2023.10.24

学修 担当:日高

本質はそこにある

現在、特進コースの1年生が探究科の授業で取り組んでいる「校則を見直す」というテーマに沿った活動も、調査や考察を深めながら、少しずつ自分たちの想いをカタチにする段階へと近づいてきました。前回までの授業で、これまで柱としてきた「髪型」「スマートフォンの校内使用許可」「間食」の3つから、「髪型」「スマートフォンの校内使用許可」について議論を絞り、これらの校則をどう変えていきたいのかについて話し合いを進めています。

今回の授業では、1か月ぶりに生徒自治会が授業に参加し、「校則を見直す」ことで学校生活や生徒自身にどのような効果・影響が現れるのだろうか、ということや、「校則を変える」ために自分たちがどのような取り組みや努力をすればいいのか、ということについてともに議論を交わしました。 これまでの授業の中で、ただ「校則を変えたい」「校則が変わればもっと学校生活が楽しくなる」という考えの下、議論を重ねていた1年生たちにとって、生徒自治会の「校則を変えることで生まれる利点と弊害を考えることが最も重要なこと」という話を聞き、改めて「校則を変える」ことについて考えたことを、お互いに共有したり批評したりすることで、新たな気付きを多く得られたように感じました。

校則を変えたい、その想いは生徒たちの多くが望み、抱いていることです。しかし、何も考えずにただ「変えたい」と望み、それを叶えようとするのであれば、それは「利己的な考え」にすぎません。しかし、今回、生徒たちが自治会の生徒たちとともに考えを深めたことは校則を見直し、よりよくしていきたいということです。自分たちの生活への利点と弊害を含め、今後、どのように校則を見直していくべきか、本質はそこにあります。そしてこれこそが、自分本意にならずに他者への配慮を欠かすことのない「利他の心」を持った取り組みとなります。
生徒たちは想いをカタチにするために、学び続けています。今回、自治会の生徒たちにもらった「ヒント」をもとに、「校則を見直す」ためにどのように考えを深め、磨いていくのか、今後に期待が持たれます。