
人文学部 石田崇准教授が、2025年度日本英語学会第18回国際春季フォーラムで行った研究発表“Further evidence of the multifunctionality of -ed and its non-morphomic explanation”(長野明子氏 (静岡県立大学大学院国際関係学研究科教授) との共同) により、優秀発表賞を受賞しました。
この賞は、若手研究者の育成と研究活動を促進し活性化をはかるために、年次大会および国際春季フォーラムでの発表を対象に、優秀な発表をおこなった会員を顕彰するものです。
この賞は、若手研究者の育成と研究活動を促進し活性化をはかるために、年次大会および国際春季フォーラムでの発表を対象に、優秀な発表をおこなった会員を顕彰するものです。
発表の内容
英語の-edという接辞は、動詞の過去形、完了形、分詞、受動態を作るだけでなく、名詞から形容詞を作る要素としても機能するなど、非常に多岐にわたる用法を持つことが知られています。特に、long-haired「長髪の」のような譲渡不可能な名詞から形容詞を作るケースはこれまでも注目されてきましたが、今回の研究では、従来の文法理論では説明が困難であった、husbanded「夫のいる」やfished「魚のいる」のような譲渡可能な名詞から形容詞が作られている新たなタイプの存在を明らかにしました。本研究は、語彙意味論の枠組みを用いることで、これらの複雑な現象を一貫して説明し、なぜ-edがこれほどまでに多様な形で現れるのかについて、新たな知見を提供しました。この成果は、英語の形態論研究に大きく貢献するものです。