
学習支援センターでは、「LSCドキュメンタリー・アワー」という、本学の教員が自ら選んだ映像資料を、教員の解説とともに視聴し、楽しみながら見識を深めるイベントを行っています。
6月20日(金)に第80回ドキュメンタリー・アワーを実施しました。
第80回は、経済科学部の永岡成人先生に「ゲームと動画で学ぶ「ゲームと情報の経済学」」と題して、ゲーム理論と情報の経済学について解説していただきました。当日は、ゲーム理論を大成させた人物であるジョン・ナッシュ博士の半生を描いた映画を見て、ゲーム理論の考え方を学んだり、ゲーム理論の古典的研究でも取り扱われたカードゲームを実際に体験したりしました。
まず、ゲーム理論の概要と歴史について説明がありました。その中で、経済における諸問題や意思決定の過程はゲームの状況に合致していることがよくあると指摘されていました。そして、ジョン・ナッシュが提唱した「ナッシュ均衡」が現在のゲーム理論の意思決定分析の標準的な理論として定着しており、研究の中では比較的新しいものであることが分かりました。映画では、ジョン・ナッシュが非常に賢く天才であるがゆえの苦悩が表現されるとともに、どういう結果が得られるかは自分の行動だけでなく他人の行動にも影響されるという相互依存関係がある状況が描かれており、ゲーム理論の思考が反映された場面もありました。
6月20日(金)に第80回ドキュメンタリー・アワーを実施しました。
第80回は、経済科学部の永岡成人先生に「ゲームと動画で学ぶ「ゲームと情報の経済学」」と題して、ゲーム理論と情報の経済学について解説していただきました。当日は、ゲーム理論を大成させた人物であるジョン・ナッシュ博士の半生を描いた映画を見て、ゲーム理論の考え方を学んだり、ゲーム理論の古典的研究でも取り扱われたカードゲームを実際に体験したりしました。
まず、ゲーム理論の概要と歴史について説明がありました。その中で、経済における諸問題や意思決定の過程はゲームの状況に合致していることがよくあると指摘されていました。そして、ジョン・ナッシュが提唱した「ナッシュ均衡」が現在のゲーム理論の意思決定分析の標準的な理論として定着しており、研究の中では比較的新しいものであることが分かりました。映画では、ジョン・ナッシュが非常に賢く天才であるがゆえの苦悩が表現されるとともに、どういう結果が得られるかは自分の行動だけでなく他人の行動にも影響されるという相互依存関係がある状況が描かれており、ゲーム理論の思考が反映された場面もありました。

次に、カードゲームでの意思決定を参加者全員で体験しました。最初は戸惑いながら取り組んでいましたが、次第に仕組みが分かるようになり楽しみながら対戦していました。そして、このカードゲームの意思決定をゲームツリーと呼ばれる図を用いて考察し、ゲームの結果がナッシュ均衡で想定されている結果と一致しているのかを確認しました。想定内の結果が多かった一方で、想定外の結果もみられ、なぜ理論通りの結果が得られなかったのかについても考えることが出来ました。
最後に、情報の経済学について永岡先生は中古品の売買を事例に話しました。実際に売買するかどうかをカードゲームと似たゲームツリーで表すことができ、ゲームと同様に意思決定を分析できることを指摘していました。このように、現代においてもゲーム理論の考えが応用されており、オークション理論やマッチング理論を用いたビジネスでの活用や人事制度での利用などが紹介されました。
最後に、情報の経済学について永岡先生は中古品の売買を事例に話しました。実際に売買するかどうかをカードゲームと似たゲームツリーで表すことができ、ゲームと同様に意思決定を分析できることを指摘していました。このように、現代においてもゲーム理論の考えが応用されており、オークション理論やマッチング理論を用いたビジネスでの活用や人事制度での利用などが紹介されました。

アンケートでは、「今まで囚人のジレンマくらいしか知っていることがなかったので、ゲーム理論の基礎的な内容だけでも理解することができて、よかったです。」「ゲーム理論について、成り立ちから最近の事例、均衡の実体験、全てが90分で理解できた。」などの声がありました。
LSCドキュメンタリー・アワーは、学習支援センターが企画しており、次回は2025年度後期に開催する予定です。
皆さんのご参加をお待ちしています。
LSCドキュメンタリー・アワーは、学習支援センターが企画しており、次回は2025年度後期に開催する予定です。
皆さんのご参加をお待ちしています。
問い合わせ先
学習支援センター
協創館(8号館)1階
Eメール: skill@js.shudo-u.ac.jp
電話: 082-830-1426
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