国内外の中小企業を訪ね経営戦略を研究

商学部 教授 木村 弘(キムラ ヒロシ)先生
広島大学大学院 社会科学研究科 マネジメント専攻博士後期課程修了 博士 (マネジメント)
専門分野: 中小企業経営論
主要研究テーマ: 中小・中堅企業の戦略策定と組織づくり
中小企業を対象に研究を進めていますが、中堅企業や大企業についてもしっかりと研究をしています。というのも、中小企業を知るためには、実際の取引相手や比較対象となる規模の大きな企業について知る必要があるからです。規模の差はいろいろな経営の違いを生み出します。中小企業の強みは、規模の大きな企業の弱みになることがあり、逆に、中小企業の弱みは、規模の大きな企業の強みになることもあります。
身近な例で考えると、比較的まとまりのある少人数グループは、物事の決定がしやすく、大人数の集まりでは考えがまとまらず、メンバーの行動もばらばらになりがちです。逆に、少人数でまとまりがないグループの場合、物事の決定どころではないかもしれません。大人数の集まりでもメンバーの意識が高く、まとまりがある場合、組織の勢いは目を見張るものがあるでしょう。
私の研究の根底には、こうした問題意識があります。良いところとそうでないところがあるのが世の中です。経営現象をじっくりと考察して、研究を進めています。
中小企業では、経営者の影響力の強さが特徴の一つとなっています。経営理念をもとに戦略が策定され、社員の皆さんと協力して経営活動を展開できる可能性が高い存在です。こうした背景からたどり着いたのが、「経営戦略の策定と組織づくり」という研究テーマです。中小企業を研究対象にすると、経営者から直接話を聴きやすく、これまで多くの学びを得てきました。同時に、類似の研究テーマを持つ研究者との共同研究からも、多くの示唆をいただいています。
身近な例で考えると、比較的まとまりのある少人数グループは、物事の決定がしやすく、大人数の集まりでは考えがまとまらず、メンバーの行動もばらばらになりがちです。逆に、少人数でまとまりがないグループの場合、物事の決定どころではないかもしれません。大人数の集まりでもメンバーの意識が高く、まとまりがある場合、組織の勢いは目を見張るものがあるでしょう。
私の研究の根底には、こうした問題意識があります。良いところとそうでないところがあるのが世の中です。経営現象をじっくりと考察して、研究を進めています。
中小企業では、経営者の影響力の強さが特徴の一つとなっています。経営理念をもとに戦略が策定され、社員の皆さんと協力して経営活動を展開できる可能性が高い存在です。こうした背景からたどり着いたのが、「経営戦略の策定と組織づくり」という研究テーマです。中小企業を研究対象にすると、経営者から直接話を聴きやすく、これまで多くの学びを得てきました。同時に、類似の研究テーマを持つ研究者との共同研究からも、多くの示唆をいただいています。

ベトナムの工業団地を訪問
ここ十数年は、自動車産業を中心に日系企業の海外進出の事例研究に取り組んできました。自分で企業訪問の行程を調整して、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールへ渡航し、東南アジアの自動車産業を中心に日系企業の研究を進めてきました。
日本国内では自動車メーカーごとに安定した部品取引構造が安定的になされていますが、海外では国内とは異なる部品取引構造が見られ、現地なりに工夫したマネジメントが行われていました。大企業は工場や部署といった比較的小規模な組織で、まとまりのある取り組みを進めており、この点は中小規模の企業と同じような感じです。
国内外のさまざまな企業の事例をまとめる時に重要になるのが理論です。理論と事例を通じて、論理的に考える大切さを実感しています。それゆえ、理論と実践の両方を大切にして研究に取り組んでいます。
日本国内では自動車メーカーごとに安定した部品取引構造が安定的になされていますが、海外では国内とは異なる部品取引構造が見られ、現地なりに工夫したマネジメントが行われていました。大企業は工場や部署といった比較的小規模な組織で、まとまりのある取り組みを進めており、この点は中小規模の企業と同じような感じです。
国内外のさまざまな企業の事例をまとめる時に重要になるのが理論です。理論と事例を通じて、論理的に考える大切さを実感しています。それゆえ、理論と実践の両方を大切にして研究に取り組んでいます。