現代経済学科
世の中の経済現象を最新手法を用いて多角的に分析して理解を深める
国際、情報、環境などのキーワードに代表される現代的な経済現象や経済問題を積極的に取り扱い、理論と現実の関係に注目すると同時に、統計的手法や数量的手法を用いて経済データをコンピュータで分析する方法を学びます。「ミクロ経済学」「マクロ経済学」「計量経済学」など、現代経済の理解に欠かせない基礎科目を特に充実させており、専門の土台をしっかりと固めることが可能です。
4年間の学び
1年次
基礎を学ぶ
現代経済学の基礎科目に取り組み、経済学の基本的な考え方や現代経済学の基礎となる数学の理解を深めます。
●演習科目
1年次の「初年次ゼミナール」から始まり、2・3・4年次へと段階的に専門性を深めていきます。
2年次
専門分野の理解
専門の授業やプレゼミナールで学びながら、今後取り組むテーマを考えます。
●理論・統計科目
経済学ならではの基本的な視点や考え方をしっかり学び、分析に必要な理論とスキルを身につけます。
●現代経済科目
現代経済を総合的に捉える広い視野を育みながら、現代経済の多様な領域について客観的に分析するスキルを磨くことで、さまざまな分野で活躍できる力を身につけていきます。とくに金融・国際系科目を充実させています。
3年次
テーマを追求
1・2年次に学んだ経済学や数学を土台に、専門性を高めていきます。
4年次
テーマをまとめる
研究してきたテーマをより深め、4年間の集大成として卒業論文をまとめ上げます。
●卒業研究テーマ例
資格取得
取得できる資格・免許状
授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 高等学校教諭一種免許状(公民)
特長的な学び
労働経済学
身近な題材を用いて「学ぶこと」「働くこと」の経済的意味を考え、働くことにまつわる経済の仕組みを自ら分析。自身で問題を解きながら考え、教員との質疑応答を通して理解を深めることが授業の重点です。選挙で候補者が掲げる雇用や賃金に関する政策のどれが正しいかを判別する方法を学びましょう。
研究 in FOCUS
外資系企業誘致策の効果についてシミュレーションモデルの開発
新宅 公志 准教授
地域が発展するために先進的な企業の誘致は重要です。私の研究の目的は「どのように外資系企業を誘致すれば、地元企業による専門化(産業集積)、新技術導入が可能になるか」を明らかにすることです。先進国・新興国を模擬的に表現する数理モデルで、外資系企業誘致策の効果をシミュレーションしています。
TOPICS
学科 Q&A
Q1:現代経済学科ならではの学びを教えてください。
「初年次ゼミナール(1年次生)」、「プレゼミナール(2年次生)」、「ゼミナールⅠ~Ⅳ・卒業論文(3年次生・4年次生)」と、4年間ゼミナールがあり、少人数教育に力を入れているので、手厚い教育を受けることができます。また、数学やコンピュータは入学後に丁寧に指導するので、苦手意識のある人でも大丈夫です。
Q2:商学との違いを教えてください。
現代経済学科は、扱う対象が、企業経営だけでなく、消費者・投資家・政府といったプレイヤーの動向、市場全体・国全体の動向にも踏み込みます。また、統計分析のため数学やコンピュータを相対的に多く用います。
Q3:現代経済学科では、どんな資格がとれますか?
学科の内容とつながる経済学検定(ERE)やFP技能士、また、教員免許の取得に挑戦する学生がいます。
4年間で成長したこと
株式会社広島銀行 就職
中森 元基 2024年3月卒業 広島県立海田高校出身
高校で政治・経済の授業に興味をもち、特に経済学を専攻したいと考え現代経済学科に進みました。ミクロ経済学のマッチング理論を学んだ授業では、経済学のモデルを用いて複数の勢力同士をどのようにマッチさせるかという理論を学び、双方の戦略的な行動を想定して理想的なマッチングを見つける楽しさを感じた授業でした。また、ゼミでは前述したマッチング理論を活用した社会問題の解決について研究を行い、理論や理屈だけではなく柔軟な対応も必要であることを学びました。大学で学んだ経済学の知識を生かして、これからも何事も前向きに実践的な経済活動に従事したいです。
進 路
分析能力を地域で発揮
4年間で培った分析する能力を、さまざまな業種に活かすことができます。
▼就職実績(2023年度)
●主な就職先
伊予銀行/エフピコ/クリナップ/国家一般職/中電工/TOPPAN/日本製鋼所/広島銀行/福山市/マイナビ/三井不動産リアルティ中国/LIXIL