本学の教職課程について
本学の教職課程は、幼稚園教諭から高等学校教諭まで幅広い教員免許取得の教育課程が編成され、複数の教員免許が取得可能です。例えば、教育学科では幼稚園と小学校、小学校と中学校、中学校と高等学校のように学校教育を系統的に捉え、基礎免許状(幼稚園、小学校、中学校又は高等学校いずれかの教員免許)の取得に加えて、特別支援学校の教員免許を取得できるようにすることで、学生が幅広い見方・考え方を身に付けることを可能にしています。
また、教職を志す学生が自主的・主体的に集い、教育についての議論を交わすことができる教職課程専用の学習室や演習室を整備し、さらなる学生の学びをサポートしています。
教職課程の特色
▷ 保育士から高校まで幅広い免許種を用意
▷ 時代のニーズに対応した教育者の育成
▷ 特別支援学校教諭一種免許状取得可能
▷ 社会教育主事任用資格取得可能
▷ 栄養教諭一種免許状取得可能
▷ 充実した学びの環境で、毎年50名以上の学生が教師の道へ
4年間のスケジュール
教員免許状を取得するまでのスケジュールは次のとおりです。この他に、学年・免許種別に年間40回以上のガイダンスを実施するなど手厚いサポートを行っています。
※教育実習等の時間や期間については学生が取得する免許種によって異なります。
※介護等体験は小学校、中学校の免許取得希望者のみ対象です。
各種サポート
教員を目指す学生を手厚くサポートするための学修環境や様々な取り組みがあります。
最新の設備を備えた施設で学べる
教員免許取得を希望する学生のための施設として、小学校課程実習棟、音楽実習棟、保育実習室、図工室、機能訓練室、観察室、ピアノ実習室、教職課程学習室を備えています。
2022年度より教職課程学習室を移設し、教員免許取得を希望する登録学生が自由に勉強できるスペースが誕生しました。また、模擬授業を行う教職課程演習室を新設し、電子黒板やデジタル教科書を使用したICT教育を行うと共に、教育実習や教員採用試験の準備ができる教職課程専用の教室を整備しています。正課授業の他に学生同士でのグループ学習や模擬授業も可能となっており、授業で教わったことを具体的に再現できるスペースとして活用されています。
教員採用試験合格体験報告会
広島修道大学では、学生が互いに協力しながら自主的に教員採用試験対策を活発に行っています。その一つに教員・保育士採用試験合格体験報告会があります。本報告会は、当該年度実施された教員・保育士採用試験に合格した各学部・学科の4年生が主体となって企画する、教員や保育士を志望している1~3年生に向けたイベントです。免許種・教科別のグループに分かれ、合格した4年生は採用試験に向けた勉強方法やどのような参考書を使用したか、都道府県別の傾向などについて詳細に説明します。その際、「教職課程演習室」「教職課程学習室」の設備の使い方の説明なども後輩へ引き継いでいます。本報告会は、教員を目指す1~3年生の教員免許取得へのモチベーションとともに、教員採用試験合格への意欲を高める絶好の機会となっています。
【報告会参加学生の声】
報告会に参加し、採用試験合格への道をイメージできました。現在私は採用試験に向けて勉強を進めていますが、本当にこの勉強の仕方で良いのかという不安な気持ちがありました。この合格体験報告会に参加して、実際に合格した先輩方から話を聞き、どのような勉強法や流れで準備をすればよいのかを知ることができたので、迷いなく勉強に励めるようになりました。
(藤田 悠汰さん 法学部法律学科 2020年度入学)
学校教育インターンシップ
広島市の「大学生による学校支援活動」をはじめ、呉市、廿日市市、附属学校と連携して行う授業です。おおむね、5月くらいから年度末(3月)まで週に1回、連携自治体の学校(幼、小、中、高、特別支援)及び附属学校(中、高)に赴き、教育活動に参加します。活動内容は活動校の先生方と相談して決めることになりますが、学習指導補助や学級担任の補助など、様々な活動を行います。また、毎回の活動記録を作成することを通して、自身の経験と学びを振り返り、年度末に同じ活動をしている他の学生や教員とその共有を行い、実践を踏まえた学びを生み出しています。この事後の学習と実践の場での既定以上の時間数の活動を総合的に評価し2単位を認定しています。
教職フォーラム
OB・OG教員から受け継ぐ
教職フォーラムは、有識者の講演を聴き、初等、中等教育現場で活躍するOB・OG教員との交流を通して、教職をめざす学生の資質能力の一層の向上と意欲渙発とを目指すものとして2007年度から毎年開催されています。
第1部の講演会では、本学卒業生で、校長先生、教頭先生、教育委員会指導主事、教諭として活躍されている方々を講師にお招きしています。続いて、「幼児教育部会」「初等教育部会」「中等教育部会」に分かれ、OB・OGの先生方を囲んで研究会を開催しています。
第2部の情報交換会でも和気藹々とした雰囲気の中で交流が行われ、学生達は、教師を目指す気持ちをより強固なものにしています。
英語教職勉強会
学生と現役教員を繋ぎ楽しく学ぶ
英語の面白さを次世代の生徒たちに伝えることのできる魅力的なプロとしての英語の先生であってほしいという願いから、英語教職勉強会を行っています。中高で英語を教えている卒業生や教師志望の学生・大学院生が月1回土曜の夜、Zoomを通して専門書を読んだり、学校での英語指導の問題を出し、改善策を話し合い励まし合っています。
