2026.02.11

中学 高校

フィリピン短期交換留学の事後報告会を開催しました

2月5日(木)、フィリピン短期交換留学の事後報告会では、参加した5名の生徒がそれぞれ異なるテーマを設定し、現地での体験や事前・事後の調査をもとにプレゼンテーションを行いました。この報告会は、留学で得た学びを振り返り、それを自分の言葉で発信する力を育成することを目的として実施されました。さらに、来年度の参加を希望する生徒や保護者、教員も参加し、フィリピン短期交換留学の具体的な活動内容や学習成果を共有する機会ともなりました。 

はじめに、「伝統」をテーマに発表した中学2年生の勝田莉杏藍さんは、フィリピンにおけるキリスト教文化と祭りとの関わりについて発表しました。特に印象に残ったものとして、フィリピン最大級の祭りであるシヌログ祭を取り上げました。シヌログ祭は、幼子イエスを信仰するカトリックの祭礼であり、人々が赤い服を身にまとい、音楽に合わせて踊りながら町全体で祝う様子が見られました。赤色には幸運や愛、幸福といった意味が込められており、宗教的な信仰が人々の日常生活に深く根付いていることを実感したと語ってくれました。また、日本では静かに祈る文化があるのに対し、フィリピンでは人々が一体となって祈りや祭りを楽しむ文化があることに気づき、伝統が現在も大切に受け継がれていることを学んだとまとめました。

次に、「交通」をテーマに発表した中学3年生の沖本瑛太さんは、交通の様子からフィリピンの暮らし方や価値観について考察しました。フィリピンでは、ジープニーやトライシクルなど、日本では見られない交通手段が日常的に利用されており、信号や横断歩道が少ない中でも、クラクションや合図を使って意思疎通を図りながら交通が成り立っていることを紹介しました。また、交通渋滞が多い理由や、警察官の手信号による交通整理についても、調べた内容を交えて説明しました。日本のように厳格な交通ルールに基づく社会とは異なり、周囲の状況を見ながら柔軟に対応するフィリピンの交通文化に強い印象を受けたと発表しました。

続いて、「食文化」をテーマに発表した中学3年生の四反田彩花さんは、フィリピンの食事回数や食習慣の特徴について説明しました。フィリピンでは一日五食が一般的であり、「スナックタイム」と呼ばれる間食の文化が生活の中に根付いていることを学びました。実際に体験した食事では、一回あたりの量が多く、日本との違いに驚いたと述べました。また、フィリピンではフォークとスプーンを使って食事をし、スプーンがナイフの役割を果たしている点にも触れ、文化の違いを実感した貴重な経験であったとまとめました。この研修を通して、新しいことに挑戦する楽しさを知ることができたと発表しました。

「生活」をテーマに発表した高校2年生の松原遼さんは、フィリピンの人々の生活リズムや価値観について紹介しました。夜遅くまで活動していても翌朝は早くから行動する生活スタイルや、誕生日を大勢で盛大に祝う文化など、日本とは異なる点に驚いたと語りました。また、スラム街を訪れる前は危険なイメージを持っていましたが、実際に訪れてみると、子どもたちが明るくフレンドリーに接してくれたことが印象に残ったそうです。この経験を通して、先入観を持たずに自分の目で見て理解しようとする姿勢の大切さを学んだとまとめました。

最後に、「環境」をテーマに発表した高校2年生の末廣朔良さんは、フィリピンの自然環境と環境問題について発表しました。フィリピンは熱帯地域に位置しており、日本と比べて背の高い木や葉の厚い植物が多く見られました。これらが地学の授業で学んだ照葉樹であることに気づき、学校での学習内容が実体験と結びついたことが強く印象に残ったと話してくれました。また、スモーキーマウンテンやハッピーランドなどを訪れた経験から、貧困やゴミ問題といった環境課題についても考えるようになり、遠い国の問題として捉えるのではなく、まず「知ること」が大切であると感じたとまとめました。

この事後報告会を通して、参加した生徒たちはフィリピン短期交換留学で得た経験を振り返り、それぞれのテーマに基づいて深く考察する力を身につけました。また、発表という形で学びを共有することで、自分の考えを他者に伝える力も高めることができ、留学での学びを学校全体に還元する有意義な機会となりました。
「最後のことば」では、最年少参加者である中学2年生の勝田莉杏藍さんが、会を印象深く締めくくってくれました。ここに勝田さんのことばを掲載し、2025年度フィリピン短期交換留学のすべてのプログラムを終了とさせていただきます。

勝田莉杏藍さん 最後のことば

本日は、私たちの発表を聞いてくださり、ありがとうございました。フィリピンでの10日間はあっという間でした。言葉や文化の違いの中で生活することは、とても大きな挑戦で、思うように伝わらなかったり、戸惑ったりすることも多くありました。しかし、その経験を通して、自分から行動することの大切さや、相手に伝えようとする気持ちの大切さを学びました。
また、実際に身をもって経験したことで、日本にいるだけでは気づくことのできなかった考え方を知ることができました。私自身、これまで少し苦手だと感じていた歴史も、フィリピンのことを調べる中で、「もっと知りたい」と思えるようになりました。
この経験を、ただの思い出にするのではなく、これからの学校生活にも活かしていきたいと思っています。そして、これから先、もしまた留学に挑戦できる機会があれば、さらに多くの国の文化に触れ、自分の視野を広げていきたいです。
最後に、この留学を支えてくださった先生方、留学をさせてくれた家族、そして現地であたたかく迎えてくださった方々に、心から感謝を伝えたいです。ありがとうございました。

2025フィリピン短期交換留学レポート