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学術講演会「コロナ禍におけるANAの戦略」開催

12月20日、商学部経営学科の学術講演会として「コロナ禍におけるANAの戦略」を開催しました。

今回は、企業について多角的に学ぶ「企業論」の授業の一環として、ANAホールディングス株式会社 常勤顧問 高田 直人氏(本年3月まで取締役専務執行役員)をお招きしました。講演会では、ANAが最初は日本へリコプターという会社から始まったため航空コードがNHであること、そこから国内線専門の航空会社へ発展し、さらには国際線も拡大してきたこと、その過程で成田空港だけでなく、羽田空港の国際線復活に努力したことなど興味深いお話しがありました。また新型コロナウイルス感染症の流行により、人々の移動が厳しく制限される世の中に急変し、航空事業が立ち行かなくなるというANAグループ創業以来最大の経営危機を迎えたのに対し、一部航空機の売却、資金調達による信用維持、従業員の他業種企業や地方自治体への派遣によって雇用を維持したこと。将来、次のパンデミックが襲来した際に同じ状況とならないよう、パンデミックの影響を受けない非航空事業の成長に早急に取り掛かる必要に迫られすでに開始していることなどをお話しいただきました。

経営危機に陥った際、企業として危機を乗り越える為にどのように考え、どのように行動したのか、さらに成長に向けて行動しなければならない必要性について生の声をお話しいただく、貴重な機会となりました。学生の皆さんからも、最初は小さな会社だったがここまで大きくなったこと、信用を維持することの大切さと従業員の雇用を守るための努力をしたことも知らなかったので勉強になったとの感想がありました。

また、講演会後は、航空業会への就職をめざす学生に向けて、就職活動のアドバイスをいただき、個別の相談にもご対応いただきました。