生徒の感想には、「いおワールドは広島にはない規模の水族館で、ジンベイザメやジュゴンなど初めて見るような面白い魚、生物を見れて嬉しかった」「シロクマくんはスーパーのものとは大違いだなと感じるほど美味しかった」「黒豚カツ定食を食べて、カツが普通のものとボリュームや歯ごたえが違っていて、それがとても良かった」「先生に頼らず、自分とみんなの力で初めての鹿児島市内を巡り、迷ったけど楽しかった。仲間との絆を深めることができた」とあり、それぞれ充実した時間を過ごすことがでできたようです。

疲れていたのか、帰りの車内ではほとんどの生徒がぐっすりと寝ていました。17時過ぎに広島駅に到着し、研修旅行の全旅程を終了しました。

4泊5日の研修旅行では、日頃の学校生活ではすることのできない体験をして、多くのことを学びました。
知覧の特攻平和会館では、1年次から取り組んできた平和学習とは違った角度から平和について考えました。広島での戦争に関して詳しい生徒たちも、知覧の「特攻」についてその歴史を深く知っている生徒は決して多くありませんでした。しかし、語り部の川床様のお話や展示を通して伝えられたことは、生徒の心に強く残るものとなりました。また、今回は平和に関してでしたが、このように“多角的な視点で社会を捉えていく”ことをこれからも意識し、その力を高めていって欲しいと思います。

＜生徒の感想＞

• 戦争をしていた時には、僕たちと同い年かそれ以下の中学生が特攻していたと聞いて本当にあった事なのかと信じられませんでした。
• 国を守ろうとする若い少年兵の意志を強く感じた。忘れてはいけない歴史でした。
• 死ぬ覚悟で同期を助けた人の話などを聞き、自分がそんな覚悟で助けれるかと考えたら少し勇気がまだないと思った。戦争の時代に一生懸命生きてくれた人がいるから今私たちが平和に暮らせると考えた。
• 戦争の時に特攻に行く兵隊の気持ちを知り、今の自分の生活と照らし合わせて考えると涙が出そうになった。

屋久島では雄大な自然から学ぶことが多くありました。特に悪天候の中10時間歩くという縄文杉トレッキングに挑戦した生徒は、これまでの人生の中でベスト10には入る過酷な体験だったのではないでしょうか。その中でも仲間と助け励まし合い、たどり着いた先で見た光景はとても美しかったことでしょう。一人ではできないことも、周囲の人と助け合うことで達成できるということを改めて実感したことと思います。辛いことに挑戦し、やり切ったこの経験を自らの誇りとして、これからの自信と成長につなげてくれると期待しています。

＜生徒の感想＞

• しんどかったけどこんなにしんどい経験はなかなかないのでこれから色々なことに立ち向かえて強くなれそうな気がしました。
• 険しい道のりだったけど、ものすごく綺麗な景色が見れたので、頑張ってよかったなと思った。
• とてもしんどかったけど、やってみようと思ったことを達成できたから良かったと思った。
• 山の雄大な自然に感動しました。山にあるすべての命に触れたような感じがして、とても心地よかったです。
• 屋久杉はすごい長い間ゆっくり成長して大きくなっていると知り、初めはなんともないちっぽけなものだけど一生懸命生きると大きく成長できると感じた。自然を大事にする行動が必要だと感じた。

種子島では、宇宙センターを見学しました。昨年の創立80周年記念式典では、JAXAの津田様より「はやぶさ2」のプロジェクトについてご講演いただきました。実際に現地に行くことで、ご縁があって聴かせていただいた貴重なお話への理解をさらに深めることができました。自分には遠い世界の話と捉えていた宇宙を身近に感じるきっかけにもなったようです。

＜生徒の感想＞

• ロケットの打ち上げ場や本物のロケットがみれた事が印象に残りました。実際に見たロケットはすごく大きくて驚き、エンジンも細かくてすごい技術だなと思いました。
• 宇宙の解明をするためにここまで尽力を尽くしている人類とそうさせる宇宙の魅力がさすがでした。
• 今まで学校で習ったことはほんの一部で、もっと詳しく調べると新しい発見がたくさんあるんだと思った。
• 宇宙ステーションではいろいろな人が携わり協力し合って成功してるんだなと改めて思いました。

このように3年ぶりに行われた4泊5日の研修旅行は、内容の濃いものにすることができました。一人ひとり体験したことや感じたことは心に刻み込まれ、一生の思い出になったことでしょう。 今後、学んだことを英語スピーチコンテストや１年生に向けてのポスターセッションという形でアウトプットしていきます。その様子もホームページでお知らせしていきたいと思いますので、ご期待ください。