2025.10.17

高校

高校2年生 カンボジア研修旅行 5日目 ~カンボジアの「現在」を知り、体験を通して新しい世界に心を震わせる~

SARA SUSU

カンボジアで過ごす最終日は午前にSARA SUSUというカンボジアの女性たちの就職支援や子どもたちの学習支援に携わっている団体の実践校を訪れました。
「SARA SUSU」とはカンボジア語で「学校 頑張って!」という意味です。
カンボジアでは過去に起こった内戦のために多くの知識人が虐殺されました。
そのときにカンボジアの教員全体の3/4も犠牲になったと言われ、学びたくても学べない状況が現在まで続いています。
また、農村部においては女性は結婚・出産が早く、家事や子育てに負われることから、なかなか社会復帰ができないとされていました。
その状況を打開するために設立されたのがSARA SUSUです。

SARA SUSUで受講

SARA SUSUで受講

SARA SUSUで受講

今回は2グループに分かれ、SARA SUSUやその工房で作られているい草を使った工芸品の制作工程の説明などを聞くレクチャーと実際に体験するお守り(チャーム)作り体験に参加しました。
生徒たちは真剣な眼差しで講義を受けたり、現地スタッフとにこやかに会話を楽しみながら制作体験に臨んだりしていました。

い草を使った工芸品の制作工程を見学

い草を使った工芸品の制作工程を見学

お守り(チャーム)作り体験

SARA SUSU

オールドマーケット

午後からは昼食後、それぞれでトゥクトゥク(カンボジアのタクシー)に乗車し、オールドマーケットへ向かいました。
10分少々の乗車でしたが、カンボジアの空気や雰囲気を実際に肌で感じることができた貴重で素晴らしい体験でした。
オールドマーケットでは短い時間でしたが、ショッピングを楽しみました。
事前にガイドさんから「商品に値段はあってないものだから、どこまでディスカウントできるかはみなさんのコミュニケーションの力にかかっていますよ!」という話を聞いていたため、ショッピングを始めると、それぞれが「本気の」値切り交渉をしていました。
また、オールドマーケットでは、英語コミュニケーションⅡの授業で扱った単元に出てきた日本人女性、篠田ちひろさんが経営されている「クル・クメール」というハーブ製品を扱う店舗にも訪れ、偶然店舗にいらっしゃった篠田さんと生徒たちが笑顔と歓声を混じえながら交流する、素敵な出会いもありました。
カンボジアコースの行程も残すところ帰国へ向けた移動のみとなります。
今夜はカンボジアからベトナム・ハノイ空港まで移動し、約5時間のトランジットののち、夜中にハノイから福岡空港へと向かいます。
福岡空港到着は18(土)の早朝、そして広島駅へは10時40分ごろに到着し、11時ごろには解散の予定としております。