11月29日、「第4回広島県学生地域連携活動発表会」が県立広島大学で開催されました。
この発表会は、学生が取り組んできた活動の発表を行うとともに、他大学の事例を知ることで刺激を受け合い、学びを深める貴重な機会です。また、大学での地域活動に関心のある方々に、学生の活躍を広く知っていただける場となっています。
今回は、県内19大学の学生が発表し、本学からは、国際コミュニティ学部地域行政学科の中村環音さん、野村隼也さん、竹内静さん、福田光さんの4名が発表者として参加し、「地域プロジェクト〜横川・江田島〜」というテーマで、それぞれが自身の活動を発表しました。
最初に、「地域プロジェクト」は、テーマや地域の選定を自らで行い、地域への貢献などを目的とするプロジェクトを実践する国際コミュニティ学部の授業で、自分視点の発想を生かした活動を行うものであることを説明しました。
その後、まず、中村さんが、最近、移住者が増えている江田島で感じた魅力の1番は「人の面白さ」と気づき、かつて発行されていた「江田島人物図鑑」の活動を引き継ぎ、人々の活動や思いの取材・更新を再開したこと、SNSなど新たな方法での発信をしてきたことを発表しました。次に、野村さんは、江田島の歴史に興味を持ってもらうため、海軍にまつわるレシピで作った肉じゃがを島内の子ども食堂で提供し、「子ども食堂×歴史」として、歴史を学ぶハードルを下げ、歴史に触れる機会を作ったことを発表しました。
竹内さんは、自身がサッカーを通して地域の魅力に気づいた経験から、キャッチコピー「決戦の地へは横川から」で横川地域一帯が盛り上げていることを知り、「サンフレッチェ応援店 SNS紹介」として支援する活動をしていることを発表しました。
最後に、福田さんは、横川駅北口エリアに対しての子どもたちの地域愛着を生みたいという目標から、安らぎ・落ち着き・楽しいという記憶を残すための「子どもたちの空間づくり」をテーマに、イベント「横川ゾンビナイト」の中で実施した子ども広場などの例を発表しました。
「地域プロジェクトで得た学び」として、自分事としての課題意識、課題発見力、関わり方の重要性の3点が得られたと述べ、「地域への効果」として、新たな視点の提案、活動のきっかけづくり、価値の再定義の3点を挙げました。
そして、ポスターセッションでは、来場者の方から学生に「どのポスターよりも分かりやすい」という評価をいただくことができました。また、不動産関係事業に従事されている来場者の方とは、江田島の空き家の課題などについても意見交換しました。
学生からは、「発表時には伝えきれなかったことを、打ち解けた雰囲気で交流しながら伝えることができた。」や、「何より、県内で活動している学生とのつながりが広がり、うれしく思う。」という感想が寄せらせました。