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【セブ島の貧困救済プロジェクト】日比合同カンファレンスにて成果発表

栄養改善提案報告 通訳コースの学生が通訳

広島修道大学(広島市安佐南区)では、2021年度より「セブ島貧困地区住民の栄養状態の改善」を支援するプロジェクトを現地のNPO法人等と協力して行っています。この度、11月22日に開催される本事業の関係者(セブ島のNPO法人DAREDEMO HERO、セブ医科大学、セブ市保健省 等)総勢50名が集い調査の報告及び改善策の話し合いを行う「日比合同カンファレンス」において、プロジェクト参加学生がこれまでの活動成果をオンラインで発表します。

2021年度は現地の方への聞き取り調査や貧困層住民への支援物資送付等を行い、WHOやフィリピン政府などが公開している公的データなどを基に現地貧困層住民の栄養状態に関する仮説を形成しました。2022年度は質問紙や写真撮影法によるセブ都市部貧困層300世帯を対象とした食事調査を実施し2021年度に得た仮説の検証を行うとともに、支援対象となる人々の実際の食事状況に関するデータを分析し、オンライン会合で何度も検討を重ね、実効性のある持続可能な栄養改善案の作成を行っています。

本カンファレンスは、セブ島の現地会場と本学教室をオンラインで結び、ハイブリッド方式で開催します。当日は、関係者が報告や発表を行い、これに対して、課題についての討論やフィードバックを予定しています。本学学生は、食事調査を実施した自治区の代表者や現地関係者に向け、栄養改善提案の報告行います。セブと広島の間の日英通訳は人文学部英語英文学科通訳コースの学生が行います。

カンファレンスで得た知見は、次年度に向けた栄養改善案及び調査方法の再考に活用します。

日比合同カンファレンス 概要

【主催】NPO法人DAREDEMO HERO
【日時】2022年11月22日(火) 15:00-18:40 (日本時間)
【場所】セブ島のホテル(予定)
※本学プロジェクトメンバーは、広島修道大学の教室からオンラインで参加。
【内容(抜粋)】
・本事業関係者の挨拶
・自治区代表挨拶
・広島修道大学からの報告 ※16:45~17:00(日本時間)の予定
・セブ医科大学(CDU)からの報告
・課題についての討論
・フィードバック 

プロジェクト概要

貧困支援には様々な形態があります。募金や生活必需品の配布などによる緊急支援は、一時的に命をつなぐことはできますが、支援継続の難しさがあります。本プロジェクトは、2021年度より「セブ島貧困地区住民の栄養状態の改善」を目的に、人文学部英語英文学科通訳コースと健康科学部健康栄養学科栢下教授のゼミナールが各学科の学びを活かし、現地NPOと連携し、「もの」の支援だけではなく、主に「知識」を提供することで、持続的・長期的に貧困地区住民の生活習慣を改善することをねらいとしています。

健康栄養学科の学生が貧困層住民の栄養に対する考え方を改善するための方法を提案します。通訳コースの学生は、言語の違いによるコミュニケーションの問題解決のため、ビデオ会議システムなどを使用し、リアルタイムで英語・日本語間のコミュニケーションを担当します。栄養学と通訳という全く異なる専門領域を重ねることで、普段のキャンパスでの学びを国際平和都市・広島から世界を変えるための力とし、人類共通の課題であるSDGsの達成に貢献していきます。

学生たちは、本プロジェクトへの参加を通して、大学での学びを社会で実践することで、学びの意欲を高めています。

2022年度活動風景

関連資料