法律学科
基本を押さえ発展に。体系的に法律学を学び、リーガルマインドを身につける
多くの人は大学で初めて法律を学問として学びます。そこで、法律学をしっかりと学んでいくために、基本的で主要な知識を身につけられるように基本科目を厳選しています。そこで修得した基礎的な知識や考え方をもとに、より深く、より広く学ぶ発展科目へと体系的な学修の仕組みを整えています。そして、判例研究や実務、多領域にまたがった複雑なテーマの学修・研究につなげ、リーガルマインドを身につけていきます。
4年間の学び
1年次
基礎を学ぶ
講義科目に加えて、裁判傍聴や判例研究などの演習を通じて法律学の基礎を学び、社会のさまざまな問題に関心を広げます。
基本科目
法学部生に必要な、基本的で主要な法律に関する知識を、1年次から学修します。
これらの科目は、法律学科での学修の基礎となるものであるため、その学修により法律学の全体を見渡せるよう科目数・内容を厳選しています。
2年次
知識を広げる
社会の諸問題に関心を持ち、専門領域をより広く深く学んでいきます。
発展科目
2年次以降、基本科目で得た知識を前提に、より深い学修をします。
各法律分野のより深い内容を学び幅広い知識を習得し、多様な問題について考える力を養います。
特別科目
法律に関する高度で発展的な知識・法的思考力・応用能力を養います。
3年次
テーマを研究する
法学の知識・技能を高めつつ、ゼミで自分の興味のあるテーマを研究します。
4年次
4年間を集約
テーマをまとめ、ゼミ論文や卒業研究に取り組みます。また、大学院の授業を受講する5年プログラムにも挑戦できます。
●卒業研究テーマ例
資格取得
取得できる資格・免許状
授業での資格取得のほか、多彩なキャリア支援講座やきめ細やかなサポートを実施し、難関国家資格、公的資格、および民間資格の取得を支援しています。
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 高等学校教諭一種免許状(地理歴史/公民)
特長的な学び
基本的人権Ⅱ

基本的人権の全体像を概観しながら、個々の憲法上の権利について学習していきます。単に条文を暗記するのではなく、新聞記事やニュースなどを通じて、これまでに学んだことと実社会とのつながりを意識していきます。講義を通じて、一人ひとりが法的に考える力を身につけることが目標です。
研究 in FOCUS
特殊詐欺の受け子は詐欺罪で罰せられるのか

伊藤 嘉亮 教授
近年、私の研究テーマである「共犯論」と関連して注目を集めているのがオレオレ詐欺などの「特殊詐欺」です。詐欺グループの末端メンバーである受け子は、被害者を騙す詐欺罪で処罰できるでしょうか。詐欺罪成立のための説得力ある根拠を示すためにはどうすればいいのか。これが、現在の私の研究課題です。
TOPICS
学科 Q&A
Q1:法律について学ぶのは初めてですが、ついていけるでしょうか。

ほとんどの人は大学で初めて法律を学問として学びます。イメージされているような、六法の丸暗記などは行いません。また、いきなり判例を熟読するのでもありません。必要な知識と思考力を基本から発展へと段階的に学び、初めて学ぶ人もしっかり法律学を身につけられます。
Q2:法律学科の先輩はどんなところに就職するのかを教えてください。

全学科の中でも公務員になる人の比率が高いのが特徴です。試験科目に法律系科目があるため、大学での学びを生かせることが一つの要因でしょう。もちろん、公務員以外にも、さまざまな業種で卒業生が活躍しています。
公務員の就職例(2024年度)
●国家総合職
●国家一般職
●国税専門官
●広島県
●広島市Ⅰ種行政
●広島県警察
4年間で成長したこと
国家総合職 法務省 就職
前野 萌咲 2025年3月卒業 広島県・進徳女子高校出身
社会の秩序を維持する法律に興味があり法律学科に進みました。弁護士や税理士など実務現場で働く方から具体的事例を聞くことができる授業では、法律への理解が深まりました。また、3年次には債権法改正、4年次には所有者不明土地問題に関する法改正について学び、改正前と改正後の民法において生じる違いに焦点を当てた事例検討で知識を深めました。大学の多彩な学びを通じて、日常の出来事から社会問題までを法律に当てはめて解釈する法的思考力が磨かれたと感じています。これからは、身につけた民法の知識を、民事基本法制の整備に生かすだけでなく、培った法的思考力を生かして、充実した国民生活の実現に貢献していきます。
進 路
多様な業界で専門性を発揮
多様な進路の中から、興味のある業界を選ぶことができます。
▼就職実績(2024年度)

●主な就職先
NTTドコモ/国税専門官/国立病院機構/国家一般職/国家総合職/裁判所事務官一般職/西日本旅客鉄道/日本年金機構/廿日市市/広島県警察/広島市Ⅰ種行政/労働基準監督官