訪れたことのないハノイについて、インターネットや文献を通じて情報を集め、実現性高い旅行プラン企画を進める難しさを痛感した。現地では、渡航前に収集した情報と実態とのギャップや情報収集の限界に直面しつつも、自分の目で確かめることの大切さを実感した。いくつもの壁に直面しながらも、チームメンバーと協力しながらアイデアを具体的な形にするための力を養うことができたように思う。研修の経験をもとに、今後の学生生活や社会人になってもメンバーそれぞれの役割分担を尊重しながら成果を追求していきたい。

「ベトナム経済事情と治安情報」（株式会社広島銀行ハノイ駐在員事務所様）について
【吉田　咲希さん（商学部商学科3年生）】　
ベトナムの人口、気候、歴史、文化などの一般基礎知識を始め、ハノイを中心に経済社会状況、主要観光地、治安情報について、現地に駐在されている方でなければ知り得ない情報をご提供いただいた。ベトナムに関する知識が増え、8日間安心安全にハノイで過ごす上でとても有益であった。同事務所様に関する説明では、広島地元企業を中心とするベトナムへの進出状況やその際のサポートについて解説していただいた。三大業務に加えて、銀行の活動の幅の広さに驚いた。

 「航空業界の歴史とベトナム航空事情」（日本航空株式会社ベトナム支店様）について　　
【石﨑　尋大さん（商学部商学科3年生）】
航空業は「平和産業」であるという説明が特に印象に残った。なぜ人は移動するのか、それは人が内外の他者と出会い、体験し、情報や経験を得ることで欲求を満たすためである。そのプロセスにおいて人と人をつなぎ、信頼や絆を育む役割を果たす航空業は、まさに平和が存在することによって成り立つ産業であると感じた。また、日本航空ではこうした人々の交流のきっかけを増やすため、SNSでの情報発信にも力を注がれている。この講義を通じて、航空業が果たす社会的役割や人々を支える使命について理解することができ、進路先の一つとして同業界に強い関心を持つきっかけとなった。

 ノイバイ国際空港制限区域視察について　　
【田尻　菜津美さん（商学部商学科3年生）】
ノイバイ国際空港制限区域の視察を目的に渡航前に電子ビザを取得した。同空港では日本航空株式会社ベトナム支店様のご協力のもと、JALチェックインカウンター、空港入管デスク、搭乗ゲート、JAL到着便機内等の視察を通じて、搭乗までのプロセスの詳細や安全基準の厳格さを目の当たりにして厳重な管理体制が整備されていることを理解できた。また、空港の運営やセキュリティ体制の重要性を実感するとともに、空港が観光や物流の拠点として大きな役割を果たしていることを再認識することができた。ベトナム入国において日本人は信用、信頼のもと観光ビザが不要であり、ベトナムと友好的関係にあることも学んだ。

最終報告会について
【井村　美結さん（商学部商学科3年生）】　
ハノイ中間報告会でJTB-TNT Co.,Ltd. HANOI OFFICE様からいただいた貴重なアドバイスやチームメンバーとともに現地で検証した内容をもとに、旅行プランの修正および改善を行い最終報告会に臨んだ。西日本日中旅行社広島支店様から渡航前のプラン内容に比べてレベルアップしたと高い評価をいただき、うれしさとともに大きな達成感を得ることができた。加えて、旅行プランの実現可能性を高める、細かなアドバイスをいただくことができ参考になった。この海外ビジネス研修を通じて、観光業に係る知識を学べたことはもちろん、チームで課題解決に向けて取り組む楽しさや厳しさを体験できたことは大きな財産となった。また、ベトナムを身近に感じることができ、世界に対する見方が拡がったように思う。

最終報告会について
【中島　稀翻さん（商学部商学科3年生）】
ハノイ現地視察とJTB-TNT Co.,Ltd. HANOI OFFICE様での中間報告会で得た情報やアドバイスをもとに、チームメンバーとともにさらにブラッシュアップした旅行プランを発表した。内容をわかりやすく端的に伝えることを意識し、ハノイで購入したベトナムの伝統衣装アオザイを着用して臨んだ。長期的な顧客獲得を目指したこと、宣伝方法にも工夫を加えたことに対して、西日本日中旅行社広島支店様から多くのお褒めの言葉をいただいた。一方で、旅行会社として収益面の課題が残るとのご指摘をいただいた。「海外ビジネス研修」に取り組んだ経験から、現地での実際の体験や観光のプロからのフィードバックを活かし旅行プランを改善する重要性を学ぶことができた。