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英語教育ワークショップを開催しました

2月23日、英語教員を目指す本学の学生・大学院生と小中高等学校の現職英語教師を対象に英語教育ワークショップを開催しました。本学キャンパスでの対面及びオンライン会議システムを使用したハイブリット形式で開催しました。広島のみならず、全国各地から申し込みがあり、約60名以上が参加しました。

京都教育大学 西本有逸教授をお招きし、「人格の形成をめざす英語教育実践とは:創造的な模倣・発達の最近接領域・内言・協働学習」をテーマにご講演いただきました。中学校英語授業の動画を視聴し、授業がどう人格形成に関わるのかを創造的な模倣(音読)・発達の最近接領域・内言・協働学習などのヴィゴツキー理論に基づいて講義やディスカッションが行われました。
ワークショップを通して参加者は英語教育が人格の形成につながることを改めて確認をしました。

参加者の感想

高校教員(本学卒業生)

まずは教科指導の中で人格形成を目指すということに大変感銘を受けました。今まではどのような説明をすれば英語を理解させ、使用可能にさせることができるかといった言語習得における教授法や文法などの言語理論にばかり目を向けていたように思えます。しかし、本日視聴した中学校の実践では生徒間での関わり合いを通して、人としてのあり方や他者に対する思いやりを学んでいたように思えました。私がこれまで行ってきた授業の中でそんな場面はないように思えます。本日のこの気づきを日々の授業に活かして、生徒自身の思いや気づきを存分に発揮できる何かを今後考案していけたらと思いました。そして、今日の反省としてこれまでの教材研究の甘さを痛感しました。中高生の教科書レベルだからと、意味さえ分かっていればと思っていましたが、作者の視点に立って、なぜその語句を選択したのか、その言葉の裏にある意図は何かをもっと深く考えた上で授業に臨みたいと感じました。 

在学生

4月から公立中学校の英語教員として働きますが、不安に感じていたことは、生徒にきちんと英語力をつけることができるのかという事でした。今回のワークショップに参加するまでは英語学習と人格の形成をつなげて考えることができず、先生のおっしゃっていた「処方箋」になっていたと思います。英語をどのように学ぶのかで生徒は人格の形成を果たしながら英語力を身につけることができます。そして、それは教員からのアプローチが重要な役割を担っていると感じました。最近は知識がなくてもスマートフォン一つで言語に関する問題が簡単に解決でき、学校で英語を学ぶことの必要性についての記事をよく目にしますが、ワークショップでの話を聞いて改めて知識が必要だと感じることができました。