2026.10.16
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探究
高校2年生東北・北海道コース研修旅行4日目~北海道の自然と地域の取り組みに触れる
高校2年生の研修旅行、東北・北海道コースも4日目を迎えました。
有珠山
朝は洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラスにて朝食を取り、有珠山へバスで移動しました。ロープウェイで山頂へ向かうにつれて、眼下の駐車場や北海道の街並みがだんだんと小さくなり、生徒たちの気分も高まっていきます。山頂付近では、ガイドの方から火山についての説明を聞きながら学習し、昭和新山などを含む北の大地の絶景を楽しみました。生徒たちは眼下に広がる景色に歓声を上げたり、友達と写真を撮ったりしながら、思い思いに山頂からの眺めを楽しんでいました。




昭和新山熊牧場
その後は昭和新山熊牧場を訪れ、熊たちの生き生きとした姿を見て回りました。多くの生徒が自分でリンゴやクッキーを購入して熊に与え、餌を食べる様子や、こちらに向かって手を振るようにして餌をねだる愛らしい姿を楽しみました。近年、熊との共生の難しさを伝えるニュースが多く報じられています。今回、そうした報道とはまた異なる熊の姿に触れたことが、熊との共生について考える新たなきっかけになればと思います。


昼食は、すぐ近くの壱番館で海鮮鉄板焼きをいただきました。鮭やエビ、野菜などを自分たちで焼き、煙に包まれながら一つの鉄板を囲む生徒たち。香ばしく焼き上がる海鮮を味わいながら、和気あいあいと食事を楽しむ様子が印象的でした。
午後は、農業コース・観光コース・地域コースの3コースに分かれて研修を行いました。
農業コース 第二有島ダチョウ牧場
第二有島ダチョウ牧場では、ダチョウへの餌やり体験と、6次産業化に関する講話を通して、地域資源を活用した牧場経営について学びました。 餌やり体験では、キクイモの葉や野菜、おからなどをダチョウに与えました。本来は廃棄されるものも餌として活用されており、資源を無駄にしない工夫を知ることができました。
講話では、牧場を知ってもらうためにブログでの情報発信やイベントへの出展を始め、そこからお菓子作りなどへ事業を広げてきた経緯を伺いました。
特に印象的だったのは、最初から多額の費用をかけるのではなく、小さな取り組みから始め、消費者のニーズを把握しながら事業を育てていくという考え方です。広告費をかけずとも、周囲の人々による情報発信が集客につながったというお話もありました。
多くの人が価値を見出していないものに新たな価値を見出したり、これまで十分に活用されていなかったものを資源として生かしたりすることで、新たな事業の可能性が広がります。こうした考え方は、生徒達が普段から取り組んでいる「探究」の授業にも通じています。


観光コース ニセコの温泉の歴史と自然に触れる
観光コースでは、ニセコ町で温泉の歴史について学びました。温泉ソムリエ師範の佐藤さんにご案内いただき、雪秩父や五色温泉を巡りながら、それぞれの温泉の歴史や特徴について詳しく教えていただきました。
見学時は気温が低く、冷たい風も吹く厳しい寒さでした。硫黄の独特な臭いに、最初は慣れない様子の生徒たちでしたが、石のような硫黄を見つけると、興味津々の表情で目を輝かせていました。普段の生活ではなかなか目にすることのない自然の姿に触れ、驚きや発見を楽しんでいる様子が印象的でした。
見学の最後には、五色温泉で入浴しました。ほとんどの生徒が温泉に入り、冷えた体を温めながら、修学旅行の疲れを癒やしました。ニセコの豊かな自然に囲まれた温泉を実際に体験することで、地域の自然や歴史と温泉とのつながりを、より身近に感じることができたのではないでしょうか。
寒さの中での見学も含め、実際に見て、聞いて、体験することで、多くの発見があった一日となりました。ニセコの自然や文化に触れたこの経験が、生徒たちにとって思い出深いものになればと思います。




地域コース
地域コースでは、ニセコ町民センターに移動し、SDGsの活動に町全体で取り組むニセコ町について、スタッフの方からお話を伺いました。その後は、ニセコの町を舞台にした「ロゲイニング」に挑戦しました。
ロゲイニングは、町の各所で実践されているSDGsの取り組みを実際に訪れ、設定されたポイントを集めていくゲームです。近くて見つけやすい場所は低得点、遠くて見つけにくい場所は高得点となっており、限られた時間の中で、どこをどの順番で回るかも重要になります。さらに、活動を終えて戻ってきた後には、それぞれの取り組みがSDGsの17の目標のどれに当てはまるのかを自分たちで考えて言語化し、その内容も得点に加算されました。
町を巡る中では、地域の資源を生かすさまざまな工夫に触れることができました。例えば、かつて倉庫として使われていた建物を、軽食を提供するカフェとして活用している場所がありました。また、ニセコ駅付近には電動アシスト付き自転車のレンタル制度が設けられており、環境への負荷を抑えながら町を巡ることができます。こうした取り組みは、古い建物を新たな用途に生かすことや、移動手段を工夫することが、地域の魅力づくりや環境への配慮につながる具体例といえます。
約1時間にわたる活動の末、優勝したのは、中山くん、中田くん、横山くん、賀川くん、栗栖くん、周藤くんが所属する14班でした。各班の生徒たちは、それぞれの計画に沿って町を巡り、身近な場所にあるSDGsの取り組みを探しました。
SDGsというと、17の目標を覚えたり、教室で具体例を学んだりすることをイメージしがちです。しかし、今回の活動を通して、建物の再活用や環境に配慮した移動手段など、町の中にある工夫と結びつけて考えることができました。実際に自分の目で見て、歩いて、考えた経験が、持続可能な社会について理解を深めるきっかけになったのではないでしょうか。


この後は、洞爺湖ロングラン花火大会を鑑賞したり、最終日に備えてゆっくりと疲れを取ったりと、それぞれに有意義な時間を過ごします。
