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第35回初年次教育セミナーを開催しました

11月12日、崇城大学 総合教育センターSILC 准教授の宝来華代子先生を講師にお招きし、第35回初年次教育セミナーを開催しました。
学習支援センターでは、知識伝達型ではない教育を効果的に進めるための「初年次教育セミナー」を教職員向けに実施し、初年次教育の意義や学生を主体的な学びにいざなう教育手法、授業の工夫などを提案しています。
2021年度の統一テーマを「学生が自律的に学ぶために」とし、今回は「自律的な学修者の育成に向けて~スキル活用の対話を通し学生の主体性を促進しよう~」と題し、学びに繋がる対話について考える時間といたしました。

【開催概要】
日時:2021年11月12日(金)16:30-18:00
講師:宝来 華代子 氏 (崇城大学 総合教育センターSILC 准教授)

まずは、自律とは何か、そして、理想的な自律学習者とは何かを確認しました。先生は、自律学習者のポイントは、学生自身が学びに責任を持つ、学びを管理する、積極的に学習し、振り返ることができるとことだと強調され、その上で、自律学習者の第一歩としては、まず意識することから始めることが大事であると示されていました。

つぎに、学生が行動に移せるようになる、やる気スイッチを入れるには、どうすればいいかということを動機づけと自律の観点から学んでいきました。その自律と動機づけにより、行動に繋げるためには、メタ認知が必要であり、学生のメタ認知を促すのに、アドバイジングが大きな役割を果たします。
そこで、学生の自律的な学習を促す、対話の冒頭に使えるアドバイジングスキルを学びました。具体的には、4つの注意点(傾聴、観察、問いかけ、笑顔)、4つのテクニック(あいづち、うなづき、ミラーリング、アイコンタクト)、4つのスキル(繰り返し、言い換え、共感、褒める)です。実践としてペアワークを行い、学んだスキルを意識しながら話を聞き合い、振り返りを行いました。 

参加者からは「初年次教育には着目することは多々あると思うが、アドバイジングスキル自体を意識したことが無かったので、新しい視点を持つことができた」「改めて、整理したものを教わることができ、勉強になった」「今後の学生対応への大きなヒントをいただき、良かった」という声が寄せられました。
(参加教員12名、職員5名)