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体験実践論の最終報告会を開催しました

1月15日、体験実践論において最終報告会を開催しました。
体験実践論は国際コミュニティ学部1年生全員が履修する科目です。報告会では、学外学習・学外体験を通じて見出した社会課題と、それらをより深く理解し解決に向けて取り組むために、自分たちが大学生活においてどのようなことを学び挑戦していくのかについて、グループで検討した成果を学生たちが発表しました。学生の学外学習の受け入れ先となってくださった組織・団体の方々や本学教職員が、報告会会場やオンライン上で、学生たちの発表を見守りました。

国際コミュニティ学部では、国際政治学科学生も地域行政学科学生も、1年次の夏休みから第3学期にかけて、地域社会や海外に出かけ、学外学習に取り組みます。そして第4学期に体験実践論の授業において、それぞれが自身の経験を語り、私たちが暮らす社会のありようについて、議論を重ね、学生たち自身がこれからの学びについて考えを深めていきます。

国際政治学科の学生は、フィリピン・セブ島での孤児院、広島県内の国際交流協会や留学生会館、インターナショナルスクールや語学専門学校、そしてオンラインでつながった海外提携校で活動しました。国際政治学科学生には、言語的・文化的背景が多様な人々との交流をもった学生たちが多くいました。その結果、国際政治学科学生によるグループは、例えば、異文化理解や異文化コミュニケーションの難しさを自覚し、異なる文化の人々が共存できる国になるためには、人々が偏見やステレオタイプを乗り越え、異文化理解を深めることが必要であると指摘しました。そして、今後は、「Cross-Cultural Communication」、「民族と社会」、「平和学」、「国際政治経済」といった科目での学びに加え、海外留学プログラムへの参加や留学生との交流に挑戦することで、自分たち自身も異文化への理解を深めていく決意を発表しました。

地域行政学科の学生は主に、広島県、広島市、広島広域都市圏市町、公民館等の社会教育施設、そして非営利団体で活動しました。地域行政学科学生によるグループは、例えば、地域における様々な活動の担い手不足や資金不足の問題、コミュニケーションの希薄化などを指摘しました。そして、役所・役場と地域の連携の重要性や、行政や企業の連携の重要性を提案しました。そして、「都市・地域戦略論」、「地方財政論」、「地域デザイン論」、「自治体行政実務」などの科目を挙げつつ、具体的な学びの計画を発表していました。
 最終報告会では、上に紹介したグループを含め、ステージ上で各クラスの代表4グループがプレゼンテーションを行いました。そののち、28のグループが、ポスター発表を行いました。参加した学生は、互いの発表から多様な経験と多様な人々の存在を知り、同時に、プレゼンテーションの方法、そして質問やコメントの方法など、多くの気づきを得た様子です。