学長告辞
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、新入生のご家族、ご関係の皆さまにおかれましても、本日のよき日をともに迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
広島修道大学を設置する学校法人修道学園は、昨年、創始300年を迎えました。今、私たちがいるこの体育館は、その300周年事業のひとつとして、昨年誕生したものです。これからこの体育館が、クラブ活動や日々のトレーニングで新入生の皆さんの心身の健康を支えるとともに、体育館前に広がる芝生広場「SD connect」や屋根付き屋外ラウンジ「SD terrace」で友達と語りあったり、ひとりでまったりと過ごす充実した時間が、皆さんの学生生活に彩りを与えることを願っています。
さて、皆さんは大学に入学し、どんな生活を送ることを想像しているでしょうか。たくさんの人と出会い、多くのことを学ぶであろう中で、2つのことを心に留めておいてほしいと思います。それは、「考え続ける」ということと、「挑戦する」ということです。
当然ながら、大学は学びの場です。そして、大学での学びとは、試験のために正解を暗記することではなく、「考えること」「考え続けること」そのものです。AIが文章を書き、情報が一瞬で手に入り、世界が高速で変化していく時代に、なぜ私たちは大学で学ぶのでしょうか。その答えは、「考える力」、特にアカデミックな「考える力」、これを育てるためです。
もし皆さんがある授業のレポート課題をAIにお願いしたとすると、すばらしいレポートができるかもしれません。そしてそのレポートはよい成績をもらうことでしょう。しかし、そのよい成績は、皆さんの知識や思考力が評価されたものではありません。少し厳しい言い方になりますが、そのレポートで身についたのは、知識や考える力ではなく、人を欺くずるがしこさです。私たち教員は、皆さんによい成績をとってもらいたいのではありません。良い成績に値する「考える力」を身につけてほしいのです。
AIは便利です。AIは皆さんの学びを助けてくれます。しかし、AI時代においては、情報を鵜呑みにせず自分の頭で問い直す力、情報が多ければ多いほど「考える力」が問われます。私たち教員も、AIの効果的な利用とともに、皆さんの「考える力」を育てる教育を、この時代にいかに成し遂げられるか、日々真剣に考えています。皆さんにも、自ら「考えること」、そして考えが行き詰っても「考え続けること」、その大切さを心に留めておいてほしいと思います。
そして、もうひとつ、大学生活の中で常に頭の片隅においてほしい言葉が、「挑戦」という言葉です。
体育館つながりというわけではありませんが、皆さんは『ハイキュー!!』という漫画を知っていますか?バレーボールを通じて、決して完璧ではない一人ひとりが、衝突したり、支えあいながら、人間として成長していく物語です。その中で、全日本バレーボール高等学校選手権、いわゆる春高バレーで主人公が対戦した相手チームの学校の監督が、接戦の中、失敗を恐れて小さくまとまってしまっていた選手にかけた言葉が印象に残っています。
(古舘春一『ハイキュー‼』集英社 よりセリフを紹介しました)
今日あるいはここぞというとき、思い切って何か1つ挑戦することの積み重ねが大切です。小さな挑戦でも、大きな挑戦でもよいと思います。自分だけが楽しいと感じるひそかな挑戦でもいいです。ちなみに私の今日の挑戦は、広島生まれ広島育ちの自分が、3,000人近い人の前で、関西弁を話すという勇気を持つことでした。下手な関西弁を聴いていただきありがとうございました。
広島修道大学は、開学80周年を迎える2040年に向けて、「開拓者精神:未知(道)を切り拓く挑戦と創造の拠点」というビジョンを掲げています。皆さんにも、このビジョンに向かって、大学生活の中で日々挑戦を続けてほしいと思います。そして、大いに失敗もしてください。挑戦と失敗を繰り返し、その中で、必ず自分の中に残るものがあります。最初にあげた「考え続ける力」が、その挑戦と失敗の繰り返しを支えてくれるでしょう。
最後に、新しい体育館に、初めて新入生のみなさんを迎えることができた今日は、修道学園にとって次の100年に向けての新しい一歩を踏み出す、記念すべき日となりました。皆さんの今日の挑戦が、修道学園の次の100年、広島修道大学の未来を創ります。私たち教職員一同、皆さんの挑戦に全力で伴走、支援することを誓い、告辞といたします。
