科では、実践的な英語コミュニケーション能力を身につけ、英語を通じてことばや文化について語る知性を養います。世界を語ることは世界を作ることです。言語はただの道具ではなく、世界を捉え、作りだしていく力です。あなたも、英語で世界を語り、英語で世界を結ぶかけ橋になりませんか。

4年間の学び

1年次

英語力の土台を築く

毎日英語を使い、「読む」「書く」「聴く」「話す」の英語の4技能を確実に高めます。

2年次

専門領域にチャレンジ

2つの分野とゼミで、さらに高度な英語力を育みます。両分野とも並行して通訳翻訳プログラムを履修することもできます。

●英米文化・文学分野

演劇や詩、小説などの研究を通じ、英米の歴史や文化を紐解き、異文化への理解を深めます。

●英語学・英語教育学分野

英語の発音や文の仕組み・成り立ち・構造などについて、より専門的に学びます。

●通訳翻訳プログラム

以下の2コースで実社会での通訳・翻訳を想定した授業を展開。両コースの履修も可能です。
〈通訳コース〉基本的な通訳訓練から同時通訳まで体系的に学びます。
〈翻訳コース〉文芸翻訳の演習や実務文書の翻訳など、幅広い翻訳方法を身につけます。

3年次

研究テーマを深める

少人数ゼミナールで自分自身のテーマを追究していきます。

4年次

4年間の集大成

研究テーマをより深めた「卒業研究」に取り組み、4年間の成果を論文または実践的な翻訳として形にします。

●卒業研究テーマ例

文芸翻訳におけるオノマトペの訳出から探る物語の再構築: The story of Miminashi Hōichi の場合

本研究では、Lafcadio Hearnの The story of Miminashi Hōichi とその平井呈一訳を対象に、英語から日本語への文芸翻訳における物語の再構築について考察した。日本語と英語の語彙的非対称性に注目し、英語から日本語への訳出にあたっては原文にないオノマトペが頻出する現象に注目し、小説作法における「説明」から「描写」への転換という観点から分析を行った。作品全体の質的分析より、平井訳では原文の動詞等が含む様態が、オノマトペにより感覚的・視覚的な描写へと再構築されていることを明らかにした。さらに『平家物語』の文体を意識した語彙選択を検証し、文芸翻訳における翻訳者が独自の解釈を通じて作品世界を創造的に再構築していることを論じた。

アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いが聴解に与える影響とその学習効果

TOEIC(R)などの国際的な英語試験では、複数種の英語への対応が求められている。本研究は、アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いが、日本人学習者の聴解に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。日本人大学生6名を対象に、両変種の標準的な発音(General AmericanとReceived Pronunciation)に基づくシャドーイング教材を自作し、1週間の学習を実施した。学習の前後にディクテーション形式のテストを行い、聴解状況を測定した。その結果、テストの平均得点が両種で上昇し、特にイギリス英語でより大きな改善が見られた。誤答分析では、「butter」や「that」などの/t/音の弾き音(flapping)や声門閉塞音(glottal stop)として発音される語に誤答が頻出しており、特定の音声特徴が聴解を阻害する要因であることが明らかになった。

『赤毛のアン』と食—食が物語に作用する効果

本論文は、L. M. モンゴメリ『赤毛のアン』における「食」の描写に焦点を当て、食が物語世界のリアリティを支えるだけでなく、人物関係の形成や主人公アンの成長を促す装置として機能している点を明らかにした。作中の食卓・社交の場・失敗のエピソードを丁寧に抽出し、家庭内の信頼構築や共同体の一員となっていく過程を読み解いた。さらに、料理の再現やレシピ本など現代の受容にも目配りし、作品が「食」を通じて読者文化へ波及してきた側面を論じている。日常描写を主題化し、テキストの細部から作品の魅力を再定位した点に本研究の意義がある。

音楽(歌)を中心にした英語リスニング指導の提案

歌は英語学習の良質の教材として機能し得る。先行研究でも歌を活用した英語指導の実践が研究されているが、単に「導入としての利用」や「授業の雰囲気づくりとしての利用」にとどまっており、「歌を中心教材として扱う指導」が十分に研究されているとは言い難い。本研究では、英語音声への意識を高めることを通したリスニング技能の向上のために歌を中心教材として指導することを検討した。最終的には、Oasisの “Don’t Look Back in Anger”を教材として用いた5時間分の指導をデザインし、音声的特徴の理解と歌詞の意味をどのように結びつけるかを考察した。

