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温暖化に伴い分布拡大をしているコガタノゲンゴロウは他種のゲンゴロウよりも飛翔しやすいため広範囲に移動分散していることを解明

人間環境学部 鈴木智也助教 研究成果発表

国立大学法人長崎大学教育学部の大庭伸也准教授と広島修道大学人間環境学部の鈴木智也助教、信州大学学術研究院理学系の東城幸治教授らの研究グループは、2010年頃から西日本各地で増加・新たな分布記録が確認されるようになったコガタノゲンゴロウが、他種のゲンゴロウよりも飛翔しやすく、国内全域の集団間に遺伝的分化が殆どないことを初めて明らかにしました。この結果は、コガタノゲンゴロウが近年急速に分布を拡大させていることを示唆します。

研究のポイント

・観察実験でコガタノゲンゴロウは、他種のゲンゴロウよりも飛翔しやすいことが明らかとなりました。
・3種のゲンゴロウについて、分子系統解析を行ったところ、それぞれの飛翔頻度の高低と地域的な遺伝的分化の大小が相関していることが判明しました。
・これらの結果から、コガタノゲンゴロウは他種のゲンゴロウよりも活発に飛翔することで分布域を拡大させていることが示唆されます。 

詳細は、以下の関連資料をご確認ください。

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