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法学部 柳迫助教がイタリアで開催された国際シンポジウムで研究発表を行いました

法学部 柳迫助教が、6月22日及び23日にイタリアのカラブリア大学で開催された国際学会「親子関係の承認に関するEU規則提案:論点と展望」“La proposition de règlement européen sur la filiation: enjeux et perspectives”に参加し、研究発表を行いました。

シンポジウムでは、親子関係に関する法的ルールがEU各国で異なることで生じる、国境を越え法的に対処する際の問題について議論がなされました。
柳迫助教は、「外国でなされた代理懐胎により生まれた子の親子関係の承認に関する日本法の状況 」というテーマで、EU規則提案の中でも触れられている他国の判決の効力の承認をめぐるルールへの提案に対して、同じ論点の日本での裁判例を紹介したうえで、日本法の視点からこのような親子関係に関する外国判決の承認という場面で「子の利益」というものをどのように考慮すべきか、私見を述べました。

柳迫助教は、本シンポジウムの主催大学の1つであるリヨン第3大学の法学部教授から報告の誘いを受け、参加しました。自身の本来の専門である民法以外の領域をテーマとした学会に参加することにより、研究領域を広げることに繋がり、研究報告の経験を通じて日本法の研究成果を海外に発信することの重要性も認識することができたとのことです。