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「刑事施設における処遇について」講演会を開催しました

1月23日、法学部の刑事訴訟法ゼミに、広島矯正管区成人矯正調整官を講師としてお招きし、「刑事施設における処遇について」というテーマでご講演いただきました。
来年の6月に導入予定の拘禁刑の背景に、再犯防止の必要性・重要性の認識があることを教えていただきました。また、再犯防止のための改善指導(暴力団離脱指導、就労準備指導、被害者の視点を取り入れた教育等)について、詳しくお話しいただきました。犯罪の原因となった認知の偏りを正すために認知行動療法という方法を用い、グループワークを通じて、受刑者自らが問題点に気づき解決を考えていけるように指導されていることがわかりました。

ご講演後、学生から活発な質問があり、例えば、「暴力団離脱指導がなされているが、暴力団関係者以外の受刑者への悪風感染のおそれはないのか?」との質問には「不要な接触の防止に努め、グループの編成に注意している」ことを、「受刑者の処遇に当たり負担の大きな刑務官のための、サポート・ケアの体制を教えてほしい」との質問には「1人で悩みや問題を抱え込まないように皆で情報を共有・協力して、チームで対応している」ことを教えていただきました。
刑務官・保護観察官として実際に犯罪者の処遇をご担当した経験を交えながら実務について教えていただく、大変貴重な機会となりました。