1. ホーム
  2. 法学部
  3. 法学部 NEWS
  4. 広島家庭裁判所調査官による講演会を開催しました

広島家庭裁判所調査官による講演会を開催しました

7月13日、1年生の修大基礎講座の授業において、広島家庭裁判所より少年事件ご担当の2名の家庭裁判所調査官に講師としてお越しいただき、講演会を開催しました。

講演会は、「家庭裁判所調査官の職務と役割」と題して、裁判所制度についてご説明いただいた後、家庭裁判所で取り扱う少年事件と家事事件の手続の流れとその中での家庭裁判所調査官の役割や活動を詳しくお話しいただきました。家庭裁判所調査官は、少年事件であれば非行を行なった少年やその保護者と、家事事件であれば紛争が生じている家族の方と、実際に面接して話を聞き、非行や家庭内の紛争の背景や原因を調べて解決策を考えていくという大変重要な役割を担っていることがわかりました。このような家庭裁判所調査官の職務に当たり、心理学などの行動科学の知見が活用されるので、家庭裁判所調査官補試験合格後の研修では、心理学・社会福祉学・家族社会学等に関する知識を習得したり、面接演習等を通じて必要なスキルを身につけていくとのことですが、法律学も必要な学問分野とされており、法学部出身者も家庭裁判所調査官となって法学部で学んだ知識等を活かしながら活躍できるそうです。

講演会の最後には、講師の方から、家庭裁判所調査官を目指す学生に向けて、「人と関わる、人と接する仕事であるから、大学時代に多くの人と接して多様な価値観に触れることが重要である」とのアドバイスもいただきました。今回の講演会は、少年事件・家事事件の実務に携わる家庭裁判所調査官の方からお話を聞く、大変貴重な機会となりました。