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通訳研究の第一人者であるダニエル・ジル氏の講演会を実施しました

4月4日、英語英文学科では春の特別企画として、通訳研究の第一人者であるダニエル・ジル氏の講演会を実施しました。

ジル氏はソルボンヌ大学(フランス、パリ)の名誉教授であり、会議通訳者であると同時に、80年代から現在まで通訳研究の分野を牽引し続けています。今回、約1ヶ月の日本滞在中に広島にお立ち寄りいただき、本学英語英文学科の学生のために講演していただきました。

ご講演は、参加者よりあらかじめ募った質問を基に構成され、ジル氏が通訳者となった個人的経緯、言語理解と通訳の認知的仕組み、通訳および外国語学習のコツ、さらにAI時代における通訳のあり方まで、幅広いお話を伺いました。

講演会の言語はすべて英語で進められましたが、講演中のQ&Aコーナーでは活発な質問があり、「通訳の最中、話し手の意図がつかめない場合はどうするのか」という質問には「リスク管理のため状況を見定めること。これはAIにはできない人間の仕事であり、それこそが通訳の基盤である」とのお答えをいただきました。講演会の終了後も、参加者がジル氏を囲み、歓談する様子が見られました。