地域行政学科
多様な人と協力しながら地域社会の持続的発展に向けた課題解決力を磨く
政治・行政・政策の知識を土台に、地域社会とともに課題を解決し、その持続的発展に貢献するための方策を、さまざまな人・地方自治体・NPOとの協働を通じて学んでいきます。その起点となるのが、1年次の夏休みから第3学期にかけて履修する「体験実践」です。ここでは、地方自治体(広島県・広島市・広島広域都市圏の市町など)やNPOの活動に実際に参加することを通じて、地域課題を直接理解し、フィールドでの実習と座学を連携させることを学びます。
4年間の学び
1年次
基礎学習と学外実習
4学期制の学習サイクルで学習スキルを身につけ、学外実習に取り組みます。
2年次
専門領域を広げる
地域の諸問題に関心を持ち、政治・行政・政策・法律の専門領域を広く深く学び、継続して地域学習に取り組みます。
3年次
テーマを追究
より高度で発展的な政治学・行政学・政策学・法律学の知識や思考力を身につけ、地域プロジェクトで地域課題にさらに取り組み、ゼミナールで興味のあるテーマについて追究していきます。
4年次
発展的な学びと4年間の総まとめ
大学時代の学修の総まとめとして、卒業研究に挑戦します。取り組むテーマや論文完成に向けてゼミナールの教員が指導します。
●地域プロジェクト・卒業研究テーマ例
資格取得
取得できる資格・免許状
授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 高等学校教諭一種免許状(公民)
- 社会教育士・社会教育主事(任用資格)※
※:課程修了者は「社会教育士(養成課程)」と称することができます。任用資格を得るには1年以上の実務経験が必要です。
特長的な学び
地域学習のすすめ
行政担当者や地域の人々との協働により、地域の直面する問題、現状を理解、対処方法を考えるなど、課題解決への意欲を育てます。
地域プロジェクトⅠ・Ⅱ
地域の将来像の実現や地域課題・社会課題の解決手法や行程を自ら立案し、実践・実装していく科目です。受講生は、地域社会を訪れ、地域の方々や自治体などと協働し、課題解決の糸口を見出します。地域社会から求められるプロジェクトの立案・実践を通して、社会で必要とされる能力を身につけます。
研究 in FOCUS
熟議と投票、民主主義の望ましいあり方
小須田 翔 助教
政治を成り立たせて動かす概念のなかで、私が専門的に研究しているのは民主主義です。私たちのことは私たちが決めるべきとする民主主義には、投票や多数決だけでなく、話し合いを重視する熟議という方法があります。話し合いを重視することがなぜ望ましいといえるのか、熟議民主主義の「規範理論」の根拠を探究します。
TOPICS
学科 DATA
公務員等への就職実績 (2021年度~2023年度)
地域活動実績
4年間で成長したこと
中国四国管区警察局(国家公務員一般職) 就職
池田 朋隆 2024年3月卒業 広島県立三次高校出身
地域行政学科では政治・行政・政策・法律と幅広い分野を学べるので、公務員試験の手助けになり、将来に生かせる知識を得ることができました。印象に残った授業は「体験実践」です。地域の方の思いを聞き、市役所にプレゼンを行った経験が自信となりました。また、「自治体行政学」の授業では、全国の小規模自治体で行われている魅力創出のための取り組み事例を学び、地域資源の活用法を考える機会になりました。農業を通じた就労支援について学んだゼミでは、実際に農作業を体験。地域資源を使っていかに地域を元気にしていくかについてアイデアを考え提案するなどの経験を通じ、自分の視野が広がり、自ら考え行動する力がつきました。
進 路
地域の活性化に貢献
多様な進路の中から、興味のある業界を選ぶことができます。
▼就職実績(2023年度)
●主な就職先
江田島市/呉市/国家一般職/TOPPAN/西日本旅客鉄道/日本年金機構/廿日市市/広島銀行/広島県(警察事務)/広島市農業協同組合/良品計画/労働者健康安全機構