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漬物グランプリ2024で「金賞」を受賞しました

健康栄養学科・黒飛ゼミの学生が「漬物グランプリ2024」に応募し、1次審査・2次審査を突破し、決勝大会に出場しました。
決勝大会は4月25日~27日に東京ビッグサイトで開催された「第17回ホビークッキングフェア2024」内の特設会場にて漬物グランプリ2024最終審査が行われ、「金賞」を受賞しました。
日本の伝統的な食文化である「TSUKEMONO」を通じて和食市場の活性化を目的とする「漬物グランプリ2024」は、全日本漬物協同組合連合会が主催のイベントで、日本各地の特色あるお漬物レシピを個人及び法人から募集し、優れた作品を表彰するものです。
本学学生の開発した漬物「ニュウコンだけで作ったOne!」は、中学生から大学院生までを対象とした「学生の部」にて、70作品ほどの応募の中から1次審査・2次審査を突破し、決勝大会へ出場、みごとに「金賞」を受賞しました。

開発メンバー

  • 黒飛 知香 准教授
  • 松田 寧音(健康科学部健康栄養学科4年)
  • 古川 珠理(健康科学部健康栄養学科4年)

漬物の名前

 ニュウコンだけで作ったOne!

名前の由来

 ニュウサンキン(乳酸菌)とコンソメ(調味料)の頭文字をくっつけた造語。
”One”➡①英語で”物”という意味、②今回の漬物は基本的に野菜素材1つで作ったこと、③先生が犬好きであることが含まれています。

工夫した点

漬物を作るときに使用する乳酸菌源には、分析によって最も食塩耐性があったヤクルト(飲料)を選抜しました。さらに、乳酸菌を増やす栄養源として酵母エキスを含む「コンソメ」を加えました。
完成した漬物は、pH低下および乳酸菌の生菌数の増加からしっかり乳酸発酵できていることを確認しました。(分析例の図を参照)

漬物のコンセプトや紹介

 近年では、減塩や健康志向から浅漬けが主流となっています。しかし、浅漬けは賞味期限が短いため保存性の向上が課題です。一方、昔ながらの本漬けは長期保存ができるうえ、発酵による特有の風味を有しており後世に受け継ぐべき重要な伝統食品と考えています。そこで、今回は「どんな葉物野菜でも短時間で簡単!おいしい発酵漬物に!」をコンセプトに「ニュウコンだけで作る方法」を考えました。

代表学生のコメント:松田 寧音さん(健康科学部健康栄養学科4年)

【漬物グランプリに出場する経緯について】
先輩ゼミ生の卒業研究で広島菜漬に関する「市販の糠床(乳酸菌源)を用いた乳酸発酵漬物の開発」の取り組みがあり、興味をもちました。今回は、先輩の卒業研究を参考に今まで学んできた食品学や微生物学などの知識も組み合わせて、よりしっかり乳酸発酵させた漬物を作ることを目指しました。漬物グランプリは、完成した漬物がゼミのみんなにもおいしいと好評だったこともあり、黒飛先生から漬物グランプリのお話を聞き、初めてでしたがチャレンジしました。
【今回の経験を通じて】
今回の漬物グランプリ(最終審査)の出場までには、漬物の作り方の検討や試作だけでなく、乳酸菌の測定や官能評価などの分析も行いました。長期間での取り組みのため本当に大変でしたが、このたび「金賞」を受賞することができ、大変嬉しく思っています。この受賞もひとえに黒飛先生やゼミのみんなの支えのおかげだと感謝しています。また、漬物グランプリでのプレゼンは、人前に立って何かをすることが苦手な私にとって自分を変える貴重な経験となりました。今後も今回の受賞を励みに様々なことにチャレンジしていきたいと思います。

当日の会場パネル前にて(左:黒飛先生、右:松田さん)

プレゼンを行う松田さんの様子