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人文学部50周年記念事業を開催しました

11月18日、人文学部開設50周年記念事業として、記念イベントを開催し、在学生、卒業生、教職員、一般の方など合わせて、のべ290名が参加しました。

人文学部は、1973年4月に創設されました。人文学部の学びは社会学、教育学、英米文学・英語学・英語教育学と多岐にわたります。いずれも「人間」を考察の中心に置き、多様な存在である人間が、いかに社会を形成し、知を伝えあい、またどのように言語によってコミュニケーションするかを、多角的なアプローチを通して研究してきました。昨年度までに14,358名の卒業生を輩出しています。

記念事業は「未来へとつなぐ」というテーマのもと様々なプログラムが企画されました。

「フォーラム」(協創館 学びコモンズ・学びホール)

「フォーラム」では、本学名誉教授の市川薫先生と大庭宣尊先生をお招きし、各学科の在学生たちとこれまでの人文学部を振り返り、また若い世代の学生から見る人文学部の「いま」をめぐって対話が行われました。
はじめに市川名誉教授からは「人文学部の変遷」について、大庭名誉教授からは「人間関係学科が目指していたもの」についてのお話をいただき、まさに「人間とは何か」という問いに基づく「人間の探究」を人文学部が当初より目的として掲げていたことの大切さが語られました。その後学生から「新型コロナ禍での大学生活への影響」「人文学部の自由な雰囲気」「多様な学びができること」などのお話いただきました。後半の質疑応答では、学生から「現在の教育・教員が直面する働き方改革」「ジェンダーやセクシュアリティを学べる教育機関としての人文学部」「現在、日本が直面する英語教育」などの質問があり、名誉教授のお二人からお答えをいただきました。約90名の参加者がありました。

その後、各学科の特色を生かした「学科交流イベント」が開催されました。

人間関係学科社会学専攻「Café Sociologie」(協創館iCafe)

人間関係学科社会学専攻による「Café Sociologie」が開催されました。カフェ文化は、17世紀から18世紀、ヨーロッパで登場し、近代市民社会が誕生する際に、大きな役割を果たしました。カフェ空間は、公共性の原点であり、一風変わった人たちでも受け入れてくれるような懐の深さがありました。そこで人々は、封建社会の身分を超えて自由に語りあい、来たるべき新しい社会(近代社会)に思いをはせました。西欧のカフェからは、ジャーナリズムや保険会社、郵便制度など様々なものが生み出されましたが、社会学という学問もその一つです。
当日は、珈琲文化を研究している中根光敏先生により、13種類のオリジナルコーヒーが挽き方によってマイルド/スタンダードの好みで淹れ分けられ、計26種類のストレートコーヒーと巨大なネルを使って水出しで抽出したヨシタケコーヒー(島根県浜田市非認証)、カフェオレ、コーヒーゼリーが来場された人たちに提供されました。コーヒーの香ばしい薫りに包まれた会場では、社会学専攻の大学院生であるウィリアムさんによるアコーディオンの生演奏が披露され、来場者は音楽とコーヒー楽しみながら交流を深めました。約100名の参加がありました。

教育学科「修大ふぁみりーフェスタ♪♪」(図書館1階エントランスホール)

教育学科のイベント「修大ふぁみりーフェスタ♪♪」は今回で5回目の開催となる学び(遊び)・子育て支援イベントです。
学生と教員が協力してプロデュースした「化石にさわろう」「ペーパージャイロを作って飛ばそう」「紙コップ積み木であそぼう」「アダプテッド・スポーツをやってみよう!」といった企画が実施され、参加した13家族42名の子ども(25名)と親たち(17名)が楽しみながら体を動かし、様々なことを体験していました。参加者アンケートには「楽しみながら勉強・良い経験になると感じるここにしかない企画ばかりで驚きました」「大学生のお兄さんお姉さんが優しくとことんサポートをしてくださいました」等の感想が寄せられました。(また、大変楽しかったと改めてお礼のメールも届きました。)この催しは、教育の実践の場という意味合いもあり、当日は学生約20名がボランティアとして参加しました。学生たちにとってもこうした実践の場からは多くの学びがあったようです。

英語英文学科「ワクワクする未来へ」(協創館8304・8305教室)

英語英文学科のイベント「ワクワクする未来へ」では、卒業生、在学生、教職員が「英語英文学科のこれから」について語り合い、交流しました。
各方面で活躍する卒業生5名が登壇し、学生時代の生活、現在の仕事、近況などを語りました。参加した在学生からは就職活動に関する質問が数多く挙がり、「貴重なお話が聞けて、本当に良かったです」との声もありました。休憩時間には、教員、卒業生、在学生が楽しく歓談する様子も見られ、コロナ禍以後、英語英文学科として久しぶりに交流をもち、それぞれの「これからの未来」を考える機会となりました。在学生、卒業生、教職員が親睦を深め、英語英文学科のこれからを考える有意義な時間になりました。会場には40名を超える参加がありました。

お越しいただきましたみなさまには厚く御礼申し上げます。