「こころ」と「からだ」について
科学者と実践家、2つの立場を重視した教育を実施
インターネットの発展は、私たちを情報の洪水に飲み込もうとしています。SNSの勃興により人と人とのやりとりは便利になりましたが、人の〈こころ〉はまだその進歩に追いついていません。さまざまな情報がプッシュ型で配信される中、情報の取捨選択がとても重要になってきています。得られたデータを客観的に分析し、よりよい意思決定をするために、データサイエンスとしての心理学の知識が役にたつと思います。
一方、現代社会は少子化と長寿命により、年齢構成が大きく変わってきています。また、格差拡大に伴う栄養バランスの偏りが問題となっており、自然な状態に任せていては、健康な〈からだ〉を維持できない世の中とも言えるでしょう。そのため、適切な栄養学の知識やその指導がより重要になってきます。
健康科学部では、〈こころ〉と〈からだ〉について科学的に探究し、得られた知見を実践に生かす能力を育成します。人間の行動の仕組みを学ぶ心理学(心理学科)と、その人間の身体をつくり、行動の原動力となる栄養について学ぶ栄養学(健康栄養学科)、2つの学問を学べる2学科では、実習重視のカリキュラムを通じて、狭義の「知識」だけではなく、対象を客観的に分析する科学者としての力、地域で頼られる実践家としての力をバランスよく身につけることができます。