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「フィリピン・セブ島の貧困救済プロジェクト」2024年度の活動が始まりました

4月26日、「フィリピン・セブ島の貧困救済プロジェクト」2024年度の活動が始まりました。この日は4年目となる2024年度のプロジェクト参加学生に向け、プロジェクトの概要やフィリピン・セブ島の貧困層のおかれている状況について説明があり、参加した学生は熱心に耳を傾けていました。
参加した学生からは、「4年目のプロジェクトで活動の深まりが感じられた」「支援活動のイメージが変わった」 「苦しくても笑顔を絶やさないセブの人々の生活を自分の問題として考えたい」といった感想が寄せられました。
プロジェクトは、10月の成果発表会、11月のセブ島と広島を結んで実施する国際栄養会議 での発表を目標として、現地調査などを進めていきます。

プロジェクト概要

人文学部では、以前より、フィリピン・セブ島における貧困支援活動のため海外インターンシップを実施していました。本プロジェクトではその繋がりを生かし、現地で支援活動に携わるNPO法人と連携し、「セブ島貧困地区住民の栄養状態の改善」を目的に、大学の専門教育を最大限に生かした、学部を超え、国境を越えた国際支援を実現します。

貧困支援には様々な形態があります。募金や生活必需品の配布などによる緊急支援は、一時的に命をつなぐことはできますが、支援継続の難しさがあります。本プロジェクトでは、セブ島のNPO法人DAREDEMO HEROと連携し、生活の根幹を支える食の視点から「物資」だけではなく「知識」の提供による支援を実施し、長期的視点から社会的貧困問題の解決を目指します。

プロジェクトには、人文学部英語英文学科通訳コースの学生と健康科学部健康栄養学科栢下教授のゼミの学生が参加。健康栄養学科の学生は、貧困層住民の食事を改善するため、現地の生活状況、実際の栄養状況を調査し、その解析結果を提供します。通訳コースの学生は、言語の違いから生じる問題を解決するため、随時、必要な資料を翻訳する他、ビデオ会議システムを使用しセブと広島を結び、リアルタイムで英語・日本語間のコミュニケーションを実現します。栄養学と通訳という全く異なる専門領域を重ねることで、普段のキャンパスでの学びを国際平和都市・広島から世界を変えるための力とし、人類共通の課題であるSDGsの達成に貢献していきます。