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日本人のブラジル移住について考える—ゲストレクチャーを実施

10月19日、国際コミュニティ学部・国際政治学科の国際コミュニケーション領域科目である「Global/Regional Studies B (Hiroshima Kenjinkai Overseas)」において、日伯協会(神戸市立海外移住と文化の交流センター)からゲストをお招きし、ブラジルへの移住の歴史について考える特別レクチャーを実施しました。

まず、同協会 常務理事・事務局長の藪 眞徳 氏から、日本人のブラジル移住の歴史の概要と日伯協会が発足した経緯、その後の活動について説明いただきました。

次に、同センターの説明ボランティアである長谷川 眞子(Lucia)氏(山口県周防大島出身)から、2度の国際移動を経験したご自身のライフストーリーについて、渡航前後の家族写真や現地生活の写真を交えながら語っていただきました。同氏は戦後に6 歳で家族とともに神戸港を出発してブラジルへ移住し、40 歳で日本に帰国されています。

ほとんどの学生にとってブラジルは遠い未知の世界でしたが、両氏のレクチャーから移住の厳しさや移住を決断する家族の思い、移住によって生じるアイデンティティの複雑さ、日本との文化的なつながりなど、大きな気づきや学びがありました。

このゲストイベントは国際移動(海外移住)をテーマとする「ひろみら領域研究(共同)」および「科研費・基盤研究(C)」の一環として実施しました。終了後には、両氏と研究チームとで意見交換の時間を持ち、多くの示唆を得ることができました。

学生のコメント

  •  国際移動は単に国から国へ移動することではなく、その人の人生や価値観にも大きく関わっていることを学びました。今回のお話を聞いて、国際移動を社会的な現象としてだけでなく、一人ひとりの経験や思いにも注目して考えることが大切だと感じました。
  • 国際移動とは単なる地理的な移動にとどまらず、複数の文化を自らの中に育み、地域社会と新たに関係性を築き直すプロセスだとわかりました。多様性を尊重する多文化共生社会の重要性を改めて考える機会となりました。
  • 日本人、ブラジル人のどちらとしても中途半端というお話をされたのが印象に残りました。しかし、70%+70% で140%という考え方は、個人的にはすごく好きな考え方でした。

研究チームのコメント

  • 当時の新聞報道や移住者数の統計といった、公開資料からはうかがい知れない移住者自身の言葉に直接触れられたことは、学生たちにとって貴重な体験だったと思います。こうした語りを教育にどう位置づけ、次世代につないでいくかについては、私たちの研究課題として取り組んでいきたいと考えています。