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商学部・長濱ゼミがシュモーハウスを訪問しました

9月27日、商学部・長濱ゼミの2年生13名が、ゼミの課外活動として「シュモーハウス」を訪問しました。この活動は、地域理解と相互理解を目的として行われました。
シュモーハウスは被爆後の広島に寄せられた海外からの支援を伝える施設です。

はじめに「シュモーに学ぶ会」代表の西村宏子先生から、シュモー氏の生い立ちや広島における活動について解説していただきました。
また、シュモーハウススタッフの岩田昌之さんからもお話をお伺いし、質問をしたり展示物を閲覧したりするなど、ゼミ生同士で感想を共有しました。

シュモーハウスとは…
米国のフロイド・シュモー氏は、広島・長崎の原爆投下に心を痛め、戦争被災者の住居建設支援のため1949年に仲間と共に広島へ到着しました。その後、日本人のボランティアなどと協力し、家を失った人々のために住宅「広島の家」を建設しました。
この活動のため、1951年に集会所として建てられたのが、シュモーハウスです。
シュモーハウスは集会所としての役割を終えましたが、現在は、海外から寄せられた支援を伝える建物としての役割を有しています(広島平和記念資料館の附属展示施設)。

学生のコメント

・シュモーさんが来日して得た協力者は、今の私たちと同じくらいの年齢の方々であったことを知りました。当時は、今より文化や言語など、さまざまな壁があったのではないかと考えます。しかし、写真を拝見すると、皆で協力し合い、ときにはスイカを食べながら休憩をとったりしていたことが分かりました。また、シュモーさんの優しい笑顔が印象的で、感動しました。今回お話を伺って、改めて当たり前の日常の大切さを知りました。これを機に、かけがえのない時間を見つめ直してみようと思います。(2年 板本 日和さん)

・当時のアメリカの人びとにとって原爆投下は終戦を導いたことだったかもしれません。しかし、アメリカ人であるシュモーさんはいち早く原爆による広島の被害を見に来て、自分が何をしなければいけないかを判断し、どれだけ時間がかかろうとも実行されたと聞き、とても尊敬できる方だと感じました。今までいろんな平和学習をしてきましたが、シュモーハウスの存在は知りませんでした。知っている人はあまりいないと思うので、今後、江波付近に行く機会や平和学習をする機会があれば、その場でシュモーハウスやシュモーさんのことを広めていこうと思います。(2年 吉山 遙音さん)

・20年間広島に住み、幼い頃から戦中・戦後の広島について学習してきましたが、戦後の広島復興で家を建てた人や精神養子運動をした人が海外から来ていたことは知らず、今回のお話を聞いてとても驚きました。シュモーさんが実際に家を建てている時の写真や広島の子どもたちと楽しく作業をしている写真を見て、シュモーさんが戦後の広島の復興に大きく貢献していたのだと強く実感しました。また、シュモーさんの「平和は言葉だけでは築けない、行動を起こさなければならない」という言葉に生きざまや信念を感じました。私も広島に住む1人としてシュモーさんやシュモーハウスのことを伝えていく必要があると感じました。(2年 橋本 來治さん)

 その他にも、以下のような感想がありました。
「あの時代にシュモー先生のような、広島の人びとを救ってくれた海外の人がいた事などを少しでも多くの人に伝えて行くことが平和への地道な一歩となるのではないかと改めて感じました。」
「日本側はアメリカの方たちを受け入れられなくてもなんら不思議ではない状況の中、あそこまでの友好を深めることができたのは、その時代の方たちのしなやかさや、力強さ、どんな状況でも生き抜いていく力あってこそだと思う。」
「今我々がやらなければいけないのは、平和を願うだけでなく、平和のために何か行動を起こす事だと思いました。そのためには、まず選挙投票に足を運ぶこと、日本という国を学ぶことも必要なのではないかと感じました。」

西村先生と岩田さんから学生へのコメント

 西村先生「分断化が進む昨今、さまざまな違いを乗り越え、協力・対話し、平和をつくっていかなければなりません。そのプロセスを考える際、シュモーさんがしたことにヒントがあると思います。シュモーさんに関わったのは日本の若い人たちです。今の若い人たちにもできることがあります。世界平和に貢献するために、今の自分たちだからできることをしてもらいたいと思います。」
 岩田さん「まず、知ること・関心を持つことが大事です。その手段として、シュモーハウスという場所があります。大勢の方に来ていただきたいです。」
  「シュモーに学ぶ会」代表西村宏子先生、シュモーハウススタッフ岩田昌之様、平和記念資料館運営企画課土田様、このたびはこのような貴重な機会を与えて下さり、この場を借りて改めて心よりお礼申し上げます。

参考リンク