2022.10.14

高校

高校2年生研修旅行「鹿児島・屋久島コース5日間」 4日目

期日:2022年10月11日(火)~10月15日(土)

4日目(10月14日)

研修旅行も折り返し地点を過ぎ、残り2日となりました。今日は、屋久島から種子島へ渡ります。高速船の名前になっている「トッピー」は、種子島の方言で「トビウオ」という意味だそうです。トビウオが名産の種子島ならではの名前ですね。

種子島開発総合センター

まずは種子島開発総合センター、別名「鉄砲館」を訪れ、施設の方の案内で館内を見学しました。ここではポルトガルからの初伝銃や国産第1号と伝えられている火縄銃を始めとする鉄砲の展示、人形劇による「鉄砲伝来物語」の他に、昔のトビウオ漁や鋏鍛冶による種子鋏製造の様子と種子島の自然などがリアルなジオラマで展示されており、鉄砲だけではなく、種子島の地理や歴史、文化などについて幅広く知ることができます。館内の出口には実物大の火縄銃が置いてあり、持ってみると意外と重くて、「昔の人はこれを持って戦場を走りまわっていたと思うとすごい」とみんな驚いていました。短い時間でしたが、種子島と聞いてまず思い浮かぶ「鉄砲伝来」のあまり知られていないエピソードや、それだけではない種子島の歴史について学ぶことができました。

その後昼食をとり、バスで種子島宇宙センターを目指します。海岸沿いを進む道中で見えるターコイズブルーの海は、屋久島とはまた違った美しさです。また、伝説のある雄龍雌龍の岩やマングローブ、サトウキビ畑など種子島らしい景観を楽しむこともできました。

種子島宇宙センター

30分ほどで、種子島宇宙センターに到着。まずは職員の山本様に施設を案内していただきました。種子島宇宙センターは、本校の創立80周年記念式典(2021年)でJAXA津田様のお話にあった、はやぶさ2を打ち上げた場所です。テレビで幾度となく見た場所ですが実際に訪れると、さすが「世界一美しいロケット発射場」。太平洋を背景とした美しい景色に目を奪われます。また、山本様から、なぜ種子島に作られたのか、暖かいことや海が近いことなどロケット発射場を作る時の条件についても教えていただきました。

種子島宇宙センター職員の山本様による施設案内

次はH-Ⅱロケットの実物をはじめとしたロケットの部品が展示されているロケットガレージです。本物のロケットの大きさに圧倒されつつ、その複雑かつ精巧な作りにみんなじっと見入っていました。最後は総合司令棟。ロケット打ち上げの際には、全ての情報がここに集められ、発射や安全管理など打ち上げに関わるあらゆる決定や指示を行っています。津田様がこの場所でチームのメンバーと数々のミッションをこなし、苦難や挑戦のドラマを繰り広げたのだと思うと、感慨深いものがありました。こちらで案内をしてくださった山本様とお別れし、宇宙科学技術館を見学しました。

宇宙科学技術館

宇宙科学技術館では、日本のロケット開発の歴史、ロケットの構造、宇宙へ届けられる衛生、地球のこと、宇宙のことなど、宇宙開発の様々な分野について展示・紹介されています。中に入ると、実物大の模型や知的好奇心を掻き立てる展示・ゲームなどがあり、生徒たちは楽しみながら見学をしていました。また、ミュージアムショップには宇宙関連グッズがたくさんあり、中でも「宇宙食」が一番人気でした。みんな買い物カゴいっぱいに、たこ焼きやアイスといった色々な宇宙食を買っていました。

昨年、津田様にご講演をいただきました。お話を聞くだけでは分からなかったことが、今回実際に見たり触れたりすることで体感的に理解することができたのではないかと思います。ご縁があって聴かせていただいた貴重なお話を、このような形でさらに理解を深め、生徒の心に残る学びにつなげることができた種子島宇宙センターの見学でした。

随時報告

▼7:45 朝食

▼9:30 宮之浦港に着きました

▼10:50 種子島に上陸しました

▼12:30昼食です。

▼11:30~17:30種子島体験プロジェクト

宇宙センター

鉄砲館

▼17:00 ホテルに着きました。

▼18:00 夕食です。