ポライトネスの観点から見る日英の接客における謝罪行動の比較

日本と英語圏では、接客時の謝罪行動や店員と顧客の役割関係が異なる。本論文では、接客という状況下における英語圏と日本の謝罪行動、そこに垣間見える店員と顧客の関係性に関する文化的価値観等を明らかにすることを試みている。日本語話者と英語話者(米・豪・加)を対象に、実際に日本で起きたクレーム事例を基に作成した 4 つのシナリオを提示し、各場面において店員の立場を想定した対応方法の回答を収集し、言語・非言語行動の分析を行った結果、日英間のポライトネスの志向性が異なる傾向が明らかになったが、英語話者は自分に責任が無いと感じる場合であっても謝罪をする傾向を示した点は仮説とは一致しなかった。

資格取得

取得できる資格・免許状

授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。

  • 中学校教諭一種免許状(英語)
  • 高等学校教諭一種免許状(英語)

特長的な学び

Project Work(通訳実践)

通訳翻訳プログラムには、実力に応じた社会貢献の機会があります。活躍の舞台は、中国四国地方全域に及びます。近年では、セブ島貧困救済プロジェクトのほか、G7広島サミット(広島)、U12アジア選手権野球大会(今治・松山)、ピースメッセージとうろう流し(広島)などで通訳スタッフを担当しました。

研究 in FOCUS

物語に描かれるアフリカ系アメリカ人の苦悩

西光 希翔 准教授

文学作品に作者の心が表現されるとするなら、差別を経験し抑圧を受けてきたアフリカ系アメリカ人は、どのような物語を生み出してきたのか。この問題意識が私の研究の原点です。差別への抵抗と自由の希求が色濃く描かれたアフリカ系アメリカ人の文学を介して見えてくる、人間や社会の姿を追究しています。

TOPICS

〈学部・大学院5年プログラム※〉を修了した学生へのインタビュー

「勉強したい」という思いに正直に向き合い大学院に進学

※学部4年次から大学院博士前期課程の科目の履修を開始し、大学入学から数えて最短5年で学士と修士の学位を取得できる制度。

Q:学部・大学院5年プログラムに挑戦した理由は?

ゼミの先生に「4年次に大学院の授業を受けられる制度がある」という話を伺ったのがきっかけです。勉強が好きで、ゼミの自主課題も楽しみながら取り組んでいたので、「さらに主体的な学び」ができる大学院という存在に魅力を感じました。

Q:大学院を意識したきっかけは?

周囲が就職活動に勤しむ時期である3年次後期に、イギリスに留学しました。滞在中も常に自分の将来について考えていましたが、異国でのさまざまな出会いを通して、「他の人と同じように就職する必要はないし、勉強したいなら、そうすればいいのでは?」と考えるようになり、大学院進学を決意しました。

Q:大学・大学院での学びをどう生かしたいですか?

言語学習を通じて得た多角的な視点や諸文化に対する理解は、どんな場面でも役に立つと信じています。これからも学び続け、さらに成長していきたいです。

4年間で成長したこと

常石造船株式会社 就職

岩﨑 健太 2026年3月卒業 広島県・広島国際学院高校出身

英語教育学に加え、英語学・英文学・通訳翻訳を広く学べる環境に魅力を感じ、英語英文学科に入学しました。1年次に「やさしい通訳訓練」を履修し日英通訳の奥深さに惹かれ、2年次から本格的に通訳翻訳プログラムの通訳コースを履修。座学に加え通訳の現場も経験し、BFA U12アジア野球選手権では選手の通訳や会議通訳にも挑戦。さらにニュージーランド短期留学やフィリピンでの貧困救済活動を通じ、学びを社会に生かす経験を積みました。ゼミでは通訳・翻訳研究を専攻し、卒論では翻訳の概念的処理を分析して、通訳を理論と実践両面から学び理解を深めました。通訳スキルのみならず対人マナーやコミュニケーション能力も身につけることができた充実した4年間でした。

進 路

英語力で地域に貢献

多様な業界の中で、英語を活かせる進路を選べます。

▼就職実績(2025年度)

●主な就職先

ANA成田エアポートサービス/エイチ・アイ・エス/周南市/西武・プリンスホテルズワールドワイド/ソニー損害保険/大創産業/中国労働金庫/常石造船/日本製鋼所/広島県・広島市教員/星野リゾート/ゆうちょ銀行