1. ホーム
  2. 学部・大学院
  3. 人間環境学部
  4. 人間環境学科ゼミナール紹介

人間環境学科ゼミナール紹介

奥田ゼミナール

指導教員:奥田 圭 教授

分野

野生動物生態学、野生動物管理学、放射生態学 

ゼミの内容

捕獲されたチョウセンイタチ。動物にGPS発信器を装着し、行動圏調査等を行っています。

野生動物、特に哺乳類・鳥類を対象に、フィールドワークをベースにした生態研究をはじめ、人間社会と野生動物との軋轢を軽減するための対策を検討する、野生動物管理に関わる研究に取り組んでいます。これまで、シカの過増加に伴う生態系への影響や、人口減少=無居住化に伴う野生動物群集の変化、放射性物質が野生動物に与える生物学的影響などに焦点を当て、研究を展開してきました。
ゼミ生の中には、哺乳類・鳥類に限らず、昆虫類や魚類などを対象にした卒業研究に取り組んでいる学生もいます。 

学生の研究テーマ例

  • 人工光がもたらす野生動物群集への生態的光害の解明
  • 照葉樹林帯における中型哺乳類の食性の特徴
  • ネコ死体を利用するスカベンジャーの解明 

川村ゼミナール

指導教員:川村 邦男 教授

分野

市民科学、環境科学技術、生命科学、化学

ゼミの内容

私の専門は生命起源・化学・環境科学技術・市民科学です。本ゼミでは主に市民科学と環境科学技術に関する研究を行います。いまや自然科学や技術開発は専門家だけのものとなり、市民は科学技術が関わる社会問題に対して適切な声をあげることができません。これを改善するためには、市民の自然科学・技術教育を向上するとともに、市民が自然科学・技術開発に参加することが必要です。このゼミでは、自然科学の専門教育を受けていない学生達が、小中学校教員・一般市民・子供にも分かりやすい理科教材やエコグッズを開発しています。

学生の研究テーマ例

  • 文系の先生でも楽しく指導できる理科教材の開発。
  • 教育啓蒙用エコグッズの開発。
  • 地球温暖化などの環境問題を市民科学の立場で検証する。 

佐々木ゼミナール

指導教員:佐々木 緑 教授

分野

農業地理学、環境地理学

ゼミの内容

私たちに身近な「農」「食」「環境」をキーワードとして、農林水産業や食に関わる様々な事柄を地理学的視点から研究します。農や食は、「地域環境」や「人間活動」に密接に関係しています。農、食、環境に関わる事象が地域にどのように広がり、なぜそのよう広がっているのか、要因やその規則性を明らかにしていきます。ゼミでは学術論文などの文献調査やフィールドワーク調査の方法論を学びつつ、研究発表(写真)や議論を行うことで各自の研究テーマを深化させていきます。最終的に研究論文を作成し、研究成果としてまとめる力を養います。 

学生の研究テーマ例

  • 地域ブランド米づくりの取り組みと地域への影響—広島県庄原市を事例として—
  • 日本のフードロスの解決に向けた取り組みの実態と課題—海外と比較して—
  • 新型コロナウイルス禍における自動販売機が食料供給へ果たす役割と課題
 

羅ゼミナール

指導教員:羅 星仁(ナ ソンイン) 教授

分野

環境経済学、環境政策学、持続可能な発展論

ゼミの内容

北九州風力発電

持続可能な発展のための環境政策をテーマに、少人数で相互に関心のある問題に対して討議しながら学修するゼミです。各自が一つの環境問題を選び、それに関連する諸問題点や政策に関する課題などを調べ、討論などを通じて専門的な知識を深めます。各自のテーマに関する文献調査や分析方法などに関しては講義を行います。成果物としては卒業論文につながるようなレポートを完成することです。専門的な知識だけではなく、コミュニケーション能力や指導教員との関係づくりなどさまざまな面において得るものが多い充実した経験になるでしょう。

学生の研究テーマ例

  • 再生可能エネルギーの現状と課題
  • コンビニエンスストアの環境対策:セブンイレブンを事例に
  • 発展途上国における大規模灌漑と環境破壊
 

西村ゼミナール

指導教員:西村 仁志 教授

分野

環境教育、ソーシャル・イノベーション 

ゼミの内容

「ソーシャル・イノベーション」とは、社会における諸問題を「放ってはおけない自分ごと」として、仲間とともに解決にあたろうとする営みのことを指します。言い換えれば「社会ごと」を「自分ごと」にし、その「自分ごと」から新しいカタチやウゴキを創り出して新しい「社会ごと」の潮流をつくりだすこと。社会における問題解決を役所任せにせず、市民の自発的・創造的な活動を活発に創出していくことが「持続可能な社会」を実現していくためにも重要であると考えられます。「環境教育」の展開もこの中に位置づけられます。 

学生の研究テーマ例

  • 新規就農者増加への取り組み
  • 環境学習施設の運営についての研究
  • 日本における「もりのようちえん」の推進について

長谷川ゼミナール

指導教員:長谷川 弘 教授

分野

環境影響評価、環境経済評価、行政・政策評価

ゼミの内容

調査・発表・議論の様子

実際の大規模公共・民間事業や環境紛争事例を材料に、環境の大切さ(価値、重要性)を客観的に測定・表現する『環境評価』手法(環境アセスメント、環境経済評価、行政・政策評価等)の基礎理論、応用テクニック、課題について習得・調査・研究します。環境評価が時を逸せず科学的・民主的に実施されるならば、環境問題の多くを未然に防止あるいは合理的に解決するための大きな力となります。学生自らが興味と関心のあるテーマを探し、成果発表や研究レポート作成を通じ、プレゼンテーション・コミュニケーション能力を培います。

学生の研究テーマ例

  • アストラムライン延伸事業の自然環境と社会環境への影響
  • 広島高速5号線(二葉山トンネル)建設における環境アセスメントの問題点
  • 開発途上国における環境の経済評価:特に農林業開発事例について
 

松川ゼミナール

指導教員:松川 太一 准教授

分野

環境社会学 

ゼミの内容

私たちが直面している環境問題をはじめとする社会問題には、解決のための答えが見つかっていないものがたくさんあります。ゼミナールの学生は、まだ答えが見つかっていない問題についてデータを集め、そのデータにもとづいて自分なりの答えを出し、それを研究成果としてまとめます。まだ答えが見つかっていない問題は、日常生活の中にもたくさんあるはずです。そのような問題に気づいてもらうために、学生自身が興味関心のある事例を取り上げて、その持続可能性について考えてもらいます。 

学生の研究テーマ例

  • 中山間地域における第一次産業の持続可能性
  • ファストファッションから考えるアパレル産業の持続可能性
  • 野球人口の減少から考えるスポーツの持続可能性