広島修道大学を設置する学校法人修道学園は、昨年、創始300年を迎えました。今、私たちがいるこの体育館は、その300周年事業のひとつとして、昨年誕生したものです。これからこの体育館が、クラブ活動や日々のトレーニングで新入生の皆さんの心身の健康を支えるとともに、体育館前に広がる芝生広場「SD connect」や屋根付き屋外ラウンジ「SD terrace」で友達と語りあったり、ひとりでまったりと過ごす充実した時間が、皆さんの学生生活に彩りを与えることを願っています。
さて、皆さんは大学に入学し、どんな生活を送ることを想像しているでしょうか。たくさんの人と出会い、多くのことを学ぶであろう中で、2つのことを心に留めておいてほしいと思います。それは、「考え続ける」ということと、「挑戦する」ということです。
当然ながら、大学は学びの場です。そして、大学での学びとは、試験のために正解を暗記することではなく、「考えること」「考え続けること」そのものです。AIが文章を書き、情報が一瞬で手に入り、世界が高速で変化していく時代に、なぜ私たちは大学で学ぶのでしょうか。その答えは、「考える力」、特にアカデミックな「考える力」、これを育てるためです。
もし皆さんがある授業のレポート課題をAIにお願いしたとすると、すばらしいレポートができるかもしれません。そしてそのレポートはよい成績をもらうことでしょう。しかし、そのよい成績は、皆さんの知識や思考力が評価されたものではありません。少し厳しい言い方になりますが、そのレポートで身についたのは、知識や考える力ではなく、人を欺くずるがしこさです。私たち教員は、皆さんによい成績をとってもらいたいのではありません。良い成績に値する「考える力」を身につけてほしいのです。
AIは便利です。AIは皆さんの学びを助けてくれます。しかし、AI時代においては、情報を鵜呑みにせず自分の頭で問い直す力、情報が多ければ多いほど「考える力」が問われます。私たち教員も、AIの効果的な利用とともに、皆さんの「考える力」を育てる教育を、この時代にいかに成し遂げられるか、日々真剣に考えています。皆さんにも、自ら「考えること」、そして考えが行き詰っても「考え続けること」、その大切さを心に留めておいてほしいと思います。
そして、もうひとつ、大学生活の中で常に頭の片隅においてほしい言葉が、「挑戦」という言葉です。
体育館つながりというわけではありませんが、皆さんは『ハイキュー!!』という漫画を知っていますか?バレーボールを通じて、決して完璧ではない一人ひとりが、衝突したり、支えあいながら、人間として成長していく物語です。その中で、全日本バレーボール高等学校選手権、いわゆる春高バレーで主人公が対戦した相手チームの学校の監督が、接戦の中、失敗を恐れて小さくまとまってしまっていた選手にかけた言葉が印象に残っています。
(古舘春一『ハイキュー‼』集英社 よりセリフを紹介しました)
今日あるいはここぞというとき、思い切って何か1つ挑戦することの積み重ねが大切です。小さな挑戦でも、大きな挑戦でもよいと思います。自分だけが楽しいと感じるひそかな挑戦でもいいです。ちなみに私の今日の挑戦は、広島生まれ広島育ちの自分が、3,000人近い人の前で、関西弁を話すという勇気を持つことでした。下手な関西弁を聴いていただきありがとうございました。
広島修道大学は、開学80周年を迎える2040年に向けて、「開拓者精神:未知(道)を切り拓く挑戦と創造の拠点」というビジョンを掲げています。皆さんにも、このビジョンに向かって、大学生活の中で日々挑戦を続けてほしいと思います。そして、大いに失敗もしてください。挑戦と失敗を繰り返し、その中で、必ず自分の中に残るものがあります。最初にあげた「考え続ける力」が、その挑戦と失敗の繰り返しを支えてくれるでしょう。
最後に、新しい体育館に、初めて新入生のみなさんを迎えることができた今日は、修道学園にとって次の100年に向けての新しい一歩を踏み出す、記念すべき日となりました。皆さんの今日の挑戦が、修道学園の次の100年、広島修道大学の未来を創ります。私たち教職員一同、皆さんの挑戦に全力で伴走、支援することを誓い、告辞といたします。
2026年4月1日
広島修道大学 学長 矢野 泉