授業:グローカルな視点で街を見る(2022.05.24)

修大コース探究科高大連携授業 国際コミュニティ学部

世界から注目される「ポートランドの魅力的な地域づくり」について聴講

今年度最初の講義は「グローカルな視点で街を見る」をテーマにした、国際コミュニティ学部の木原一郎准教授の講義です。
木原准教授の講義は今年で3回目となります。毎年「グローカルな視点で街を見る」という同じテーマで講義してくださり、年度ごとに少しずつ内容を変えて講義してくださいます。木原准教授は、地域コミュニケーションデザインや都市環境デザインを専門に研究されており、アメリカ西海岸オレゴン州のポートランドの " Community based(市民の声をベースにした)"な街づくりに注目し、広島の八丁堀や紙屋町地区、横川のまちづくりやイベント推進もされています。
講義に向けた事前課題では、生徒たちがポートランドの観光CMを見て、「どうしてこの場面が観光CMに使われているのか」と疑問に思う場面を取り上げ、KeynotoやGoogleスライドにまとめました。それを基に講義では、お互いに作ったスライドを1分間説明しあいました。自分が取り上げた場面を共有することで、生徒たちはそれぞれ違う観点で観光CMを見ていることに気づき、スライドにメモを残していきます。スライド共有後は、世界から注目される「ポートランドの魅力的な地域づくり」について、現地の写真とともポートランド市民の「地元愛」と「市民参画」について説明して下さいました。事後課題では、ポートランドの地域づくり(地域にあるものに目を向け、自分たちの力で自分たちの住む街をよりよくする姿勢)を参考に、「生活者として地域の魅力を発見・発信しよう」というテーマが生徒に与えられました。有名な観光地にばかり注目しがちですが、今後の授業ではもっと身近なところで気づく地域の魅力や、その地域で暮らしているからこそ知っている地域の魅力について、写真とともにまとめ、共有をしていきます。
探究科
協創教育の根幹となる「探究科」の授業では、国際交流によって得る探究心や表現力、協働型の学びがもたらす思考力や判断力、これらを融合しながら社会的な課題研究に取り組みます。あわせて課題解決を示す手法を学び、これらの相乗効果によってグローカル・イノベーション・リーダーへの成長をめざします。

国際コミュニティ学部 木原一郎准教授

事前授業で考察したポートランド観光CMについて各自の意見を1分ずつでグループ内で共有

事前学習で作成したデータを基にグループ内で意見共有