また、年度末には、英語教育のその時々のホットなトピックを選んで、その道の専門家を招き、「英語教育ワークショップ」を行っています。本学の学生・院生・卒業生だけでなく、広島市の小中高等学校にも案内を出し、現職の先生と学生の学び合う場となっています。このように、大学が理論と実践との往還に寄与できるよう、これからも様々な場を創出していきます。
修大商学部卒教員の会
高大連携による人的ネットワークの構築
「修大商学部卒教員の会」は、2004年に発足し、年1回、毎年2月に開催しています。当会は、本学商学部を卒業し、現在高等学校の商業教育に携わっておられる先生方と、本学商学部教員との交流を通した高大連携によるネットワークの構築を目的としています。本学商学部の卒業生の方々の中には、広島県内を始め、近隣の各地域の高等学校で重要な役割を担っておられる先生方が多数いらっしゃいます。2022年度現在では、教育委員会1名、管理職4名を含み、総数59名にのぼり、特に広島県の商業教育においては群を抜いた勢力となっています。また、本学商学部卒業生も、定期的に教員採用試験に合格しており、商業教育を通して地域の発展に貢献しています。本学部にとって、このような人的資源を大切にし、高大のネットワークを構築していくことは、今後の高大接続のために意義深いことであると考えています。
広島県教育委員会連携事業
広島県教育委員会が実施する広島県教師養成塾の出前講座を活用し、全学部の教職課程履修学生を対象に、1年次「教職の魅力」、2・3年次「教育実習参加の心構えやマナーと学校現場での事例をもとにしたケーススタディ」、4年次「教育現場の実践演習を中心にした教員としてのあり方について」という流れで、大学4年間を見通した系統的な講座を開講しています。大学における教員養成段階で教育委員会の方から直接お話を聴き、学校教育の諸事象について考察する場を体験することで、大学で学ぶ理論と教育現場における実践の往還による、教員としての実践的指導力の育成を図ることができます。教職の魅力の再発見と、意識の向上につながっています。
大人しかった私が 積極的な教師に
■教師を目指したきっかけ
大学4年生の時に一般企業に内定をいただきましたが、これで良いのかと悩み、教授からの勧めもあって大学院に進学。その後何か身に付けたいと思い、研究をしながら教員免許状を取得しました。
教職科目の勉強をしていく中で、教職の魅力を発見し、教師になりたいと強く思うようになりました。
■海外留学で、内気な性格が積極的に
人文学部英語英文学科2年生の時に、1年間ニュージーランドの大学に留学しました。日本の大学ではまだまだ講義形式の授業が多い中、海外ではプレゼンテーションなど学生が主体的に自ら発信する場面が多く、大人しかった私が積極的な私に変わるきっかけになりました。
■教師という職業の魅力
実際に英語の先生になり、本当に良かったと感じています。教職は誰のために働いているかが明確な職業です。生徒たちが英語をできるようになったり、そのために分かりやすい授業を試行錯誤したり。
また、毎日の授業や生徒からの質問は、新たな取り組みを生み出してくれることが多く、自分の成長にも繋がっています。
■生徒と海外の懸け橋に
海外に提携校を持つ私の勤務校には、国際理解プログラムがあります。そこにも積極的に関わりたいと思っています。現地視察等をとおして、プログラムの発展に貢献したい。また生徒たちに海外校の魅力や留学の楽しさを伝えたい。生徒と海外の懸け橋になるのが、今の私の希望です。
大学の教授による親身なサポート
高校生の時に小学校の教師になることを決意。大学では、教授の講演に同行して小学校を訪問したり、教員採用試験対策をしていただくなど、教授から大変親身にサポートしていただきました。大学の教職課程は、自分の成長にも大きな影響を与えてくれました。
修大の先輩が多く心強い学校現場
私の理想の教師像は、中学時代の先生です。
生徒思いで損得関係なく寄り添ってくれる。私もそんな教師を目指して、大学2年生の半ば頃から教員採用試験の勉強を始めました。
一日に少しでもいいので毎日勉強すると決めて実行。日々の努力の積み重ねで、合格という目標を達成することができました。中学校や高校の先生には、修大の卒業生が沢山います。先輩がいる環境は、教師になってからも心強いです。
障害を持つ子供たちのロールモデルに
特別支援学校の社会科教師を目指して広島修道大学に進学しました。私は聴覚障害を有しています。だからこそ、同じような障害を有する子どもたちの見本となるロールモデルを目指しています。大学卒業後は1年間専攻科に進み特別支援教育をより深く勉強する予定です。1年後、成長した自分が特別支援学校で教えられることが、今から楽しみです。
パンフレット
教職課程の特色について、詳細は以下のパンフレットをご覧ください。
画像をクリックするとパンフレットをご覧いただけます。
情報公表
教職課程の情報公表は、以下のリンク先で掲載しています。
教学センター教務第2課 資格課程係
〒731-3195 広島県広島市安佐南区大塚東1-1-1
TEL:082-830-1127