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バングラデシュから来日した子どもたちと学生との交流セミナーを開催しました

今秋、商学部の世良ゼミナールと文化局サークル「E.S.S.」と「ボランティアサークルがんぼ」の主催で、バングラデシュから来日した子どもたちと本学の在学生が交流するセミナーを開催しました。

このセミナーは、本学の卒業生が設立し理事長を務める国際協力NGO「LiTA(りた)」が、これまでに奨学金を授与した奨学生の中から女子3名、男子1名(いずれも13~14歳)を選抜して招聘し、1週間ほど広島に滞在することとなった機会をとらえ、本学の学生との交流の場を設けたものです。企画・主催したのは、CSR・社会貢献等について学んでいる世良ゼミナール、英語コミュニケーションの上達に取り組むサークル「E.S.S」、そしてボランティア活動を専門とする「ボランティアサークルがんぼ」の三者です。

セミナーでは、LiTA理事長 坂本真弓さんからご挨拶と、大学時代の様々な体験がNGO LiTAの設立につながった経緯が語られました。続いて、NGO論が専門の、本学 国際コミュニティ学部 名波彰子教授より、「夢へ向かって ~私の事例、NGOとの出会い」と題して話題提供。自身が携わった「平和の鐘」プロジェクトの過程で起こったさまざまな嬉しいことや大変だったことなど、リアルな体験談が紹介されました。
これらの話を受けて、ワークショップ「これからやってみたい/実現させてみたいことある?」を実施しました。参加者全員が4つのグループに分かれ、英語で「やってみたいこと」を紹介し合いました。お互い初対面でも、積極的なバングラデシュの奨学生と、ホスピタリティ溢れる大学生のお兄さん・お姉さんとは、すぐに打ち解け合い、セミナー会場の教室は、新鮮な驚きや楽しい笑顔に包まれました。
 
今回のセミナーを主催した両サークルは、バングラデシュ本国に事前に送付する「旅のしおり」作成から、広島滞在中には広島平和記念資料館、宮島訪問のアテンドまで、幅広いサポートを行いました。参加した学生の声の一部を紹介します。

参加学生のコメント

  • 言語や文化の違いがある中で、相手の言いたいことを読み取り、自分の伝えたいことを上手に表現できるよう、もっと日本の文化などを学び、海外の人に伝えられるように頑張ろうと思った。
   (ボランティアサークル がんぼ 上子 奏汰さん)
  • バングラデシュから来る子どもたちは貧困に苦しんでいるという話を聞いていて、どう関わったら良いか悩んでいたが、実際にはこちらが元気を貰うほどアクティブで明るく、時間を忘れるほど楽しかった!

   (E.S.Sサークル 木村 胡大郎さん)

  • 子どもたちがとても元気いっぱいで驚いた。参加するまでは、お互い母国語ではない英語で話すことに不安を感じていたが、すぐに仲良くなれた。子どもたちが喜んで一緒に写真を撮ってくれたので、思い出をたくさん残すことができた。ベンガル語の挨拶を教えてもらい、何度も挨拶を繰り返すのも楽しかった!

   (E.S.S サークル 部長 飯塚 祥人さん)

バングラデシュ帰国後、子どもたちは、「いつか日本で学びたい」と本気で考え始めているそうです。きっと奨学生の心の中には、今回出会った優しいお兄さんやお姉さんたちが大学で学んでいる姿が、残り続けていることでしょう。

「LiTA」とは

特定非営利活動法人LiTA 国際協力に取り組むNPO(民間非営利組織)
開発途上にある国で、家庭の経済事情や男女の格差および教育環境の不備などにより、求める教育を受けることが困難な子どもたちに対し、希望する道を歩めるよう、必要な教育の機会を提供する奨学金支援等の事業を行っている。2018年、本学卒業生で理事長の坂本真弓氏(人間環境学部2007年卒業)により設立