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家庭裁判所調査官による出張講義を実施しました

11月6日に、人文学部人間関係学科社会学専攻2年次必修科目である「ライフデザイン論」において、お二人の広島家庭裁判所調査官を講師としてお招きし、「家庭裁判所調査官の職務と役割」と題して、講義を行っていただきました。「ライフデザイン論」は、研究テーマの決め方や文献・資料収集の方法などの卒業研究の準備を行うことと、「生活・仕事・働き方」を自ら構想するときに、社会学的な視角や方法論をどのように活用できるかを考えることを授業の目的としています。

今回の講義では、少年事件と家事事件(離婚調停、親権者指定、養子縁組、成年後見など)を例として家庭裁判所調査官の職務について説明がなされました(家事事件は主に離婚時の子どもの親権を例として)。家庭裁判所で取り扱う事件には法律だけでは割り切れない要素が多く、家庭の紛争や非行の原因を解明したり問題の解決方法を検討したりする際に、心理学、教育学、社会学、社会福祉学などの行動科学の知識や技法を活用するとのことでした。あまり知られていませんが、家庭裁判所調査官になるための試験である総合職試験(家庭裁判所調査官補)の第2次試験:専門試験(記述式)は、心理学、教育学、福祉学、社会学、法学の5領域から出題される15題のうち2題を選択して受けることができます。

受講した学生からは、「家庭裁判所調査官の仕事について知ることができて良かった」「社会学を学んだ学生の就職先として、裁判所という選択肢があることを知って驚いた」「社会学や心理学で学んだことを活かせる仕事だと思った」「やりがいを感じて仕事をされていて素敵だと思った」などの感想が述べられました。「ライフデザイン論」は、2025年後期に「社会学研究法」として生まれ変わります。「社会学研究法」においても、今回の出張講義のように、人文学部社会学科(2024年4月開設)での学びを将来にどのように活かしていくかを考える機会を作っていく予定です。