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本学教員2名が2024年度 若手・女性研究者奨励金に採択されました

5月17日、日本私立学校振興・共済事業団による「2024年度若手・女性研究者奨励金」の贈呈式が東京ガーデンパレスにて開催されました。
本奨励金に、国際コミュニティ学部 小須田 翔 助教と健康科学部 川俣 優 助教の2名が採択され、贈呈書が授与されました。
「若手・女性研究者奨励金」は、私立大学等が取り組む特色ある多様な教育・研究を振興し、次世代の担い手となる人財を育成することを目的としています。


研究科題名:熟議デモクラシーによる未来世代代表の正当性と可能性

  • 奨励金種類:若手研究者奨励金
  • 研 究 者 名:小須田 翔
【研究内容】
私は民主主義のあり方について研究しています。民主主義の決定のなかには、非常に長期間に渡って影響を与え続けるものがあります。例えば、年金制度や原子力発電所の廃棄物に関するルールなどです。これらの決定は、子どもやまだ生まれていない遠い未来の人びとにも影響を及ぼすかもしれません。しかし、今の民主主義では、未来世代は決定に参加できません。
今の民主主義のあり方では選挙と代表制が使われます。これも未来の人々を考えるのには不十分です。政治家は選挙で当選しなければなりませんが、選挙は数年という短い期間の間に行われます。そのため政治家は、短期間で結果を出さなければならなくなります。これにより、現在を生きる有権者の短期的な利益に目を向けがちです。
政治学では、未来世代の権利や未来世代と現在世代の間の正義についての研究が進んでいます。しかし、民主主義においてそれをどうやって実現するかについては、あまり研究が進んでいません。この研究の目的は、民主主義を通して未来世代を考えるためには何が求められるのかついて明らかにすることです。民主主義のあり方として選挙ではなく話し合いに焦点を当てる熟議民主主義に注目します。熟議民主主義であれば未来世代の声を聞くことができるのかを考えていきます。

【採択コメント】
新たな試みとしてこの研究をスタートさせたばかりの中で採択していたことに感謝しております。私の専門とする政治理論は、社会のさまざまな問題と関連しています。SDGsという言葉の広まりや環境問題に対する意識の高まりのなかで、本研究の重要性もひしひしと感じております。今後はこうした運動に少しでも貢献ができるような研究ができればと思っております。

研究科題名:動作法が感情への気づきに及ぼす影響の検討

  •  奨励金種類:女性研究者奨励金
  •  研 究 者 名:川俣 優
【研究内容】
私は、日本で生まれ発展してきた「動作法」という心理支援の方法について研究しています。動作法では、身体の動きや筋肉の緊張などの動作に伴う様々な気づきを手がかりとし、身体を動かしていきます。普段はあまり気づかないのですが、身体に少し意識を向けてみると、肩に力が入っているなとか、右脚に体重が乗っているなとか、小さな発見がたくさんあります。身体と心は密接に関係していますので、身体の状態に気づくことは自分の心の状態、特に自分の「感情」に気づくことにもつながっているのではないかと私は考えています。人は様々な感情や考えをもちながら日々生活しています。自分の心にどんな感情があるのか気づき、それに適切に対処することは心の健康という観点からとても大切なことです。自分の感情に気づけなくなると、心のバランスが崩れてしまいます。私は、感情に気づく力を高めるための一つの方法として動作法が役に立つのではないかと考え、「動作法を体験することで感情への気づきは増えるのか?」ということを研究のテーマとしています。動作法の有効性を示して、将来的に多くの人に動作法を活用してもらえるようになるといいなと思っています。

【採択コメント】
この度、採択のご連絡をいただき大変うれしく思うと同時に、支援してくださる皆様に恩返しをするべく、より一層研究に励まなければと身の引き締まる思いでした。本奨励金は、多様な人材が活躍する社会をつくることを目的の一つとしています。研究者としてはマイノリティの性をもつ私の役割を果たせるよう、誠実に、そして楽しみながら探求する姿を学生に見せられるよう励みたいと思います。